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2022.2.3 ウクライナ情勢に潜む“黒幕”とは?

本日の記事は、ウクライナ問題についてです。

ロシアがウクライナに対して圧力をかけ、それに対してアメリカが非難の色を示している。

最近、毎日のように流れてくるウクライナ問題のニュース記事から、緊迫した状況にあることは伝わってきます。

しかし、どの記事を見ても、問題を外から見た表面的な報道ばかりで、なぜウクライナ問題がここまで緊迫した状況にあるのか?

ヨーロッパで一体何が起きているのか?

そんな本質的な部分は一向に見えてきません…。

今回の記事では、メディアが言わないウクライナ情勢の裏側について書き綴っていこうと思います。

簡単に現状を説明しますと、現在ロシア側は、ウクライナ国境周辺にロシア軍部隊を10万以上も展開していて、いつでもウクライナに攻め入ることができる状況にあります。

それに対して、アメリカ側はロシア軍部隊の撤収を求ました。

しかし、ロシア側は逆に、西側が“不穏な動き”をしているから撤収しないということで要求を拒否しました。

では、不穏な動きとは何なのでしょうか?

ウクライナ問題の本質は?

この問題は、日々新しい状況が国際ニュースで入ってきます。

皆さんもテレビやインターネットでよく目にされると思いますが、重要なのは、
「この問題の本質は何なのか?」
ということです。

もちろんロシアという国が強権発動の国、そして陸軍大国で、とにかく自分の国の周りを軍事力で制圧したいと思っている国であるということは事実です。

しかし、現実問題として、今のロシアにはウクライナに攻め入り、そしてNATOと戦争をするだけの経済的余力はありません。

そして、この戦争はロシアにとっても非常に大きな冒険政策になるわけです。

ロシアは、2014年のクリミア併合から経済制裁をかけれられていますので、それがボディーブローとしてかなり効いているのです。

経済的にはかなり疲弊しているということです。

そのような状況を考えると、ロシアとしてもウクライナに一方的に攻め入ろうと考えているわけではなく、経済再建が上手くいかなくなってしまっては元も子もないと考えている、これも事実としてあるわけです。

では、ウクライナ問題の本質とは何か……。

これは、はっきり言って天然ガス問題なのです。
天然ガスと原子力の問題です。

天然ガスを送るパイプライン:ノルドストリーム

昨年、ノルドストリーム2という天然ガスのパイプラインが完成しました。

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これは、ロシアの天然ガスをドイツに輸出するためのものです。

しかし、これは稼働していません。

どういうことかというと、ドイツ当局が、このガスパイプラインはドイツの国内法に抵触すると言って止めているということです。

設備としては完成しているけども、動いてはいないということです。

実は、ノルドストリーム1というのもあり、こちらは以前から稼働しています。

それに対して、今回のノルドストリーム2というのは2本目のパイプラインということです。

もし、これが稼働すれば、今の2倍の天然ガスを運搬することができます。

ロシアは、より多くの天然ガスをヨーロッパで販売できます。

そして、これを実現されてしまうとヨーロッパ諸国の原子力産業は全滅します。

というのも、原子力の方は今、コスト高になっています。

そこに、非常に安価な天然ガスが大量に入ってくるわけなので、原子力発電が負ける結果につながるということです。

ノルドストリーム2を止めたいのは誰?

・アメリカ大統領バイデン氏
・フランス大統領マクロン氏
・イギリス首相ジョンソン氏

アメリカ、フランス、そしてイギリス、それぞれの国のトップ3名ですが、実は3人とも原発復活派です。

そして、地球温暖化と叫んでいる人たちは、まず間違いなく原発推進派の人たちです。

原子力を推進するために、この地球温暖化という言葉を使っています。

つまり、地球温暖化を防ぐといえば、CO2排出を防ぐということになり、火力発電を使ってはいけないことにつながります。

こうなると、発電で一番頼れるのは原子力発電になるはずです。

当然ですが、自然再生エネルギーだけの発電だけでは、とても電力が足りません。

しかし、今それを補うために一番多く大量に使われているのが、原発ではなく火力発電なのです。

自然再生エネルギーによる太陽光発電や風力発電は安定しません。

そんな状況なので、電力が足りなければすぐに出力を増やす、余っているならすぐに減らすということができる火力発電が一番良いということです。

そして、天然ガスは燃やしてもクリーンですし、空気も汚しません。

さらに、その燃料となる天然ガスをロシアがヨーロッパに対して大量供給しようとしているわけです。

原発復活派のシナリオは?

ロシアとすれば、国内の老朽化したインフラを再整備したいし、経済的な発展を図っていきたいので、天然ガスを供給することによって安定した外貨収入を得たいわけです。

そもそも、ロシアはエネルギーを売る以外に稼ぐ方法がない国です。

しかし、ロシアの安い天然ガスが大量に入ればヨーロッパの原発は全滅します。

ですので、原発を復活したい人たちとしては、米露冷戦をとにかく先導して、けしかけ、そしてヨーロッパに反ロシアの流れを作ることができれば、ロシアから天然ガスは買うなと言って、輸入の大元であるノルドストリームを潰すという状況に持っていけるわけです。

それによって原発を復活させる、こういうシナリオを描いているのでしょう。

最後までお読み頂きまして、有り難うございました。

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