44.HiDANEをさらに加速させたい|あべこうさん【応援note #4】
人はだれしも人生における転機があると思う。
あべこうさんの場合は、それが難病の発症だった。
先に話しておくと、私とあべこうさんは同じ大学に通っている。
同じコミュニティに所属しているなど、もともと接点も多い。
今回、「応援note」を始めることを知り、応募してくださった。
話を戻そう。
あべこうさんは、ネフローゼ症候群を患っているそうだ。
発症したのは、大学入学直前の3月20日。
思うように授業にも参加できず、病気のことを教授に話し、授業スライドがほしいと話しても「スライドはあげるけど欠席は5回までだからね」と言われたそうだ。
当時はオンライン授業も普及しておらず、対処してくれた授業は1つだけだった。
(ちなみに対処してくれた授業ではZoomを使ったそうだ。あべこうさんは、2018年にすでにZoomでプレゼンをした経験がある男なのだ)
そして、もう一つの転機は、HiDANEとの出会いだったのではないかと思っている。
難病発症。うまく単位も取れない。
そんなもどかしさを抱えつつも、ブログを書いたり、本を読んだりとあべこうさんなりの行動を続けていた。
そして出会った、HiDANEという団体。
あべこうさんはHiDANEにインタビューを受け、その活動に感動し、すぐに「自分にもやらせてほしい」と頼んだ。
あべこうさんはどこに行ってもHiDANEの話をする。
そういう人だと思っている。
前置きが長くなったが、今回はあべこうさんがいつも話してくださるHiDANEと、あべこうさんが今抱える悩みについて書いていきたい。
↓あべこうさんFacebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100025200618291
↓あべこうさんTwitter
■HiDANEというメディア
さて、突然「HiDANE」と名前を出しながら、全く説明していないことを詫びたい。
HiDANEについて、公式ページには以下のように書いてある。
私たちHiDANEは、「"やりたいこと"を『やりたい』と言える居場所をつくる」をビジョンとし、Web メディア、Bar、イベント、オンラインコミュニティの大きく4つを軸に活動しています。
―――HiDANEとは - HiDANE より
馴染みやすいもので言えば、Webメディア。
「くすぶる想い、発信します」
をキャッチコピーに、年齢、性別、地域、所属関係なく、だれかの"やりたいこと"をインタビューし、記事にしている。
あべこうさん自身も、HiDANEに所属する前にインタビューを受け記事にしてもらったそうだ。
ちなみにその時の記事は↓
HiDANEは「やりたいことに大小はない」という価値観を大事にしていると教えてくださった。
「例えばその人のやりたいことが『コンビニでおにぎりを食べたい』だったとしても、僕たちはそれを全力で取材する。
おにぎりの中でも何が食べたいのか、なぜその味が食べたいのか。そのエピソードを聞いていくんだよ」
「へえ、コンビニおにぎり食べるだけでも応援してくれるって最高じゃないか。そんな小さな"やりたいこと"ならたくさんあるぞ。」
そう思った方もいるかもしれない。
だが、小さくてもちゃんと"やりたいこと"としてとらえて、それを"できたこと"に変化させる。
その成功体験の積み重ねが、やりたいことを発信し、実現していく自信になるのではないかと感じた。
「HiDANEは、やりたいことを加速させる団体だ」
あべこうさんはそうおっしゃった。
誰かのやりたいを聞き、発信する。
その記事を読んだ人がお金を出してくれたり、実現するためのスキルを持った人が現れるかもしれない。
その人とつながるきっかけを提供するために、HiDANEは活動している。
特徴的なのは、HiDANE Barだと思う。
WebメディアとBar?と、私は最初疑問に思った。
しかし、"やりたいこと"を実現させるためというビジョンと絡めると、しっくりくる。
HiDANE Barでは、やりたいことの達成の必要な仲間や情報をオフラインでも集められる場になっている。
それから、やりたいことがリアルでのステップを必要とする場合、その機会を提供する場にもなるそうだ。
例えば、「養豚をしたい」と言っていた人が「養豚を始めれたはいいものの、売る場所がない」と困っていたため、HiDANE Barでその豚肉を販売したことがあったり、「食と美容について発信したい」と話していた人のためにBarでオフラインイベントを開催したこともあるそうだ。
そんなHiDANEに、あべこうさんが入った理由はふたつあった。
まずひとつは、もともとHiDANEの拠点が宮崎県だったことにある。
あべこうさんは宮崎県出身で、進学のために沖縄に引っ越してきた。
