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自転車で訪ねる式内社、140字の古社巡礼
2022年10月30日 19:00
水尻池南端の集落で軽トラのおじいさんに尋ね「あそこ」と教えてもらったのは田んぼの際の森。「宮石」という郷名は、本殿下に鎮座する祭神が降臨した石からきているという。ご神体は磐座? と想像力をたくましくする。もちろん一介の巡礼者がその姿を拝むことはできないが。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月30日 07:31
車の通行量少ない丘陵地でひとりぼっちサイクリング。だから鹿野町の中心部に出るとホッとした。神社は山陰本線浜村駅へ向かう街場に鎮座。標柱立つ入口から一ノ鳥居、二ノ鳥居、太鼓橋、隋神門を通り境内へ。拝殿後方の本殿は大社造にそっくり。武将の尊崇厚かったと由緒。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月28日 10:09
南下とは文字通り南に下ることだが、海に近い青谷の南は山地なので下りより上り坂が多い。峠を越えると黄金色の稲穂の海とそれを見守る濃緑色の森。小山の境内にはイチョウ、スギ、シイ、タブなど雑多な木々が共生。社名「幡(ハタ)」と地名「絹見」から機織りを連想させる。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月27日 10:06
鳥取きっての弥生遺跡である青谷上寺地遺跡。神社は青谷弥生人たちが暮らした平野から奥にすぼまった山麓に鎮座。神社前を流れる利川の勢いある水音は境内にも届くほど。手水に注ぐのも山水だろう。青谷弥生人たちがこの水を讃え神社の原型が生まれたのなら、ロマンあるなぁ。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月26日 11:38
山陰本線を跨ぐ徳吉跨線橋上でペダルを止める。目の前の巨大な森は近くの家々を飲み込みそうな勢い。シイ、タブ、モチといった濃緑系の木々で形成するその森。いまでは小高い丸い山だが、「古海」という古地名から、かつて海に浮かぶ島だったという伝説。マジですか。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月24日 19:19
「式内社調査報告」によると十七柱の祭神に社名の大和佐美命は入っていない様子。「〜命」とある神社の祭神に記紀由来の神を当てのはなぜだろう。社名の「〜命」とはその土地に関係した神じゃないのと疑問に思う。境内がある丘の頂へ石段を登る。途中、サワガニが登場。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月22日 10:36
森の斜面に階段のように敷き詰められた柱状節理。人為でない自然物ってのがすごい。私的に因幡で一番感動した神社。節理とは「マグマが冷却固結した結果生じたもの」(広辞苑)。古社巡りでは珍しい光景はもちろん、知らない言葉にも出会い賢くなる(気がする)。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月20日 20:13
湖山池に背を向け田んぼのなかの一本道。緑一色と思いきやすでに頭を垂れた黄金色の稲穂が混じる。鳥居の笠木にトンビが一羽。近づくと大きな羽根を広げて飛び去った。その鳥居をくぐり丘へ入る森の入口、出雲型の伏せた狛犬。出雲に降り立った天日名鳥命にちなんで?写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月20日 10:22
因幡国造の氏神として隆盛を誇った当時、因幡における大社的な神社だったとか。境内で後方を振り返ると鬱蒼と生い茂る木々の隙間から湖山池と団子島。側面に見事な彫刻を彫り込んだ本殿から直線上の光景。一方、論社とされる布施日吉神社には、境内後方に巨大前方後円墳。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月19日 13:25
古代の鳥取は機織りの盛んな地域だった。因幡には倭文と服部の各神社が、伯耆には倭文神社が二社。因幡唯一の倭文神社にも関わらず目立つのは倭文部の祖神である建葉槌命よりも大己貴命。境内には八上姫命とのツーショットの絵まで飾られている。これでいいのか、建葉槌命よ。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月17日 18:40
チェーン店が並ぶどこにでもありそうなロードサイドにどこにもあり得ない巨岩と森。しかし両者には微妙な距離。関係なさそうと思い、森のみ残し岩の写真を削除。その後、社名「伊和」=「岩」と知って激烈後悔。岩室大明神と呼ばれた当社は現在、新興住宅街に昔の姿とどめる。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月17日 09:06
本殿はなく代わりに玉垣に囲まれた空間。神が大きすぎて社に収めることを禁じたとの言い伝え。祭神が大和の大神神社同様、大物主命であることも社なき理由か。神社南側には古郡家一号墳。社名といい古態を残す神社といい古墳といい、古代史の旨味を詰め込んだような神社。写真は鳥取県鳥取市。
2022年10月14日 20:13
上り坂は嫌いだが下りは好き。斜度9%の坂を一気に駆け下ると前方の森に突出した高木。危ない危ない、神社を通り過ぎるところだった。丘陵地にある境内なので緑多し。とはいえ参道には所々、日光が地面に届く場所があり鬱蒼とした感はない。器具庫をのぞくと古いポンプ車。写真は鳥取県八頭町。
2022年10月13日 20:13
神社の場所が分からず悩んでいると、近くの家から女性の姿。「確かここ登っていくはず」。現在の住まいは別の場所だが、小さいころお宮さんで遊んでたと当時を懐かしみながら丘陵地へ続く石段を先導して下さった。覆屋内には白木のお社とともに軒にぶら下がるコウモリ君。写真は鳥取県八頭町。