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秋元康の歌詞はニーチェ哲学

秋元先生の歌詞は「前を向かせてくれる」。
何故なら、「主体的になれ」(=ニーチェ哲学)と言っているから。


主体的になれ、とは言い換えるなら「大人になれ」ということだ。
主体的の反対は「反応的」、つまり子供の状態であり、自分の不幸は「誰かのせい」と思っている状態である。


秋元先生の歌詞は主体的(大人)と反応的(子ども)の対比を使いながらストレートに核心をつく。
だから、今の若者に刺さっている。


「青春」とは「できない理由探し」であり、「できないんじゃなくて、やっていないだけ」であり「守るプライドを間違っている」反応的(子ども)な時期である。


そこに、秋元先生は「生きにくくしてる張本人は僕だ」と言い、「他人のせいにするな、鏡に映ったお前は誰だ」「勝手に絶望してるのは信念がないからだってもう気づけ!」と言う。


そして、「無理をして微笑む幸せなんかいらない」や「人生とは負けるもの。勝つことなんかないって知ればいい。負け方が大事なんだ」と諦観を謳う。


色んなこと諦めてそれでも前向くのが大人だ、というテーマが一貫してあるようにみえる。

ひたすらに、人生について規範的(理想的)な歌詞ではなく、実証的(現実的)な歌詞によって、聴く人は、全てを否定ではなく肯定されたように感じることができ、偽善さをとり除き、一種の露悪さを感じることにより、嘘なく本当の意味で背中をおしてくれるから秋元先生の歌詞は心に届くと考える。

秋元先生の歌詞は
反応的ではなく主体的。
規範的ではなく実証的。
理想的ではなく現実的。
否定的ではなく肯定的。
偽善的ではなく露悪的。


だから、聴く人は前を向くことができる。(=ニーチェ哲学)

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