【短編小説】はじめてのインターネット
はじめてのインターネットは青かった。
そこには真っ青な画面以外何も映らなくて、ただその青さに見惚れていた。
人工的に作られた電脳の海。
この真っ青な海を泳いだらどこまでいけるのかと妄想を膨らませた。
しばらくすると真っ青な海は夜の海に変わった。静かで何もない、己と見つめ直すための黒。
そう思ったのも束の間、突然文字が濁流のように溢れ出てきた。
静寂の黒に青々と生い茂る緑色の生命たちはインターネットという巨大な生き物を作り上げている。
真っ白な世界が広がると、そこ