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【お任せしない。】hitomi

「先生にお任せます。」
本当に任せていいんですか?しかも大体続く言葉は「よろしくお願いします。」
お願いまでしちゃっていいんですか?

医療って特殊な世界だと思う。
車を買うにしても野菜を買うにしても詳しい人にアドバイスはもらうかもしれないけど、最終的にどれを選ぶかは自分が決める。何を重要視するかは本人次第。デザイン?色?機能性?はたまた産地?味?値段?

だけど医療って違う。
もちろん選択肢を示してくれる先生もいるけど、そうじゃない先生も多い。もし選択肢を示されたとしても「先生にお任せします。」ってなることも多い。だって専門的すぎてわからない事が多いから。いや、わからないと思ってしまっているから。生活に生き方に直結するのに。

だから、『主治医の考えるベスト』がそのまま『治療方針』になることがほとんど。

『主治医が考えるベスト』は本人にとってベストなのか?
そもそも何をもってベストとするのか。
治ること?痛くなくなること?[身体]が良くなること?長生きすること?なんなんだろう?それって人によって違わない?

むしろ『本人にとってのベスト』を考えながら治療にあたっている医師はどのくらいいるのか。考えようともしてない医師も多いのではないか?『本人にとってのベスト』ではなく『◯◯の患者に対する治療法のベスト』を考えていませんか?

医療の先には幸せがあるべきだ。

先生、その選択はその人の幸せを考えてした選択ですか?その人にとっての幸せってなんなのか考えたことありますか?

もちろん、病気や怪我が治って元の生活に戻れることは誰にとっても1番の願い。だからみんな名医を探して良くなろうとする。そりゃそうだよね。

だけど、今の目の前の患者さんにそれは可能ですか?

その補液いつまで続けたら元気になれますか?ルートが取れなくなるまで続けますか?ルートが取れなくなったら経鼻栄養に切り替える?胃瘻にする?中心静脈栄養にする?
それを望んでいるのは誰ですか?本人がそこまでしてでも生きたいと思っていますか?それとも、死んで欲しくない家族のためですか?

お母さんは何を望んでいますか?どんなお母さんでしたか?お母さんの幸せはどんなことだったでしょう。今、お母さんは幸せでしょうか?この先にお母さんの幸せは待っているでしょうか?

そして、あなたはどうしたいですか?今、行われている医療行為はあなたの幸せにつながっていますか?どうなりたいですか?どうなりたくないですか?

もっと考えてみませんか。
先生も本人も家族もわからないことはお互いに聞けばいい。考える機会を持とうよ。
何が幸せに繋がるのか。

お任せせずにいきましょうよ。
だって、みんな専門家なんだから。
治療のことは分からなくても、自分のことはわかるでしょ?お母さんのことはわかるでしょ?
むしろ先生よりも専門家です。

専門家からのご意見お待ちしています。
チーム医療でいきましょう。


朝から西先生のラジオを聴きながら、こんなことを再考した。そんな朝でした。


hitomi




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