見出し画像

2022.8.9 ロシアが有利?最新ウクライナ戦争

7月29日、ロシアが占領するドネツク州の収容所にて、戦争捕虜50名以上が殺害されました。

ウクライナとロシアの双方は、相手が収容所を砲撃したと互いを非難しており、戦争は泥沼化…。

しかし、周辺国の状況が変わり、戦況はロシアに有利な方向に傾いています…。

一体、どういうことか?

今回は、最新のウクライナ戦争の情勢について、少し書いていこうと思います。


ウクライナ戦争ですが、残念ながら、現在の情勢はロシアに非常に有利に傾いています。

その理由は幾つかありますが、その中から3つ取り上げようと思います。

①ジョンソン首相辞任と英国崩壊の危機

まずは、イギリスのジョンソン首相の辞任です。

イギリスは、一番ロシアを挑発して扇動し戦争を起こす側に立ち、侵攻後は、ウクライナを一番熱心に応援していました。

ウクライナを応援する政策をとってきた本人が辞めてしまうので、ウクライナにとっては不利な状況です。

そして、保守党の党首が変わるだけであれば、まだ良かったのですが…。

今、イギリスという“連合王国”が解体されるような状態になっています。

イギリス連合王国の解体とは、一体どういうことか?

1つは、北アイルランドが、イギリスから離れたアイルランド共和国と一体になりそうな勢いであること。

もう1つは、スコットランドがいよいよ独立しそうなのです。

これは、来年の秋に独立の住民投票がもう一度行われます。

過去には否決されましたが、今回は可決されそうなのです。

すると、連合していた王国からスコットランドが独立。

北アイルランドは、アイルランド共和国と一体になってしまえば、イングランドとウェールズだけが残ります。

つまり、Great BritainならぬSmall Britainになってしまうという、今、英国が解体プロセスに入ったこと。

自身を応援してくれていた国が崩壊の危機に陥っていることも、ウクライナにとっては不利です。

②ウクライナ政府の内部崩壊

2つ目は、ウクライナ政府が内部崩壊を起こしそうな状況であることです。

7月17日、ウクライナのゼレンスキー大統領が、ベネディクトワ検事総長とバカノフ保安局長官、この2人を解任すると発表しました。

解任理由は、2人の所属する保安局と検事局の中に、ウクライナの国家公務員でありながら、ロシア側に協力した職員がたくさんいるからだそうです。

そして、ロシアに寝返った職員を捜査している案件は651件もあると、ゼレンスキー大統領自身が発表しています。

要するに、国家の中枢部に敵のスパイ工作員がたくさん入り込んでしまっているのです。

③米大使館の退去警告

3つ目は、7月14日、ウクライナにある米大使館が、ウクライナにいる全ての米国民に、即座に国外退去するよう促したことです。

これは、今後、ウクライナ領土内での戦争が激しくなって、いま安全な土地もロシア軍の攻撃を受けるかもしれない。

あたかも、ウクライナ軍が総崩れになる可能性があると示唆する発表です。

これは、ウクライナにとって、非常に良くない状況だということだと思います。

ゼレンスキー大統領は、一生懸命に愛国心を鼓舞して、領土的妥協のような案は受け入れないと言っていますが、この状況では、その頑張りがいつまで続くのかは分からないでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?