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作品で人と会話したいと思っていたけど、本当は言葉で人と心を交わしたかったんだ


私は昔から物作りが好きです。

裁縫で日常では使えないぐらいゆるく縫われたバッグをるんるんでつけて家をまわっていたの今でもよく覚えています。
嬉しかったんですよね。自分で生み出せたことが!
どれだけ使い物にならなくても、自分の中では生み出せたことに価値があってよく大事にしてました。

それから、友達を家に呼んで、ビーズでアクセサリーを作ったり、ミサンガを作ったりして楽しんでました。

学校の宿題では自由工作が1番好きで、毎回自分の中で何作ろう?と全力で考えて、その時その時で大作を作ってました笑 気合入ってましたからね笑
その大作が学校のみんなに見てもらえる廊下のガラス越しの棚に飾られた時は、通るたびに心の中はニヤついてました笑(顔もニヤついてたかも知れません笑)

学校の授業でもやっぱり制作する時間は好きで、その時間だけは全力でやってたのを覚えています。
好きなことって他との集中具合が全然違いますよね。


だから私は作品に強く思いがある子だと思っていました。
それ自体はそうなのですが、、、

作品で会話する。作品に深く思いや領域があって、作品が命だ!
っていうぐらいの芸術家、アーティスト気質だと思っていたのです。
作品でめちゃくちゃ心を動かす感じです。

あると思っていました、実際周りからもアーティスト気質、芸術肌とも言われていました。
でもそれが自分にとって結構プレッシャーのかかるお話で何か心の中でもやがかかっていたんですよね。
それを信じて作品作りに力を入れていました。

だけど苦しくて、なかなか続かなかったのです。
自分の中でおかしいなぁと思いながら、疑いの目もかけずにしていました。
だけど続かなかったです。なぜか熱がわかない。もやがかかる。

終いには、自分は作品作りが好きなのか?とも思い始めてきました。

それから、作品作りを作る手は止まってしまいました。

作品で人と会話したいと思っていたんです。
でもそれは、本心じゃありませんでした。

本当は自分の言葉が伝わって欲しかったのです。
自分の思いが、言葉の上に乗っているその思いに気が付いてほしかったのです。
だけど、人と関わっていく内に自分の思いが伝わらないと知りました。
だんだんと自分の思いを伝えることを諦めていきました。

だから、作品で会話しようと思ったのです。


一種の救いと希望でした。
人と会話できないという絶望からの希望を見出したかったのです。
どんどん作品が自分の中で避難場所になっていきました。
作品しか好きなものがない、自分には作品しかないんだ!と
強い執着だったように思います。

本当の思いは実らないから、違う策を練って心を交わしたかったんだと思います。

実際、作品で自分の思いが伝わりました。
すごく嬉しかったし、とってもあったかい気持ちにはなりました。
だけど、どこかもやがかかっていました。
なんだか、「この世界でずっとやっていく自分を見出せないな。想像つかないな。」
想像がついたのは苦しんでいる姿だけでした。
嬉しい反面、苦しさが勝っていたのです。

作品作りは楽しいです。
だけど、作品だけじゃ言い表せない思いがあるのもまた事実です。
作品作りってどうしてもピンポイントに大事なところだけを抽出して作り出します。
言葉のように寄り道ができません。
だから、いらない部分、表現しないっていう部分がどうしても出てきます。
その残された部分は心の中で有り余り、その都度その都度消化しなければなりません。

その残された部分が自分の中に溜まっていくのが苦しくてなりませんでした。
作るたびにもやがかかっていました。

その消化が上手い人は作品だけで会話ができるのかもしれません。
だけど私は、全て言い表したい人です。 
普段なら切り捨てるような部分も言い表したい人です。

寄り道が好きです。

言葉ならそれができます。
寄り道だって、言葉の比喩だって、その場の空気感だって、自由に言い換えれることができます。
だけど、その分重くなります。それで人から受け取れなかったり、受け付けなかったり、ましてやそもそもそこまで感じられなかったり、傷つくことはたくさんあります。


それでも私は人と言葉で会話したいです


重たいかもしれません、何を言っているのかもわからないかもしれない、話だって飛び飛びで何を伝えたいのかわからないかもしれない。
それでも、言葉で人と会話したい。

人と会話することを諦めたくない

作品から文章中心の生活にしていこうと思います。
作品だけを出せる人が羨ましかった!
でも私は文章があり、作品なんだと思います。(悔しいですが)
文章ありきの作品をこれからは作っていけたらいいなぁと思います。
全然案は浮かんでません、でもちょっと希望が持てて楽しみです
今日の文章今までで一番色濃くかけて嬉しかったです。 
どこまで文章が色濃くなっていくのか未知の世界で正直怖いですが、、

これからもどうかさなの方をよろしくお願いします


読んでくださりありがとうございました📕


さな




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