心がぎゅっとなる大人絵本

こんにちは。
お盆休み、ここならばと娘と姪を連れて訪れた出身地の懐かしき市立図書館。縁あって大人向けの素敵な絵本を何冊か見つけることができました！そこで今回のnoteは、おすすめ大人絵本５選をお届けします。あなたの本選びの参考になれば幸いです。

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たまらないギュッと絵本

てのひらのあいさつ 

ジェイソン・プラット／著,クリス・シーバン／イラスト, なかがわ ちひろ／翻訳　世界の傑作えほん32

とっても小さくてあたたかいあなたの背中をとんとんしたあの日。親としてそばにいる日々を描いた作品。真綿のように柔らかなとんとんした手のぬくもりが伝わってきます。絵のタッチがお話にぴったり。ジーンとその余韻が広がる絵本です。

おじいちゃんとパン　

たな／え・ぶん

とにかく絵＋構図＋ストーリーが素晴らしい作品。画面いっぱいに描かれた美味しそうなトーストのとなりで繰り広げられるのは父と息子の物語。人物に施された細やかな部分にこちらもにっこり。美味しくて愛おしくて、読むと誰かに伝えたくなる大人にしみる作品です。

私はネコが嫌いだ。

よこた だいすけ／さく・え
私も実家では飼った経験がある猫。どんなお話だろうとページをめくると、強いタッチで表現された親父が猫を見つめています。親父の本音が厳しさとかわいい猫ちゃんのコントラストがたまりません。テンポの良さのあとに広がるじんわりくるあたたかさが忘れられない一冊。

読んでよかった。あたたか絵本

あなのあいたおけ 

プレム・ラワット／文　 城井文／ 絵
マックス・ウィトル／翻訳

水を運ぶおけに、穴が空いてしまいます。どうしようと読者も一緒になってその動向を見守ります。終始優しい笑顔が印象的なこの庭師さんのようにわたしもありたいなと思いました。一見欠点だと思うことが、新しい気づきをくれるあたたかな物語です。

なにのせる？

絵とおさら／鹿児島睦　
お話と企画／ギャラリーフェブ

こちらは素敵なお皿に美味しそうなスイーツがのったコラボレーション絵本です。なんと10人の料理家さんのレシピつき。鮮やかな色や柄が楽しめるはじめての読書体験でした。毎日の料理がちょっと変わる予感。飾りたくなるアートな大人絵本です。

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今回、久しぶりに深い大人絵本に出会うことができました。今まで生きていた時間が子ども達よりは少し長い私達にぐっとくる内容で、みなさんにオススメしたくなりました。ほんのちょっとの読んだ時間ではありますが、一瞬忙しさを忘れ本の世界を楽しめたことに感謝しています。

作者の方々は、出版にあたりきっと「この想いを届けたい」「こんな表現はどうか」など試行錯誤されたのでしょうね。これからも図書館や書店のかつて子どもだった私達向けの絵本コーナーをチェックしてみたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

桜