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伝説の演出家:蜷川幸雄氏から学んだこと。

私は
今は亡き伝説の演出家・蜷川幸雄氏の元で役者をしていました。

この経験はビジネスでも、生きていく上でも
すごく役立つことだらけだと思い、皆様と共有したいと思いました。​

本日はほんの一部にはなりますが
私が蜷川さんから学んだことをご紹介します!

【蜷川さんの教え①】
『自己嫌悪は成長の始まり!』

なにかとポジティブ思考がゴリ押しされる世の中だと思いますが
、
蜷川さんはネガティブ思考は人を成長させると教えてくれました。

『お前は自己嫌悪が足りない。だから上っ面なんだ。
上っ面な人間なんて誰が好きになる。自分のダメな所を知り、それと向き合う。
それは辛い行動だけど、そういう人に人は感動するんだよ。』

蜷川さん


はじめて蜷川さんに稽古をつけてもらった時に頂いた言葉です。

ポジティブ思考はすごくいいことだと思いますし
私自身、究極のポジティブ野郎です。

でも、時にそのポジティブは
相手のことをしっかり考えるということをしなくなることがあります。


例えば、私は営業をしていますが
お客様に提案をお断りされた時。

『まっいーか!あの人と私は合わなかったんだなぁー!次々!』
と考えるのはポジティブだし切り替えが速くていいことだとは思います。

でもそこで
相手はなんで断ったんだろう。

私の何がダメだったんだろう。

言い方?態度?話の進め方?目線?笑顔?声のトーン?
とあらゆるダメだった可能性を探ることはすごく辛い作業だけど大事なことです。


ネガティブというより冷静に自己を見つめることで
自分がダメだった原因をつきとめて次はこの方法でアプローチしてみよう!と成長して先に進めるのです。


何も考えないポジティブは人の成長を止めます。

人は苦しい時、悔しい時が成長のチャンス!


私はすべての原因は自分にあると思うようにしています。

人のせいにしない。責任を持つ。

言葉では分かっているけれど
なかなか難しいことです。

それには自己嫌悪をある程度、冷静にして次の行動にポジティブに進めることがいいと思っています!

『性格はネガティブに!行動はポジティブに!』が私のモットーです!

【蜷川さんの教え②】
『本を読め!』


これはあらゆる方が仰ってますよね!

本は1000円〜2000円くらいで成功者の実体験を知ることができます。

安いものですよね。

飲み会には5000円払うのに、本に2000円使うのを渋る方がいます。

その気持ちもわかります。


やっぱり本を読むって体力がいるし文字を読むと眠くなったり
小難しいことがズラっとかかれていてページをめくるのが億劫になる時もありますよね。


ただ、私は
「成功するためとか、お金持ちになる為」に本を読むのではなく
「自分自身を豊かにしてほしいから」本を読んでほしいと思います。

蜷川さんは
『本を読め!ただ知識を入れるだけでなく自分が何をどう感じたのかが大事!
本を読むことは、自分の心と向き合うこと。読んで感じて、心の幅を広くすることが大事。』
とおっしゃっていました。


蜷川さんがおススメしてくださった本をちょこっと紹介しますね。

大サービスですよ。

村上隆さん著者
『創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」』

画像2

という本です!
良かったらよんでみてください!



【蜷川さんの教え③】
『恋をしろ!』

「お前には情緒がない。」

蜷川さんにご馳走して頂いた唐揚げ弁当を食べている時に急に言われました。


情緒…
事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。(goo辞書参照)

「お前の喜怒哀楽ははっきりしすぎ。
色気がない!
元気で明るいのはいいが影がなさすぎる!情緒だよ!情緒!」

いやいや!情緒ってどうやったら身につくんですか?!
身に付けたいと思って身につかないでしょ!
と思い蜷川さんが機嫌が良さそうにしているときに

『情緒ってどうやったら身につくんですか?』
と聞いたら

『そういうところが情緒ない!

恋愛でもお前は好きだったら好き!っていうタイプだろ?

そうじゃなくて、好きだけどこの気持ちどう伝えたらいいのだろう。。。
っていう恋をしなさいよ!』
と。


蜷川さんからしてみれば
本当に手のかかる奴だったと思います。

恋をしろ!という教えで
今の私が思うことは
恋が与えてくれる
モヤモヤだったりドキドキだったりは
すごく相手のことを考えることに
役立つということです。

自分が好きだから好き!じゃなく
相手はこう言ったらどう思うかな?
と
考えて言動することは
普段のコミュニケーションでも
使えますよね。


結局、私は今でも
まったく情緒的な人間ではないので
どなたか情緒の身に付け方、ご存知でしたら
教えてください。


【蜷川さんの教え④】
『過去を捨てろ!』

胸が痛い。

過去のことを今、書いている自分が恥ずかしい。

『新しい台本をもらって、新しい役をやる時。
今までの自分や、やってきた役なんか全部捨てろ!なんの役にも立たないから。
まっさらな状態で挑め。』
これは私にではなく
某人気俳優さんに仰っていた言葉です。

台本3


私は過去にかなり引きずられるタイプの人間でした。

あんなことしちゃった。うじうじ。と誰も気にしないことをずっと引きずったりしてました。


蜷川さんのこの教えがあったからこそ
今は役者をやめてサンクチュアリ出版で働いているのかもしれません。

今でも、こんな投稿をするくらいなんで
完璧に捨ててはいませんが
過去はいいとこ取りして
利用しようというスタンスです。

皆様にもおすすめしたいです。

過去の栄光を自慢するのではなく
利用する。

消したい過去は潔く捨てる。

過去の積み重ねで得てきた無駄なプライドは
世界一いらない物だと
私は思うので
さっさと燃える日に捨てちゃいましょう!

そうすれば
世界って変わりますよ!



私も過去に

『私は蜷川さんの舞台でヒロインやってたから!気に入られたからー』

とクソみたいなプライドを振りかざして
見栄張って生きていた時がありましたが
捨ててから友人も増えたし
人生楽しいなと思えるようになりました。


過去を捨てるのって怖いですが

「1秒あればできる幸せへの一歩だと思います。」


なんて偉そうなこと言っていますが
すべて蜷川さんの受け売りです。



【まとめ】

以上、蜷川さんの教えを4つご紹介しました。
蜷川さんが亡くなられた2016年から6年が経ちました。
私は役者を辞めて出版社の営業として働いています。

時々「役者と比べて普通の会社員なんて刺激がなくてつまらないんじゃない?」と聞かれますが
私にとって会社員ははじめての事だらけで面白いです。

ビジネスメールの書き方も
名刺の渡し方も
上司に報連相をすることも

何もかもはじめてなんです。
はじめてってとっても刺激的で楽しいですよね。
だから会社員であっても役者であっても
どんな立場でも自分の心次第で人生は豊かになると思います。

皆様の人生も豊かになることを心より願っています。
この記事がなにか参考になれば嬉しいです。

サンクチュアリ出版 営業部 浅野望
2022年1月 サンクチュアリ出版 入社。
趣味はボルダリング。
いつかサンクチュアリ出版でボルダリングの本を出したいと思い
編集さんを口説く日々。

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