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アメリカも過疎化 2024

気になる記事を見つけました。
元記事がワシントンポストなので、ペイウォールで読めないかもしれませんが、
‘Too many old people’: A rural Pa. town reckons with population loss Story by Tim Craig

「老人が多すぎる」: 人口減少にあえぐペンシルベニア州の田舎町 :ティム・クレイグ

内容はといいますと、アメリカの81%の田舎の郡で2019年から2023年まで死亡数が出生数を上回っている。原因は、ベビーブーマー(日本で言う団塊から60代くらいまで)の高齢化と若い世代の少子化、都市への流出。特にペンシルベニア州では顕著で、州の3分の2の郡でこの現象が見られ今後も人口を失っていくだろうと。

昔からアメリカは工場や鉱山やらの産業で一気に栄えて、流行りが終わると没落して捨てられるケースはありありなのですが、それでもだいたいは細々やっているような印象でした。しかしこの記事を読んでいると、それどころじゃないですね。

仕事も無い、日常必要な店が無い、一番近い救急車が40分先の地域もある、デイケアも閉まる、高校まで閉校しそう、消防団員不足、みんな白髪、伝統的な地元イベントが中止になる、儲かっているのは墓場だけ。ペンシルべニア州の2027年度の高校生人口は6万人減少と予測されている。専門家によると、もうどうしようもない。

日本と同じじゃん。

で、皆さんも聞くと思いますが、若者が都会に出ても今度は生活費が高すぎて詰んでしまうんですよね。そして昔から都会に住んでいた庶民も高すぎて出ていく。ディベロッパーは儲けたいから、若くて稼げる層向けの物件ばかり建てる。ファミリー向けがほとんど無い。なので都会から生活感が消えている。その若くて稼げる層も職が安定しているわけでは無い。郊外に一戸建て買って結婚して子育てして…というのもリスクになりかねない。都市郊外の一戸建ても高騰している。だからといって田舎に住めば、上のような過疎状態。

日本と同じじゃん。

ちょっと違うのはここ。
そうするとそこそこの収入が得られ、比較的居住費用が低いところに引っ越す。少し前からテキサスが人気ある。温暖でスプロウルだらけで安いとこに行く。リスク考えない奴ばかりだからね。こうやって災害リスクの高いところに余計に人が集中。水不足、治安、政治リスク…考えないのかね?

私は全北米の土木に関わるので、時々虚しくなります。

ど田舎というか人間住めるのか的な場所の鉱山の治水、捨てられた工場や発電所の環境汚染防止(近くでガン発生率高い)、なんで水位より低いとこに住むんだよっていう堤防の補修、そこもうすぐ海に沈むからって言っているのに住民が反対して動かない河口、猛毒が土壌に沁み込んでいるマンハッタンに住みたいお金持ち、東京や大阪と同じでメタンガスも出て来る。老朽化した橋やトンネルの数々、いつ壊れるのか恐ろしい。都市部の洪水増えて下水が地下鉄トンネルサイズ化。そうそう。そして古い地下鉄の老朽化の補修したいが、周りに色んなものが建ち過ぎてもはや解決方法が見つからない。笑

人間バカすぎる。
もういいよ。少子化で。疲れてきた。
ペンシルべニアのアーミッシュはどう思っているんだろうか?

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