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百花斉放

21
うう
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2020年10月の記事一覧

We were born.

We were born.

例えば既に買った教科書を見て近所の図書館にあるかどうか確認してから買えば良かったなと思ったとか、タイピングに誤字が多くて授業中うまくメモが取れなかったとか、気づいたら午後4時になっていたとか、己の胸板に付いているささやかな脂肪の塊が無性に疎ましく邪魔に感じたとか、そういったなんでもない日常的なざらつきが、耐えられないほどの苦痛となって、心を蝕む時もある。なんでもない粒の大きさの紙ヤスリが、やたらと

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サンキュー! そこにいてくれて

サンキュー! そこにいてくれて

ICカードを改札にかざした時に駅員さんがいちいちありがとうございますと言うのに違和感を覚え始めてからかれこれ二年経った。なぜなのか。未だに私の中で電車は国が管理しているという思い込みがあるのだろうか。公共交通機関なんて言われてるものを国が運営してないわけないと思っているのだろうか。だがおそらくこれが国営であったとしても、そこで働く公務員たちは一介の大学生がアホ面でICカードを改札にかざすたびに、律

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これからも 言うよ クリティカルシンキング…と

これからも 言うよ クリティカルシンキング…と

新聞というものは、多かれ少なかれ記事内容を捏造したり思想が偏ったりしているものだから、新聞の名だけで差別したり、偏見意識を持つことはやめにした。諦めの境地では断じてない。新聞という存在を前向きに考えようとした結果である。むしろこの新聞は比較的不祥事が少ないから、とか、真ん中寄りだから、などと勝手に思い込む方が危険だと最近気づいたのだ。周りが信用出来ない分、その中にマシなのがいるとそいつを信用してし

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完璧パーペキ印象操作

完璧パーペキ印象操作

思い返せば、見た目のお陰で得をしてきた人生である。美人だから何でも手伝って貰えるとかチヤホヤされてきたとかそういう意味では一切ない。私は幼少期から性格が大人しく、そして見た目も真面目そうで、先生の話は何でも聞き漏らしなく理解してます、という表情を作るのも得意だった。というか、普通に生きていればそんな顔になった。だから授業中あたふた要員で急に先生にあてられるといったようなことも無かったし(今考えると

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