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2023.4.20 秘歌に隠された古代皇族史

1946年、アメリカはある一節の言葉とその作者の存在を共に日本から葬り去りました。
その言葉とは、『撃ちてしやまむ』。

「敵(アメリカ)を撃つまで戦いを止めない」
といった意味のこの言葉は、映画や企業の宣伝ポスターと言った至る所で使われていて、日本国民の馴染みあるものでした。

ですが、アメリカがこの言葉を禁止したのは、単に日本人のアメリカに対する牙を抜くことが目的ではありませんでした。
実は、アメリカが『撃ちてしやまむ』を消した理由は、この一文には日本国民に知られてはいけない“続き”があったからです。

この一文は、ある男が復讐を誓った歌ですが、この復讐の元となった次の物語は戦後の学界、教育界、言論界からプツリと消えました…。

古事記に記されたある兄弟の秘話

西暦???年

時に45歳の冬、ある兄弟が思い出話に耽っていました。
弟が兄に話します。

「昔、天照大御神は、俺たちの曾お爺様に『この日本国を治めよ。』と命じていた」

「確かに、曾お爺様は、この日向国(宮崎県)の地に国を作り、ここで正しい政治を始められた。しかし、それから既に長い年月が経っており、今でも多くの国は正しい政治が行われず争いが絶えないという」

「聞くところによると、日本の中心、大和国(奈良県)に美しい場所があるというから、今度は大和に都を遷し、日本の真ん中から正しい政治を広めていきたいと思う。さて、兄上はどう思われる?」

兄が弟にこう答える。
「儂もちょうど同じことを思っていたところだ。準備に取り掛かろうではないか」

こうして、日向国からやまとに都を遷す大事業の幕が開けます。

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