見出し画像

【短編小説】そのシェフは塩と砂糖をよく間違える



そのシェフは毎回塩と砂糖を間違える。



そんなに間違えるなら普通はシェフになれなさそうなものだが、そのシェフはなんと立派なシェフだ。



なぜシェフになれたのか本人もわからないが、幸いまだクビになっていない。




「君ね、クビ」



最後に見た景色はぐるぐる回っていた。











〜完〜

この記事が参加している募集

眠れない夜に

サポートしていただくとさらに物語が紡がれます。