サラーム海上

音楽評論家/DJ/中東料理研究家 「MARGINAL FOODIE TOUR」「MEY…

サラーム海上

音楽評論家/DJ/中東料理研究家 「MARGINAL FOODIE TOUR」「MEYHANE TABLE」絶賛発売中。 NHK FM「音楽遊覧飛行エキゾチッククルーズ」、J-WAVE「ORIENTAL MUSIC SHOW」 https://www.chez-salam.com

マガジン

  • ガズィアンテプ食い倒れ

    2021年12月下旬、ユネスコ創造都市ネットワーク食文化部門登録、トルコ・南東アナトリア地方のグルメ都市ガズィアンテプを訪れました。シシケバブ、バクラヴァ、チョルバ、ラフマージュンなど、ガズィアンテプを訪れずして、トルコ料理を語れない!

  • Cappadox Returns!

    トルコの奇岩地帯カッパドキアを舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる!それを祝って、2016年から3年連続で「Cappadox」を取材したサラームが、当時書いた原稿を元にして、「note」のマガジンを作ります。読者の皆さん、5月下旬のカッパドキアで乾杯しましょう!

  • ザ・ハーブズメンと行くペルー食い倒れ旅2023

    2023年2月、クーデターと反政府デモ真っ最中のペルーに行き、リマとアマゾンの街イキトスで唐辛子とハーブの料理を食べまくってきました。

  • ハーブズメンのトルコ食い倒れ旅番外編

    サラームの新刊『マージナル・フーディー・ツアー』。その第6章「トルコ・ザ・ハーブズメンと食い倒れ」には、元々、第一章「トルコ・エーゲ海料理」と一部内容が重複する記事が存在していました。本書では割愛しましたが、本の発売記念ボーナス章としてお楽しみ下さい。

  • ポーランドグルメ巡礼とユダヤ文化祭

    2022年6月にJewish Culture Festivalの取材のため訪れたポーランドのクラクフとワルシャワ。そこで食べた料理、会った人々、聴いた音楽についての記事をまとめました。

最近の記事

ガズィアンテプ3:メゼとケバブとチョルバと

2021年末に訪れたトルコ南東アナトリア地方の街ガズィアンテプの食い倒れ紀行第3回はメゼとケバブとチョルバです。 トルコ南東部は2023年2月6日に起きたトルコ・シリア大地震で大きな被害を受けました。一刻も早い復興を願っています。 English follows Japanese. Hışvahan Develik Restaurant トルコに長年通い続けて初めて知ったのだが、チョルバ(スープ)にケバブにラフマージュン(薄焼きピザ)にバクラヴァ、そしてメイハネ(居酒

    • ガズィアンテプ2:美味すぎる!世界最古のバクラヴァ店

      2021年末に訪れたトルコ南東アナトリア地方の街ガズィアンテプの食い倒れ紀行第二回はバクラヴァです。 トルコ南東部は2023年2月6日に起きたトルコ・シリア大地震で大きな被害を受けました。一刻も早い復興を願っています。 English follows Japanese. トルコのお菓子の王様、バクラヴァ バクラヴァをご存知か? 紙のように薄く延ばしたフィロ生地を数十枚も重ね、その間にピスタチオや胡桃を挟み、済ましバターを回しかけて、オーブンで焼き、更に砂糖のシロップを

      • ガズィアンテプ1:ベイランはトルコのユッケジャンクッパ?

        2021年末に訪れたトルコ南東アナトリア地方の街ガズィアンテプの食い倒れ紀行を始めます。 トルコ南東部は2023年2月6日に起きたトルコ・シリア大地震で大きな被害を受け、一年以上経つ今も被害の全容が掴めていません。一刻も早い復興を願っています。 English follows Japanese. 南東アナトリア地方の料理とは? 2021年12月25日、日本でコロナウィルス・オミクロン株が大流行し始めた矢先、僕はトルコ共和国、南東アナトリア地方の町ガズィアンテプに到着し

        • Cappadox RTN 8: Music in 2017

          English Follows Japanese 2017年5月中旬にトルコの世界遺産カッパドキアの野外で開催された総合フェス「Cappadox」。今回は肝心の音楽面のレポートを行おう。 2017年Cappadoxの音楽コンサート オープンファイアクッキング終了後、僕は一旦ギョレメの宿に戻り、万全な雨と寒さ対策を行った後、夜中前にメイン会場である「ペリル・オザンラル・ヴァデスィ(妖精の煙突谷)」国立公園に向かった。僕は日本最大の音楽フェス「フジロック・フェスティバル」を

        ガズィアンテプ3:メゼとケバブとチョルバと

        マガジン

        • ガズィアンテプ食い倒れ
          3本
        • Cappadox Returns!
          8本
        • ザ・ハーブズメンと行くペルー食い倒れ旅2023
          11本
        • ハーブズメンのトルコ食い倒れ旅番外編
          4本
        • ポーランドグルメ巡礼とユダヤ文化祭
          9本

