見出し画像

DJシステム完全お引っ越しマニュアル (番外編)

いや、終わったんちゃうんかい。

入稿時は丁度Windows11リリース開始、そして新型Macbook Pro発売直前というタイミング。ディスプレイ故障dvi端子故障に追い打ちをかけるように、なんか最近開け閉めすると妙にガコガコする、でお馴染みの主宰の愛用機は敢えなくアップグレードの対象外に。さすがに要件厳し過ぎやしませんか、ローエンドユーザーの容赦ない切り捨てと言われても仕方ない。

以下、本題。

しかしこれ以上のネガキャンはやめましょう、無事新型Macbook Airは初期ロットながら快調そのもの。「10年使う」を合言葉として始まった本連載、マァジ行けんじゃねこれ。とはいえ一応足並みを揃えるべく反駁に転じると、一番使いたいMIDIコンが未対応。これは地味に悲しい。その為だけにIntel機を新調するのも、サポート終了まで代機で食い繋ぐのもなんか微妙。

諸悪の根源は砂原良徳さん。

誤解なきように、これは最上級の褒め言葉です。なにあのフジロックのセット、最高だったじゃねえか。Macbook、XONE K2にお茶という部屋とYシャツと私以来のスマッシュヒットか。パフォーマンス直後ありとあらゆるネットショップからXONE K2が消えたことがその何よりの証左、そりゃあ欲しくもなりますわあんなプレイされてしまったら。

SENNHEISER HD25に全身黒コーデだった事実からも、いかに必要最小限度の装備で臨んだかは明らかで。憧れますあのスタイルには。虚飾を捨て静かにしたたかに音で語り掛ける、ビッグネームにあの持ち時間というのは余りに酷ではとの疑念も開始数分で完全に消え失せて。全くもって必要のない杞憂、DJにおけるジャブとカウンターの重要性について骨身に沁みた45分間。

とはいえ、MIDIコン対応はいつなんや。

の機運は高まるばかり。新型Macbook Proの発表を受け対応を迫られているか、はたまた水面下で新製品の開発中か。昨今の需要の高まりからすれぼ、早急に手を打つべき事案。メーカーからすれば思いがけない特需でしょう、大きなビジネスチャンスと言える状況。とはいえM1 PROチップてなんですのん、M1とはどう違うんや。

アーキテクチャが同じってことは互換性の心配御無用ということ?ある程度道筋を示さないと後発機種の打ちようもなく、こういうトコが保守的で気に食わんのよな。浅瀬Macbook勢おじきの戯言。いや、別にディベロッパーである程度情報共有できていれば良いのですけれど、Allen&Heath社の口ぶりを見るに意外とそうでもなさそうだったもんで。

(非常に余計なお世話ですが)Appleへの提言書。

確かに技術革新は素晴らしいが、それは相互扶助あってこそ際立つもの。単に殿様商売したいだけだとしたら、主宰は今すぐMacユーザーを辞める。ことDJカルチャーにおいては切っても切り離せぬ繋がりがあるはずで、皆あのリンゴマークを求め新製品に飛び付く訳で。Windows11界隈を概観してもなお、いよいよAppleから離れる理由はなくなった。そう断言していい。

あるいはハード面への対応策。例えば現状未対応のハードウェアをドッキングステーション経由で接続確認した猛者が現れ、ネットで話題に。省電力面ばかりフォーカスされがちですが、出力レベルやファームウェアがボトルネックとなっている裏返しではないかと推察される。この辺り、何かしらの方針が示されるとグッと問題解決が早まるきらいはあります。

M1 Macの第一目標「ローエンドユーザーの獲得」を完遂し、次なる一手。

もうここから先はハイエンド志向のリリースが続くはず。最小構成とて20万オーバーからのお付き合い、さすがに泡沫DJイベント主宰とて手が出せません。順番的にはAirの改良型の方が先か、しかし仮に14インチに統一となれば恐らく価格アップは免れない。返す返すも奇跡的なタイミングで手に入れることができたのかも、とどこまでも楽観的でプラス思考なのでした。

DJ界隈の主戦力はやはりMacbook Pro、ソフト/ハード面でもこの先加速度的に擦り合わせがとれてくるものだと思ってますよ。やっぱIntel安定だわ、なんて揶揄され始めたらいよいよ自社チップへの舵切りとは何だったのかというレベルですから。Allen&Heath社の心意気にただただ期待、俺は憧れの砂原良徳に少しでも近付きたいんやそれだけのことなんや。謎の関西弁。

Windows11発表が、その決定打に。

主宰の手元に残った瀕死の現行機、実家メイン機含め新しいOSに適うパソコンは存在しなかった。主宰はメンタリストじゃありませんがしかし遅かれ早かれこうなる予感がして早めの鞍替え、悪い予感ほどよく当たる。悲しいかな、金輪際Intel機と交わる世界線は一切消え失せた感。他方6年前のモデルにまで対応してみせた、新型iOSの懐の深さよ。

Androidからの漸次的鞍替えまで漏れなく功を奏した、大型キャリアである必要性も年々薄れ行きいよいよsimフリー機主力の世界線へ。用途に応じた複数台持ちがスタンダードになる時代到来、主宰も当初は懐疑的でしたが蓋を開けてみればこれ程の快適性はなく。仕事とプライベートの切り分けのみならず、個々の私的空間にさえ容赦ないテコ入れが。これぞ時代の要請。

人柱ことYoutuber各位のリアクションを受け、年明けからpovo2.0移行の姿勢。

550円でスマホ運用できる時代が来るとは。主宰は最小限の通話トッピングだけを小脇に抱え、20年代は文字通り「携帯電話」を地で行く姿勢で突き進む所存。煩わしいSNSからの全面撤退。野良Wi-Fiを借りれば良いだけの話じゃないですか。用事があるなら電話してくればいい、小銭払ってでもわざわざショートメールをくれるそんな貴方を大切に思い生きていきたい。

世間の言う倫理観や拘束感から解き放たれ、主宰のメンタルヘルスはこれまでの人生史上かつてないほどニュートラルで健全な状態。四六時中スマホの画面を眺めるような生活とはここ数年、限りなく無縁。頻繁に死亡説こそ流れますが不安に思った同志は迷いなく連絡をくれますし、心身の事情を察して敢えて連絡は控えていたんだよといった菩薩様のような存在まで現れて。

シンプルな生き方を目指すほど、人の温かさに気付く。

いたずらな人間関係のリセット癖を容認する訳ではありません、広く浅く多様な人と関わり続けるのは決して悪いことではない。社会で生きるということはある種パーソナルな領域を侵される覚悟で、自由で独りよがりな時間に予期せぬ成約が加わる悲しい現実を許容することで。人と関わらず生きていくことはできないのだとお問目のように教えられた。

つまり大切なのは「自分自身で選び取った」か、胸に手を当てて考えてみろと。それでもなおスリム化すべきだと思えば迷いなく、信じた通り動けば良い。貴方の幸せは貴方自身が決めるもの、健全な心身状態でこそ健全に作用する価値判断がある。例えこのコロナ禍とて。ネガティブな文脈でばかり語られる生活様式の刷新は、かつてない規模感のポジティブさを秘めている。

2021.10

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?