しかし、生まれ育った宮崎のことが好きで、宮崎のこれからを担うような若くて志のある人たちとつながりを持ちたかった。
そこで、HiDANEに興味を持ったそうだ。
HiDANEの代表は宮崎在住で、あべこうさんが知った当時は拠点も宮崎にあった。
(ちなみに現在は拠点を広げ、あべこうさんが代表を務めるHiDANE沖縄、それからHiDANE全国もある。)
宮崎の志を持つ人材とつながれること、そして何より「地元宮崎に貢献したい」という想いが、HiDANEに所属しようと思った一つのきっかけだったそうだ。
そしてもうひとつの理由は、あべこうさんが病気を発症したとき、「"やりたいこと"ができなかった」経験があるから。
入院している間は、学校に行きたくてもいけない、友達と遊びたくても遊べない…。
やりたいことができず、窮屈な思いをしていたそうだ。
その経験があるから、HiDANEが"やりたいこと"を応援する活動をしていると知り、「自分も誰かの"やりたいこと"を応援したい」と感じたそうだ。
■マネジメントについて情報共有したい
そしてあべこうさんは現在、HiDANE沖縄でライター兼マネージャーとして活動されている。
「今は"やりたいこと"がある人たちを応援しつつ、『応援したい』とライターを志望してくれた子たちを応援している」
そう話してくださった。
とても素敵な志だが、あべこうさんにはある悩みがあるそうだ。
それは、マネジメントについて。
「もっとみんなが記事を書きやすい環境を整えてあげたい」とのことだ。
HiDANE沖縄はあべこうさんから始まり、少しずつ人が増えてきた。
そのためマネージャーが必要になり、今はあべこうさんがライター兼マネージャーを務めているそうだ。
その中でも課題となるのは、所属するライターに活動的な学生が多く、他の団体を兼ねている場合が多いこと。
学生団体によくある話かもしれないが、みんな団体を掛け持ちしていたり、学業が忙しかったりと、その団体「だけ」に費やする時間が限られることが多い。
加えて、仕事とは違い、お金が出るわけでもないので責任も感じにくく、モチベーション管理も必要になってくる。
HiDANEは記事をたくさんあげなくても、もともとのPV数が多い。
だからこそ、更新頻度がなかなか上げることのできない今の状況を、あべこうさんは「もったいない」と感じているそうだ。
「特に学生団体や学生起業をしている人に、学生の団体のマネジメント方法を聞きたい」
あべこうさん自身、HiDANE沖縄の代表兼マネージャーのほかに、2つのコミュニティーを運営しており、その経験や、そこで得たノウハウもある。
学生で構成される組織は、仕事で成り立っている組織とは少し違った問題点がある。そのため、本やブログ・noteなどのネット記事では補えない部分もあるだろう。
だからこそ、お互いが持っている情報を共有し合えるような機会がほしいのだそうだ。
団体運営やコミュニティ運営に携わったことのある学生はぜひあべこうさんに声をかけてみてほしい。
■ライターのその先へ
これまでHiDANEのすばらしさと、あべこうさんのHiDANEに対する想いを書いてきた。
しかしあべこうさんは、今後HiDANEの活動のみでは厳しいと感じているそうだ。
HiDANEだと、取材から文字起こし・編集・添削など含め、公開まで約1か月かかるという。
しかもライターという職業自体、単価が安い。
それは、時間がかかることや「書くことならだれにでもできる」気軽さがあるから。
「だからこそ『あべこうが書いているから読む』ってなるのが理想だよね」
という言葉には、同じくnoteを書く身として共感度が高い。
ただ、卒業後を見据えたときにライティングスキルだけだとやっていけないとも感じているそうだ。
だから今は、ライターの傍ら、プログラミングスクールに通ったり、コーチングをしたり、食育インストラクターの資格を勉強したり、コミュニティの運営に関わったりと様々なスキルを伸ばしているそうだ。
定期的に本を読んだり、オンラインサロンなどに入るなどのインプットも欠かさない。
HiDANEとの出会いを通し、ライターとして活躍してきたあべこうさん。
そして、マネージャーとしての責任も果たすようになり、試行錯誤しながらも課題を解決していく。
そしてそこからさらにたくさんのスキルを身に着け、レベルアップしていくのだろう。
私の尊敬する先輩の一人だ。
あべこうさんに興味を持った方は、ぜひつながってみてほしい。
お互いにとっていい時間になると思う。
(P.S. あべこうさんはTwitterよりFacebookの方が得意なそうなのでぜひFacebookも覗いてほしい。)
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