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39歳ガチ婚活(12):婚活の神様は残酷な日もある。

ついに10人目のお見合い。

そんなに甘くはないはずなのに、活動開始時には10人もお見合いするつもりはなかったから、わたしの婚活は自分が予定していたより不調ということになる。

久しぶりにホテルでのお見合い。
こんな世界があるなんて知らなかったと初めは驚いたホテルでのお見合いだけど、慣れてしまえばホテルの方がラクだ。
待ち合わせ前に綺麗なトイレに行けるし、こんな暑い時期にはお店を探してウロウロするのは辛いから。

男性はだいたい先に到着してカフェの番号札を取ってくれている。
これは本当にありがたい。
この日も人が多くてどのお店も列んでいたけれど、おかげですぐに入ることができた。

お天気も良かったし、目の前に緑が広がっていて、とってもリラックスできる店内。

友達とここでのんびりお茶したいなー。
もう婚活疲れましたねー。

ついそんなことを言ってしまいそうになる。

すぐ後ろの席には、わたしよりずっと若い子連れの女性たち。
途中、赤ちゃんがギャン泣きしてしまい、なんとなくわたしの意識はその赤ちゃんに向いてしまう。

わたしはこうして自分の子を抱くのはもう無理なのかもな、とか。

婚活の神様は残酷な日もある。


さて、仮交際には進まなかったわけだけど、いいのか悪いのか、最近はすぐ判断してしまうようになった。
これまでいいなと思った人を思い返すと、やっぱり仮交際に進みたいなと思う相手とのお見合いは、自分の感情も、お見合い自体の盛り上がり方も、全然違うのだ。
盛り上がったところで仮交際に進めないことも経験済みだけど、何一つ盛り上がらず、生理的にも難しいなと思ってしまった場合、この先それが覆ることはないだろうと思うから、わたしはシャッターをおろしてしまう。

それがいけないのかもなあと思いつつも、無理なものは無理で、自分の気持ちを前向きに方向転換することはできない。

カフェの前で解散し、そのまま一歩も止まらず大好きな刀削麺屋さんに直行した。
大好きな麻辣刀削麺の味が、いつもよりしょっぱく感じた。

そして夕方からは美容院。
もう婚活を度外視して、前髪を眉上まで切ってもらった。
わたしに1番似合う前髪。







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