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寺田愛里
2021年7月26日 15:27
4.母右脳と左脳という言い方をすれば左脳は理性的に100%理解している。その上でこれから自分や家族に起きる事、これから先何をすべきなのかをしっかりと考えている。右脳はそれを受け入れ切れていなかった。これは夢に違いない、私にそんなことが起こるはずがないむしろそんな風に考えることで私を護ろうとしているかのようにこの感覚はあの時と似ている半年前の2月2日、電話が鳴った。日本の兄か
2021年7月24日 15:40
1.晴天の霹靂ある日の夕方いつもの営業会議に呼び出された。会議室に行ってみるとかなり様子がおかしいそこには居るはずのない人事部長がひとり座っていた。彼は他の社員から『豚足野郎』と呼ばれ嫌われていた。30分後小さな段ボール箱を抱えた見張り役に付き添われて駐車場にいた。自分の身に起きている現実が他人事のように想えた。悲しいとか悔しいとかそんな感情すらわかない。体中が少ししびれ
2021年7月25日 16:56
2.共感スタバにつくとエリカがいた。彼女もあの会議室に呼ばれた一人だった。わたしより先に席を立ちそのまま帰ってこなかった。同じように自分の身に起きた現実を理解できないまま私が連絡してくると信じて待っていた。わたしもエリカが必ず私を待っているとわかっていた。2人はコーヒーを手にしたまましばらくは何も話さなかった。エリカと私はもう17年以上も同じチームで働いたお互い言葉を交わさな