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心のコンパスの針はいつだって、あなたの進む方向を刺している

15歳の時、ある俳優さんのインタビューをテレビで見て、「もし少しでも英語が話せるようになったら世界中の人とコミュニケーションがとれるのかもしれない!」と、やたら興奮した。それで、国際高校に進学すると決めた。

16歳の時、アメリカ短期留学で人生初の海外に渡った。ホームシックになんて一瞬たりともならず、あっという間に時が過ぎた。海外が大好きになった。

17歳の時、同じクラスのオーストラリアからきた留学生とやたらと話した。学校終わってからも遊んでた。科学?理科?の授業で、先生の話なんて全く聞かずに、隣にいる彼に「将来は海外と日本の架け橋になりたい」と、どうやって英語で言えばいいのか真剣に聞いた。

22歳くらい?、外語大学で大学生時代を過ごしていた私は、宗教学の講義が楽しくてしかたなかった。とりわけイスラムの世界があまりにも自分の日常から離れていて、好奇心が沸いた。

「この人たちは何を軸に生きているのだろう?どんな世界が見えているのだろう?」と純粋に知りたくなった。地球にはまだまだ知らない世界がありすぎると思った。

23歳の時、大好きなファッション業界のアルバイトをしたことがきっかけで、セレクトショップへ就職をした。世界のどこかで作られたアイテムがお店に詰まっている場所に立てると思うとワクワクした。とりわけ異国の民族的なファッションに「うわぁー!!」と、毎回無意識に目が釘付けだった。

25歳-29歳、休みをとって、定期的に海外旅行へ行くのが生きがいになっていた。そういえば、景色や世界遺産がどうとかより、教会やモスクがあれば、ひとめ見たくてしかたなかった。

26歳の時、あるベリーダンサーさんの踊りを見て、ベリーダンスを習い始めた。ダンスにはそれまで興味もなかったし、ましてや「激しくて派手」というイメージがあるベリーダンスに憧れなんて抱いたこともなかった。きっかけとなったベリーダンサーさんは、そのイメージと裏腹に、神聖でどこかスピリチュアルな踊りをする人だった。アラブの世界や音楽にもすごく惹かれた。

30歳、初めて訪れたモロッコでイスラムの人々やアラブの世界に実際に触れた。そして、帰国後アラビア語を勉強し始めたことがきっかけで、人生の歯車は大きく動き出した。

何度も何度も
心のコンパスは自分の進むべき方向へと針を刺していた。

どんなに自分が気づいていなかろうと
どんなに自分が道を外れようと。

国際高校、外語大学を卒業したわりには、
英語力がびっくりするほど無かった私。

学生時代、TOEICの点数なんて恥ずかしすぎて、
人に言えたことがなかった。

だから、就職活動を始めた初期、
英語を使う職業を考えたりもしたけど
到底無理と思って、早々に諦めていた。

34歳の今、
わたしは英語でモロッコ人と会話をしながらやりとりし
日本人の方にモロッコの現地ツアーを届けている。

英語は相変わらず、
今だにハチャメチャな英語を話している。

英語ができるなんて言えたもんじゃない。
それは変わらない。

でも、
「もし少しでも英語が話せるようになったら世界中の人とコミュニケーションがとれるのかもしれない!」
と大興奮している15歳の私よ!

あながち間違ってなかったよ、それ。

英語が好きなのではなく
「世界中の人とコミュニケーションと取りたい」
という強い願望が、英語を学び始めたきっかけただったことを思い出した時、わたしの人生に、正しい英語を話すことなんて必要がないと気づいた。

そして、ハチャメチャな英語を話すことに躊躇することがなくなった。

もはや、今さら正す気もなく、
少しでもコミュニケーションが取れればいいと思っている。

「将来は海外と日本の架け橋になりたい」
とおぼろけに思っている17歳の私よ!

ちゃんと架け橋になっているよ。

1ミクロンも想像ができない形でだろうけど。笑

社会人になってから何年もの間
大学の宗教学の講義が楽しくてしかたなかったことは
すっかり記憶から消しさられていた。

イスラムの世界に好奇心が湧いて、「この人たちは何を軸に生きているのだろう?どんな世界に生きているのだろう?」と純粋に思っている22歳くらいの私よ!

今、私は彼らの世界を探求しながら
そして繋がりながら、一生懸命に生きているよ。

異国の民族的なファッションに「うわぁー!!」と釘付けになっている23歳の私よ!

今、私は民族的なファッションどころか、
頭にぐるぐる布巻いているよ。想像できないだろうけど。

いったい何に役に立つかもわからずとも、ただ好奇心にしたがって、仕事後も休日もアラビア語をひたすら勉強した30歳の私よ!

グッジョブだよ。

なぜか今、モロッコ方言しかわからないけど。

心のコンパスの針はいつだって、あなたの進む方向刺している。

現在のタイムラインの私の心の針がやたらと指しているのは
見えない世界という名の精神世界。

いったいこれが何になるのか今はわかからず
ただ文章を書いている。

これまで宗教学に興味があったのも、
人生とは何か、自分とは何かと
やたらと自分や他者の人生について考えてきたのも、
きっと、すでに何か繋がっている。

心のコンパスの針はいつだって、あなたの進む方向刺している。

人生で無駄な時間なんて1つもない。
人生で無駄な感情なんて1つもない。
人生で無駄な行動なんて1つもない。

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