二日酔い対策の商品を作って月商2000万円~このスモールビジネスの創業者が凄い
本文ほとんど無料で読めます。
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日本で一番スモールビジネス経営者を生むマガジン、SMBマガジン11回目です。
新たに立ち上げた「副業起業マガジン」、「令和の起業小噺」の執筆の方に時間を割いていて、SMBマガジンの執筆が少し時間が空きましたね。
各マガジンの具体的な役割分担なのですが
副業や起業に重要なのは最終的には”行動すること”です。ただ、知識面でのビハインドはせめて無くしておこうという思いから書いてます。
上3つのマガジンを腹落ちする読めば、副業や起業の失敗確率を下げ、失敗した時のリスクも最小化できるようにしていきます。
このあたりの詳しい説明は別の記事でお話できればと思います。
さて、今回は「ニッチへの気づきから始まった事業」について話していこうと思います。家族を養える程度の収益を稼げるニッチなんて無数にあります。
そんなニッチの中でも参入障壁があり、プロダクト力にこだわればここまで行けるんだ。という例を紹介します。
今回の創業者は今までで一番賢く、大胆で、運も兼ね備えた人物だと思います。そのため、学ぶべきところも非常に多く読み応えのあるコンテンツになってます。
2017年3月に発売してから、約10カ月で100万ドルの売上を達成し、2018年の年商は250万ドル(月商約200万ドル)のとんでもないプロダクトはなんなのか?
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日本への旅行経験から思いついた二日酔いビジネス
今回紹介する事業は、二日酔いの対策製品を販売する「Flyby」です。
ニューヨーク大学のEddieが卒業してすぐに創業した会社です。
Eddieが大学4年生のとき、日本への旅行中に出会った二日酔い対策商品(ウコンの力など)から市場の可能性に気付き、市場などのリサーチ後に創業を決めました。
日本では既にありふれた商品がどのようにして米国で売れていったのか?その過程をFlybyの創業から追いかけてみましょう。
Flybyとはどんなビジネスなのか?
日本旅行中にウコンの力やヘパリーゼなどの商品を試したことが創業のきっかけに
ニューヨーク大学4年生のときに日本へ旅行したEddie。
夜に飲み会をしているときに友人が渡してきたボトルが二日酔い対策製品(ウコンの力やヘパリーゼなど)だったそう。
東京の二日酔い対策ドリンクの画像検索結果
そして、アメリカに戻ったEddieはどのような製品なのかを論文や特許を調べ始めました。そして、摂取していた魔法の成分は、日本のレーズンツリー(Hovenia Dulcis)に含まれるDHMという化合物であるということを突き止めます。
その後、気付けばDHM研究の第一人者に電話してアルコール科学について語り合ったそう。
日常から学びを得る姿(好奇心)と、行動力が優れている
好奇心と行動力ありすぎ!
旅行に行って、友達が自国では見たことの無いような飲み物を買ってきたら「なにそれ?」と聞くことぐらいはあるでしょう。なんかやべー飲み物だったら怖いし。
それで、「日本で昔から飲まれてる二日酔い対策のドリンクやで」って答えられたあとに飲みまくるのも分かる。
次の日起きてから「二日酔いじゃない!やべー!魔法の薬やん!」も分かる。
ただ、次の行動「よし、気になるし調べてみよう!」で論文や特許をリサーチするって普通に好奇心が凄くないですか?どれだけ普段二日酔いに悩まされてたんやと、そんなに飲むなよ、と。
普通だったら、「凄い!アメリカでも買えんかな?とかいっぱい買って帰ろう!」とか止まりじゃないでしょうか?
