マガジンのカバー画像

坂道シリーズの歌詞考察

52
乃木坂46、欅坂46、けやき坂46、日向坂46、櫻坂46の歌詞考察です。
運営しているクリエイター

#ニーチェ

ニーチェと中原中也【櫻坂46 Nobody's fault 歌詞考察】

ニーチェと中原中也【櫻坂46 Nobody's fault 歌詞考察】

「Nobody's fault」の歌詞は哲学的だ。何故なら、ニーチェ哲学が土台になっているからだ。
ニーチェ哲学とは、ニーチェの有名な言葉で「神は死んだ」とあるように、これまで皆が信じていた宗教というものの絶対性が失われ、人々が路頭に迷った時代に生まれた思想だ。
人は、信じていた「絶対性」が揺らいでしまうと、生き方が分からなくなり、絶望感や無力感に支配された「ニヒリズム」に陥る。
そうならない為に

もっとみる
【櫻坂46】Nobody's faultの歌詞がめちゃくちゃニーチェ哲学な件

【櫻坂46】Nobody's faultの歌詞がめちゃくちゃニーチェ哲学な件

櫻坂46の1stシングル表題曲である「Nobody's fault」の歌詞が言っているのは「強く生きる」にはどうすればいいのか、である。

そこで秋元康が用いているのが「ニーチェ哲学」だ。
ニーチェ哲学とは、ニーチェの有名な言葉で「神は死んだ」とあるように「宗教」というみんなで信じていた物語が世間から受け入れられなくなった時代に出てきて、価値観の飴を割り箸でグルグルと回されるように、飴が固まってい

もっとみる
秋元康の歌詞はニーチェ哲学

秋元康の歌詞はニーチェ哲学

秋元先生の歌詞は「前を向かせてくれる」。
何故なら、「主体的になれ」(=ニーチェ哲学)と言っているから。

主体的になれ、とは言い換えるなら「大人になれ」ということだ。
主体的の反対は「反応的」、つまり子供の状態であり、自分の不幸は「誰かのせい」と思っている状態である。

秋元先生の歌詞は主体的(大人)と反応的(子ども)の対比を使いながらストレートに核心をつく。
だから、今の若者に刺さっている。

もっとみる