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今読みたい“名探偵”小説@読書の秋2024


こんにちは。
空には とんぼ。夜には虫の鳴き声が聞こえてきた9月。まだまだ日中の暑さは厳しいものの、ゆるやかな秋の気配を感じます。月見モチーフ企画が食べたくなる食欲の秋と並ぶ”読書の秋”の季節、何か読もうかなと本を手にする機会があるかもしれません。

私も夏休みの本をよっこいしょとまとめて図書館に返却したのち、気持ちも新たに普段あまり読めていない推理小説に的を絞って借りて読んでみました。謎解きの面白さを久しぶりに思い出したところです。

そこで今回は、謎に立ち向かう”名探偵のおすすめ小説”をご紹介。みなさんの選書の参考になれば幸いです。



ヤングなあなたに!おすすめ部門

大人もぜひ!

 まず1冊目によんだのはこちら『ナゾノベル数は無限の名探偵』です。図書館のヤングアダルトという学生向けコーナーで発見しました。

なんとあの はやみねかおるさんの名前があるではありませんか!わたしも娘たちも大好きです。巻頭のお話は、見事な名探偵の推理に納得。脚注に、はやみねかおるさんらしさが伺えました。さらには先週読んだ話題作『アリアドネの声』(面白かった!) の作者 井上真偽さん。『浜村渚の計算ノート』シリーズの青柳碧人さんも名を連ねる豪華な1冊。ラストは漫画があり楽しく読むことが出来るので、普段あまり読書をしない小中学生にもオススメです。


名探偵おすすめその1

シリーズが人気ですね。

 次にご紹介するのは、第21回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作小西マサテルさん『名探偵のままでいて』。ミステリではあるのですが、認知症の祖父と孫の楓が謎を解く物語で、そのあたたかみのある読みやすい文章から現場の様子が目に浮かび、あっという間に読了することができました。続編『名探偵じゃなくても』が今手元にあり、これから読むのが楽しみです。

東川篤哉さん『新謎解きはディナーのあとで』は本屋大賞1位からご存知ドラマ化されたあのシリーズの新章です。こちらは文庫化されていて、なんと今月18日には単行本『新謎解きはディナーのあとで2』が発売されるそうです。懐かしいあのユーモアあふれるお嬢様と執事の活躍の続きが読めるのはファンとして嬉しいかぎりです。


名探偵おすすめその2

名探偵、イチオシの2冊。

お次はこちらの作品です。
今村昌弘さん『明智恭介の奔走』は、シリーズ累計130万部を突破している『屍人荘の殺人』以前に起きた5つの事件を追うスピンオフ的な物語です。一見難しいのかと身構えましたが杞憂でした。コミカルなシーンもあり、ページをめくるたびに明智さんと葉村くんの推理に夢中になりました。名作古典ミステリが好きな方もきっと楽しめる作品です。

シャーロック・ホームズがもし日本に来ていたら?という独自の世界観を描いたのが松岡圭祐さん『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』です。この名編が改訂完全版として令和年6月に文庫で出版されました。史実と物語のバランスが絶妙で違和感なく見事な名探偵エンターテイメントでした。これを読んで昔家にあった『シャーロック・ホームズの冒険』を再読したくなりました。




 名探偵といえば、見た目は子ども頭脳は大人の彼やアーサー・コナン・ドイルの創作『シャーロックホームズ』シリーズなど永く愛されている作品ばかりですね。

児童書では杉山亮さんの名探偵シリーズや、前述のはやみねかおるさんの名探偵夢水清志郎事件ノートも娘たちの大好きなシリーズです。謎を読みながら考えたり、各キャラクターらしさがある名探偵の活躍にワクワクしたり、そうだったのかと驚いたりと魅力がいっぱいの推理小説。これからもそのページをめくるのが楽しみです。


読書の秋、あなたのお気に入りが見つかりますように。




お読みいただきありがとうございました。



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