父が本日、激オコです。

午前中はとても機嫌が良かった。

午後も犬の散歩に行き、普通だった。

そのあとも、犬を撫でながらテレビを母とみていた。

なんて平和な一日… 

だと、思ってたんですが、事件は起こる。

これが、高齢者の脅威。

● 犬が気付いた父の機嫌

我が家には今、犬が２匹いる。日中は老人たちが愛でているので実家の方に基本は預けているんですが、１匹がまだ２歳のヤンチャ盛り…

まぁ色々と問題を起こすので、気が気じゃない。

さて、そんな犬の話は今回は置いておいて。

父である。

発端は、午後６時。犬達のご飯をあげて、庭に出してあげた時点で微妙に機嫌が悪かった。犬達は利口である。父が機嫌が悪いと家に入りたがらない。

因みに、私の旦那が機嫌が悪い時も避けて行く。

本当に賢い子達なのですが、ここ、ポイントで。

機嫌が悪い父が「戻っておいで」と言っているのに、帰ってこないと…どうなるか。父も母程ではないものの、後期高齢者である。そう、一気に機嫌が悪くなるのだ。

「 やってられん💢 腹立つわ！ 」

そういって、犬の脚を拭くために持っていた、ペット用のウェットシートを椅子に叩きつけ、キッチンへ向かった。

窓は閉め、庭の外灯すら消し、犬達もビックリ。

🐕＆🐕　『ちょちょちょ、締め出しですか⁉』

慌てて窓辺にやってきて、くぅんくぅん。

こんなこと、普段はしない父が… これは何かあったなとピンときた私は、すっとウェットティッシュを拾いあげ、そっと窓を開けた。

「１匹ずつ入っておいで」

ぴょんと１匹入って、黙って足を拭かれる。さりげなく撫でながら「いう事きかないと駄目だよ。（空気読まなきゃね）」とささやく。賢いのでそっとその場を離れて座る。

窓を振り返ると、もう１匹が泣きそうな顔で見てる。

「おいで」

ぴょんッと入ってきて、また黙って足を拭かれる。何かやらかしたらしいということを察知したらしい。１匹目の🐕は気付いていたのだ。父が機嫌が悪いことを。２匹目の🐕は勘違いしていたのだ。家に入らない先住犬を見て、遊んでいいんだ。遊んでくれるんだ、と。そしたら、父が怒った。意味が分からない。そんな感じだった。

●事件は起こっていた

犬達のケアが終わると、実家では夜ごはんを食べ始める。１匹目の子はご飯を食べている間、欲しそうにしながらも悪いことはしない。もう１匹の子は隙さえあれば狙いに行く。

なので、最近は私がずっと監視してる（笑）犬が盗み食いをしないように。ただ、今回は状況が悪かった。

父「おい、もう生ごみまとめたのか、排水溝詰まってるじゃないか」

よく見ると、三角コーナーに袋が入っておらず、排水溝が詰まりかけてコポコポ言っている。母は排水溝のネットがないからと、ビニール袋に穴のあいたものを入れていたのだ。つい先日、買い物にいったのに、買い忘れたそうだ。

それを見て、嫌な予感がした私は言った。

「ねぇ、いつも言ってるんだけどさ。生ごみまとめた時に、穴の開いたビニール袋に水が入った状態で持ち歩くから、廊下に汚い水がポツポツと落ちてて、私、気付いたときは拭いてるけど… あれ、なんとかならないの？ 犬も舐めるし、よくないんだけど」

よし、言ってみたぞ。それくらいの気持ちだった。ところが…

父「 もうわかんないんだよ、この人。穴のあいた袋で生ごみ持ち歩いて、ポタポタポタポタ！注意したら怒るしよ💢」

・・・地雷だったらしい。

私も困っていたけど、父も困っていたのだ。

そして、母がウロウロウロウロし始める。怒られたからバツが悪いのだろう。そして…

「ごはん、もうちょっとあるんだけど」と、機嫌の悪い父に言う。

父は機嫌が悪いし、同じ会話をしたのだろう。「要らないっていってるだろうが！余計なことするな！」と、どなった。

そして、機嫌が悪い父の注意力が低下し、キッチンの扉（犬避け）をキチンと閉めずに一瞬部屋を出てしまう。そこを狙った犬が、キッチンに乱入し、焼き魚を狙う。

一連の行動が、私が介入してはいけない域にあったこともあり、出遅れ、慌ててキッチンへ向かい、魚を食らおうとしている犬を確保し、噛まれる。

獲物をしとめた犬が、飼い主に思わずかみついた。まぁ、甘噛みだけども、めっちゃ威嚇。まぁ負けないけども。椅子を移動させ、コーナーに追い込み、私は犬を確保。戻ってきた父が「あ・・・。」という顔をしていたが、もうその場にいることが辛かった私はこういった。

「悪い事したから、🐕連れ帰ります」

15㌔ある🐕を抱きかかえ、私は颯爽と姿を消した。

● ボケが及ぼす悪影響

病院に早く連れて行きたいものの、やっと取れた予約が１１月。まだ先である。今回言いたいのは、母がボケた事により、父がストレスを抱え、イライラが募り、怒りやすくなる。

怒ることで母は委縮し、更に悪化する。

まだ、私が同居していたから良かったものの、これを二人きりにしていたらと考えると恐ろしい。

連れ帰った🐕がきゅんきゅん鳴くけれど、私は言った。

「 空気読めよ 」

やっちゃいけない時ってありますよね。人も犬も一緒。

今回は逆にやらかしたから、連れ帰ったけども。おそらく今、また、生ごみの入ったビショビショの袋を持ち歩き、廊下に腐った水が垂れていることでしょう。

そしてそれを、旦那を迎えに行く私が踏むのです。

マジで勘弁してほしい。

● ボケたら出来なくなることリスト

生ごみ処理：「汚水を垂らしながら、廊下を歩き、外のゴミ箱に棄てる。」

✅ 生ゴミを捨てることがまともに出来ない

✅ 穴の開いた袋から汚水がこぼれることを厭わない

✅ 汚れた廊下を拭かない

✅ 注意すると怒る

✅ 何度言っても治らない

✅ 同居人がストレスを抱える

明日は我が身、今日は我が身。早めの受診、早めに気付いてあげること。何よりそれが一番大事。どんなに嫌がってでも、もっと早くに病院予約すればよかった… 失禁が始まったら、認知症１～10の10だそうです。そこまで言ったら治らない。進行止めてもその状態から変わらない。

うちはまだ失禁してないので、そうなるうちに行くべきだと判断しました。もう遅いかもしれない。結果が、８でも９でも。ただのボケだと思って甘くみてた私達家族が悪いのだ。

早く１１月にならないかな…

本当に、日々辛い。

『自分の親がボケていく姿を認める』のに私は数年かかりました。