        記事

          Cappadox RTN7: 野外で焚火料理フルコース後編

          English follows Japanese オープンファイアクッキングのスタート! 前編から続きが遅くなってしまいましたが、2017年5月に訪れた野外総合アートフェス「Cappadox」内のグルメイベント「オープン・ファイア・クッキング」の後編です。 「オープン・ファイア・クッキング」は、地面からニョキニョキとキノコのような岩が生えているよう見えるカッパドキアの谷底に、ダイニングテーブルを並べ、イスタンブルの若手人気シェフとスタッフが全ての料理をオープン・ファイア

          Cappadox RTN7: 野外で焚火料理フルコース後編

          Cappadox RTN 6:野外で焚火料理フルコース前編

          English follows Japanese 全ての料理を焚火で作る料理イベント? ここまで5回にわたり2016年の「Cappadox」について書いてきたが、ここからは翌年、2017年に訪れた「Cappadox」のことを書いていこう。まずはグルメイベントの「オープン・ファイア・クッキング」について。 2017年5月、トルコの世界遺産カッパドキアの遺跡を舞台に行われたフェスティバル「Cappadox」をふたたび訪れた。 グルメイベントは音楽イベントと異なり、定員数が

          Cappadox RTN 6:野外で焚火料理フルコース前編

          ペルー編11:アンティクーチョとティラディート

          English follows Japanese 2023年2月に訪れたペルーの食い倒れ旅のレポートも今回が最後。 そこで最後に、これまで書き損ねていながらも、印象に残っているペルー料理について徒然なるままに記していこう。 アンティクーチョ、牛ハツの串焼き まずは串焼きの肉料理、アンティクーチョから。 アンティクーチョは一般的には牛のハツ(心臓)を5cmほどのぶつ切りにして、唐辛子のアヒ・アマリージョやニンニク、スパイス、ワインや酢などを使ったタレで数時間マリネしてから

          ペルー編11:アンティクーチョとティラディート

          Cappadox RTN 5: 夜明けの熱気球と音楽コンサート

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外で、トルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑想ワークショッ

          Cappadox RTN 5: 夜明けの熱気球と音楽コンサート

          Cappadox RTN 4: 古代教会跡のララージ

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外で、4日間にわたりトルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑

          Cappadox RTN 4: 古代教会跡のララージ

          Cappadox RTN 3:カッパドキア・ウチヒサルへ

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外でトルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑想ワークショップな

          Cappadox RTN 3:カッパドキア・ウチヒサルへ

          Cappadox RTN 2: カッパドキア体験

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外でトルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑想ワークショップ

          Cappadox RTN 2: カッパドキア体験

          Cappadox RTN 1: Cappadox at Glance!

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外で4日間にわたり、トルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑

          Cappadox RTN 1: Cappadox at Glance!

          ペルー編10:リマの料理教室でセビーチェを習う

          English follows Japanese Peruvian Cooking Classes ペルーで連日セビーチェを食べ続けたので、セビーチェの作り方を一度しっかり習いたくなった。そこで2023年2月20日午前中、リマのミラ・フローレス地区にあるクッキングスタジオ「Peruvian Cooking Classes」でプライベート料理教室に参加した。 講師はHector Aguilar valle(エクトル・アギラール・バジェ)氏。彼は18歳でペルーを離れ、中南米

          ペルー編10:リマの料理教室でセビーチェを習う

          ペルー編9:セビチェリアAl Tope Pezとスルキージョ市場

          English follows Japanese セビチェリアとは 2023年2月18日、ペルー滞在5日目。前夜に「アストリッド・イ・ガストン」で最高峰のペルー料理に舌鼓を打ったので、今度はもっと庶民的なペルー料理を食べたくなった。そこでこの日はリマ市内スルキージョ地区にある庶民的な「セビチェリア」を2軒訪れることにした。 「セビチェリア」とはセビーチェを中心に様々なシーフードのメニューを扱うレストランを指す。基本的には屋台や簡易食堂などの庶民的な店が多いが、中には「アス

          ペルー編9:セビチェリアAl Tope Pezとスルキージョ市場

          ペルー編8:Astrid y Gastonで王道ペルー料理を満喫

          English follows Japanese アマゾンから大都会のリマに帰還 2023年2月17日午後、僕たちは2泊したアマゾンの街イキトスを後にして、国内線でリマに帰着した。三日前と同じミラ・フローレス地区の三つ星ホテルにチェックインし、夜7時過ぎにサン・イシドロ地区にあるレストラン「Astrid y Gastón(アストリッド・イ・ガストン)」へと向かった。 ペルー料理最高峰アストリッド・イ・ガストン 「アストリッド・イ・ガストン」は「南米料理の革新者」と呼

          ペルー編8:Astrid y Gastonで王道ペルー料理を満喫

          ペルー編7:アマゾンの宿で料理教室

          English Follows Japanese 今夜の食事は巨大ナマズとワニ 2023年2月16日夕方、僕たちザ・ハーブズメン一行は「アマゾンの台所」ベレン市場の喧騒に疲れ、再びアマゾン川支流のモモン川に浮かぶ宿「アマゾン・オアシス・ロッジ」に戻ってきた。 目の前の川に飛び込んで、向こう岸まで二往復した後に部屋のハンモックで昼寝をしていると、ゆっくりと日が暮れてきた。今夜もジャングルの浮き宿でアマゾンの濃密な生き物の気配に囲まれて眠るのが待ち遠しい。だが、その前に少し

          ペルー編7:アマゾンの宿で料理教室