で、実際にアメリカに戻ってから主要成分を突き止めたと。ほうほう、良かったね。
でも、ここで止まらないのがEddie。その成分の第一人者に電話してる。しかも気付いたら。おそろしく速い架電、オレでなきゃ見逃しちゃうねと言わんばかりの速度。
ハンターハンターより
成分のすばらしさだけでなく、市場調査,仮説検証も行う
Eddieなら、「DHM成分ヤバイ!気づいたら起業してた!」となる心配もありましたが、賢いEddieはキチンとリサーチもします。それも、ただGoogle検索をして「ほうほう、これくらいの市場規模なのか。」とただ落ちている情報だけを頼りにしたのではありません。
Eddie、恐ろしくクレバー。そこらへんに落ちている、だれのためにどんな手法でとられたか分からないデータを鵜呑みにするのではなく
自分自身のためにデータを収集することを始めました。と言っても、仮説検証に時間を掛け過ぎても意味がないのでshopifyでLPをつくりFB広告で検証するという非常に効率的なやり方で。
この、自分自身のためにデータを集めることの重要性とそのやり方については「NO FLOP」という本で詳しく説明されています。本当は皆さんに教えたくないぐらいの良書です。
製品の設計、プロトタイプの作成、製造のプロセスについて。
大学卒業後、すぐにFlybyを創業したのでサプリ業界についてはなにも知らなかったEddie。そのため、悪戦苦闘したようです。
リスクを最小限に抑えてスモールスタートする賢さ
下の記事でもパクるべきビジネスの条件の一つとして挙げている、"リスクが小さく始められる"をEddieはキチンと守っています。
「2000ドルから3000ドルのサンプル費用がかかります。」とほとんどの工場から言われてしまったら「まぁ、事業をするってことはそのくらいかかるか」と思って払ってしまう人は多いと思います。しかし、Eddieは交渉をして無料でサンプルを作ってくれる工場を見つける(作る)ことに成功します。
これは本当に凄い。私自身、交渉が面倒くさくて「どうせ利益出るしいっか」と思って交渉をしないことも多いのですがこのEddieの姿勢は学ぶべきですね。
プロダクト力を向上させ、リスクをとるときは大胆にとる
更に凄いのが、友人たちを使ってテストを行いプロダクト力に自信が持ててからは大学卒業後にためたお金約1万5000ドルを全額使って本発注を行う。
そして、その後無駄な出費を減らすために1年間は実家暮らしを続けたとのこと。
リスクを減らす努力を繰り返して繰り返して、極限まで減らしたところで最後は実際に試すしかないタイミングがくるのです。イケる!と思ったタイミングで適切なリスクテイクをする素晴らしい例ですね。
ECサイトはshopifyを利用してほぼ自作した。
本発注の後に、8~10週間のリードタイムがあったのでECサイトを立ち上げる必要があります。
Shopify Expertsのデザイナーや開発者を探していたのですが予算に折り合いがつかずに結局自分で開発することに。PhotoshopやIllustratorなどのAdobeソフトの使い方に精通していたので自分で作って、小さなカスタマイズのみをフリーランスに依頼したそうです。
コレもめちゃくちゃ賢いやり方ですよね。
ぶっちゃけ、ネットに落ちてる情報だけでshopifyの構築なんてできますし、必要そうなアプリも把握できますよね。日本であれば、ラーンビズなどのサービスを利用して教えてもらったり、ちょっとした開発ならランサーズなどを使えばOKですし。
初心者の方は初期にほどお金はできるだけ使わない。ということを覚えておきましょう。(コンサル、情報商材含む)
発売後は、Product Huntなどのサイトに掲載し無料でのトラフィックを稼ぐ
サイト公開後の流入策として、FlybyではProduct Hunt(面白い商品などを紹介する掲示板サイト)を利用したようです。Product Huntへの投稿がプチバズって大きな反響を得たようです。
公開後すぐにトラフィックが集まって商品が売れ始めるのは理想的ですね。それも広告を使わず流入させれているので利益率もめちゃくちゃ高いです。
Product Huntへの投稿
アーリーアダプターとしてフォロワー190万人の大物インフルエンサーとつながる
そして、1ヶ月ほど経過してProduct Huntからの流入が減少し始めているときに大物インフルエンサー@weworewhat(現在フォロワー270万人)とつながり、アーリーアダプターとなってもらえました。
そのことがきっかけで報道機関からの取材もあったりと社会的証明や権威性の獲得に成功しました。
結果として、発売後60日間で20万ドルの売上を記録します。
これは運の要素が強いため再現性があるかと言われると微妙ですが、少なくとも発売後60日間で20万ドルの売上というのはEddieの決断なしには到達できませんでした。なぜか?
リードタイムが8~10週間かかるため、本発注の段階で20万ドル以上の在庫をもつ必要があるからです(予約注文にしていたかもしれませんが)。つまり、本発注の段階でとったリスクが大きなリターンとして返ってきたわけです。
賢さと大胆さと運を兼ね備えてるEddie本当にすぎょい。
ちなみに「影響力の武器」はマジでおすすめです。読んでない人はヤバイです。続編の「PRESUASION」はあまり話題にならないんですが、これまた良書です。
発売後、顧客の獲得と維持に効果があったもの(以下有料)
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