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ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を観たら、ちんすこうを買っていた話

こんにちは。
「もう一週間たったんか〜!?」を繰り返しすぎる慌ただしい日常。普段なかなか1クールしっかりと連続ドラマを見ることができていない私が、今欠かさず観ているドラマがあります。
それは、ここnoteではおなじみの岸田奈美さんのエッセイがドラマ化された『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』。そこには、“ドラマ化はきっとこうなるだろうの想像”を超えた世界がありました。

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いやそんなことある?

いい。すごくいい。
誰かに勧めたい。
ドラマ化された『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を観て驚いて思わず「そんな事ある?原作もよくてドラマもまたいいなんて。めちゃめちゃいいドラマになってるやん」とリモコン片手に声が出た。

端的に言うと“予想と違ってみんないい”のだ。
原作エッセイを読んでいた私はいわゆる再現ドラマ風になるのではと勝手な予想をしていた。岸田家のみなさんに似た誰かの静かなる映像だと思ったら、家族みんなが生き生きとしかもカラフルに動き出していた。このドラマは、予想とは全く別のところに華麗に着地していた。

人は、ついつい原作とドラマを比べたがるけれど、このドラマを観たらきっと双方の良さを語りたくなるに違いない。これは、どちらを体験しても間違いないという稀有な作品だ。あっぱれである。


語り尽くせない良さをあなたに

今回、河合優実さんという方が岸田奈美さんを演じている。関西弁も上手く表現され、とにかく演技が素晴らしい。周りを固める俳優の皆さんも、当て書きジクソーパズルかというほどぴったりだ。弟役の  吉田葵さんもとても努力されていて事前番組を観て思わず涙した。

“事実は小説よりも奇なり”という言葉から岸田奈美さんのマガジンはキナリという名が付いている。ドラマを観て事実が元になっているからこそ小説より胸を打つストーリーだと改めて感じた。

次々と起こるアクシデントや立ちはだかる壁は、さあ小説を書こうと思ってもまず思いつくものでは無い。本当に起こったしんどいことを笑顔とユーモアで乗り越える前向きな気持ちと、お互いが得意なことで支え合うパワーが伝わってくる。この作品を世に出していただいてほんまにありがとうと毎話噛み締めている。


手が勝手につかんだ“ちんすこう”

沖縄ってええなあ。あ、うしろにちゃっかり沖縄そば。


こうして、毎話2回しっかり観ている私。3話に追いついたある日。娘の迎えまでのわずかな時間に立ち寄った量販店では、沖縄フェアが開催されていた。

3話では岸田家のみなさんが、沖縄旅行に出かけるシーンがあったのを無意識に思い出していたのだろう。なんの迷いもなく銘菓ちんすこうを手にしている私がいた。

どう考えてもいつもの自分なら手にしないはずである。「そうか。だからか」とドラマで目にした海や、ある方がこのお菓子をほおばっていたシーンを思い浮かべこれ食べたいと手に取った自分にニヤリとしながらレジへと向かった。


ほら。もう生活の一部になっているじゃないか。



いいぞ。次回4話も観よう。




お読みいただきありがとうございました。




2020年にエッセイを読んだ記事


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