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きっとあなたが読みたくなる“鉱石”の本8選

こんにちは。
夏休みに子どもの課題の関係で、足を伸ばして豊橋市自然史博物館特別企画展「キセキの結晶☆鉱物」を観に行ってきました。その日はナイトズー開催日ということもあり、ライト片手に真っ暗の鉱石の展示をめぐる夜の特別な体験ができました。

貴重な展示を観てすっかり鉱石に魅了され今週鉱石関連本を読んでいたら、わたしが幼い頃、実家の向かいに住んでいたおばあちゃんによく見せてもらった缶に入ったキラキラした石を思い出しました。おばあちゃんは砥石で石の角を丁寧に取っていて、よく「わたしも!」と一緒に研がせてもらいました。だんだんツルツルになる石の表面に何度も驚きました。

そこで今回は読むことで石に触れるワクワクした気持ちが蘇った、オススメの鉱石や鉱物の本を紹介させていただきます。


キッズも夢中になる鉱物図鑑

鉄は熱いうちにね

学研の図鑑LIVE鉱物・岩石・化石』『小学館の図鑑NEO岩石・鉱物・化石』書店には、児童向けに図鑑コーナーがありますね。学校の図書室や、市の図書館にもずらりと並んでいます。今まで昆虫や植物に目を奪われていましたが、目に付くところにDVD付きの鉱物図鑑が置かれていることに気づきました。ルビつきで読みやすく、図鑑に触れるきっかけにもなるといいですね。

真ん中にある さとうかよこさんの『おもしろすぎる鉱物・鉱石図鑑』はルビ付きでイラストも愛らしく読みやすい一冊。第一章から「石なのにふわっふわ!」と気になる文章で読者の心を掴んで離しません。姿や特徴で紹介された石がよくわかり、身近な誕生日も知ることができるのでおすすめです。



持ち歩きたくなる鉱物図鑑

まずは、手のひらサイズの『物語のある鉱物図鑑』です。
鉱物にまつわるお話が載っていて読み物としても楽しめる本です。素敵な表現!と感動したのは以下のヒスイのところです。

美しい鉱物は、物語の宝庫です。「翡翠」という漢字には、どちらにも「羽」がある。

『物語のある鉱物図鑑』より

もうこの話の続きが知りたくなる名文ですね。ぜひ続きは手にとって確かめてみてくださいね。知られざる物語に出会えるかもしれません。

お次は『美しいインクルージョンの鉱物図鑑』。日本では模樹石とも呼ばれるインクルージョンの鉱石の本です。宝石となる鉱物は、長い時間をかけて育ちます。 その過程で、マグマの中で結晶のなかに別の鉱物や液体などの不純物がとりこまれる状態がインクルージョン。同じものが一つとない偶然の芸術に心惹かれます。デザインや装丁も美しい一冊です。


石に触れたくなる鉱物鉱石図鑑レシピ

興味津々な大人向けの3冊

鉱物のレシピ』は上記のキッズも夢中になる鉱物図鑑のところにも登場した さとうかよこさんの著書です。鉱物愛好家としての愛が詰っていて、なにより写真の鉱物の見やすさは必見です。結晶づくりのところは11のレシピがあり、どれもこれも作ってみたくなりました。標本箱や瓶の紹介もお気に入りです。

ひとりで探せる川原や海辺のきれいな宝石』は元地学の先生である柴山元彦さんによる石の図鑑ガイドブックです。2015年に出版された本がこの度改訂版として出されました。実際に撮影された写真も豊富で、川原や海辺の観察にピッタリです。きれいな石や鉱物が見つかる場所に、身近な知っている川があり驚きました。

自分で探せる美しい石図鑑&採集ガイド』(早稲田大学名誉教授 円城寺守著)は岩石・鉱物とはから学べてフィールドワークの実際も知ることができます。内容の濃い一冊で調べ学習にも最適です。個性あふれる「石たち」への讃歌が伝わってきました。実際の経験が詰まったオリジナルのコラムは必見です。




書店や図書館にならぶこのような鉱物関連本を見ていると、その魅力に惹かれる人が増えているのかもしれないと感じました。私自身が、好きを思い出した目線ゆえなのかもしれませんがこの自然が作り出したキセキの結晶を愛する方々の選書の参考になれば幸いです。


お読みいただきありがとうございました。





図録とオリジナル石のガチャは娘の宝物です。会期は今月23日まで。


いただいたサポートは娘達への図書カードに使わせていただきます。