見出し画像

日本とイギリスのアフタヌーンティー、「本質」とは

日本とイギリス、それぞれのアフタヌーンティーの経験を綴る。アフタヌーンティーの本質とは何なのか。


日本のアフタヌーンティー

先日、沢山の課題たちから抜け出せたご褒美にアフタヌーンティーへ行ってきた。場所はマンダリン オリエンタル 東京!(予約必須)

アフタヌーンティーはイギリス発祥の喫茶習慣で、紅茶とともに軽食や菓子をとる。

先ほど「ご褒美」と示したように、日本においてアフタヌーンティーは、ちょっと背伸びをした「贅沢」であり、習慣にはならない。


時刻は15:00、窓際のソファ席に通された。景色は最高、日差しが眩しいくらいの時間であった。

画像2

まずは紅茶をオーダーし、カップで提供された。紅茶はおかわり自由で、コーヒーやハーブティーを含めると約20もの種類から選べる。

1杯目に「シーズナル ミルクティー」をオーダーした。いちごの香りがほんのりした。🍓

紅茶を楽しんでいると間もなく、ウェルカムドリンク?の「マンゴーとショコラのドリンク」(正式名称忘れました...)がきた。

画像3

紅茶があったので、ウェルカム「ドリンク」というよりデザートのような感覚ではあったが、どーーーん!とアフタヌーンティースタンドが1番に現れるよりもなんとなく「おしとやか」で「品がある」ように思えた。

西洋のホテルではお客様をもてなすために、ウェルカムドリンクを提供することがある。われわれ日本人が旅先で一杯のお茶を出してもらう事で「ホッ」と一息つけるのと同様だ。

紅茶とウェルカムドリンクのコンボは、西洋のアフタヌーンティー文化の真似っこと、日本の「おもてなし」の心の兼ね合いからきているのかもしれない。

画像4

こちらがアフタヌーンティースタンドである。3人分のため2つのスタンドに分かれている。

下から1段目がフード、2段目・3段目がデザートである。これとは別に、スコーンがきた。

画像4

スコーンは「チーズ味」と「レモン味」の2種類で、おかわりが自由!さらに

・ストロベリージャム

・レモンカード

・クロテッドクリーム

の3種類をつけて食べることができた。めっちゃ贅沢。イギリスへ留学経験のある友人が1番喜んでいた。イギリスのまんまだ〜!と

全ての段、味は絶品で、大変満足のいくアフタヌーンティーであった。スコーンはおかわりもしちゃった。

アフタヌーンティー初体験のわたしにとっては、とにかく美味しくてこれは本場のアフタヌーンティーと同じレベルなんだと認識がついた。


......

これから約1週間後、私は本場のアフタヌーンティーを経験することになる。 


イギリスのアフタヌーンティー

卒業旅行でイギリス・大英博物館を訪れた。大英博物館は無料で解放されており、入場にも列がある。館内は非常に広く、迷路のようであった。「ロゼッタ・ストーン」は大人気で、写真を撮るのも一苦労であった。

数個の展示を目星をつけてまわっても、疲れてしまうくらい膨大な展示数を誇る大英博物館にはいくつかのカフェやレストランがある。

そのうち私が立ち寄ったのは「コート・レストラン」。ここでもアフタヌーンティーができるらしい。

ここは公に開かれた場所であるからかもしれないが、ドレスコードなども特になく、カジュアルなアフタヌーンティー空間であった。

日本では予約必須なアフタヌーンティーは、イギリスではふらっと立ち寄って体験できる日常であった。

ポイントは、15:00きっかりに始まること。それより前であると店に入れてくれもしないので、入り口前でしばらく待機した。

画像5

まず初めに紅茶をオーダーすると、ティーポットとともに運ばれてきた。お値段は£3.2(約460円 2020/02/21現在)で、3杯分の紅茶が飲めた。日本じゃ倍はするので流石紅茶大国といった感じであった。味も非常においしい!イングリッシュブラックファーストを選んだ。

画像6

下から1段目がサンドイッチ、2段目がスコーン、3段目がデザートといった具合である。

お味は、、

とにかくスコーンが美味しい!!!

クロテッドクリームと小瓶のいちごジャムがひとりずつ(すごい!笑)ついていた。スコーンそのもののバターの風味とふわっとした食感がもうたまらない!スコーンはプレーンとレーズンが入っていたものの2種類あった。

ここまで紅茶がすすむこと、すすむこと。

実は、これがアフタヌーンティーの唯一の失敗である💧

画像7

この最上段のかわい子ちゃんたちは、しぬほど甘い......

気の休まる甘さはラズベリーとクリームの上のチョコ(コーヒー味)だけと言っても過言ではないくらいの甘さであった。

いや、決して美味しくないわけではない。ただ、、ここまでちゃんと紅茶を配分すべきであったな、、。

このことから、本場のアフタヌーンティーは、名前の通り、紅茶を楽しむためにあると感じた。

紅茶を美味しくのむために、味覚をしょっぱくしたり、甘くしたりするのかな、と。


まとめ

日本のアフタヌーンティーは、西洋式ではあるが、そこには日本風の味付け・雰囲気が表れている。アフタヌーンティースタンドがメイン?

イギリスのアフタヌーンティーは、紅茶を楽しむために食事で味を変えている。紅茶がメイン?

つまり、アフタヌーンティーの本質とは、紅茶を楽しむ時間と変化なのではないか。ゆっくりした時間の経過と、味の変化を楽しむこと。

この違いを身をもって体感した。ないものねだりかもしれないが、スタンドの味は日本が良いし、紅茶とスコーンはイギリスが良い。どっちも体験したからこその「贅沢な願い」である。

またこの「ご褒美」を体験できるよう、日々がんばろうと思う。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?