優生思想から逃れられる者はいない
優生思想とは、以下のように考えることである。
人間は他の生物より人間を贔屓することが倫理である。遺伝的・精神的・物理的に近い生き物は遠い生き物より優遇されるのが情だからだ。より近くてより強い者が愛されるのが自然である。
経済動物に情を持つのが偽善なら、経済人間も同様である。人権は本来存在しない。強きを尊び、弱さを卑しむことこそ倫理である。
肉体的および精神的な弱さは好ましいものではない。ただし、弱さは支配者にとっては利用価値がある。優しくするのは利用価値と扶養コストが釣