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“新しく入った本”を借りてみた

こんにちは。
みなさんは「テンションが上がる」言葉はありますか?私なら「トッピング1つ無料・サイン本あります・期間限定・水無月(和菓子)・新しく入った本」などが思わず嬉しくなるテンションが上がる言葉です。中でも、図書館にある「新しく入った本」と書かれたコーナーが大好きで、入館してすぐに必ず見に行く場所です。

今回のnoteはそのコーナーで今週見つけた5冊をご紹介。こちらは最近出版された絵本2冊、児童書2冊そして大人の本です。チェックしてみて下さいね。

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『かきごおり おまちどうさま』

かきごおり おまちどうさま
ふくだじゅんこ/さく

これぞナツ!なかき氷と愛らしいくまさんの表紙が目を引くこちらの作品は、かき氷が沢山出てくる楽しい絵本です。かき氷屋のしろくまくんの機械が故障してしまいさあ大変。いったいどうやって作るのかドキドキしたり、これ食べたい!と思わず選びたくなったり絵本らしい楽しみが詰まった作品です。

絵自体もコラージュのように工夫されていて、氷がどう描かれているかは必見です。今の季節にピッタリな絵本です。(2022.6.1発行)

『ちびちびパンダ』

ちびちびパンダ
作絵/みやにし たつや

6年くらい前に次女にサインを書いていただいた『おまえうまそうだな』ファンとして、みやにしたつやさんの作品だ!と表紙を見てすぐさま手に取りました。ちびちびなパンダがどこへいくのかな?読み聞かせに最適な文章のリズムが心地よくて2周しました。ゆかいな冒険にみんな笑顔になる作品です。
(2022.6発行)

『生まれかわりのポオ』

生まれかわりのポオ
森絵都/著

これは、森絵都さんが描く命の物語。
飼っていた猫との悲しい別れ、それからによりそうやわらかなお話。61ページに詰まっていたのは、温かい繋がりでした。ぼくとママが向き合う日々で気づいたこととは。優しくてとても読みやすい児童書です。小学校中学年から。(大人の皆さんも是非)
(2022.6発行)

『シャンシャン、夏だより』

シャンシャン、夏だより
浅野竜/著

『シャンシャン、夏だより』はクマゼミを探す3人のある夏の物語。心がぎゅっとなったり、夏の空を思い浮かべたりしながら読みました。読んだ後もあの子達はどうしているかな?なんて今も想像することがあるくらい私の記憶に残る作品となりました。

夏らしい爽やかな装丁が素敵なこちらの児童書を手にして、何気なく裏表紙からページを少しめくると「ちゅうでん児童文学賞受賞」の文字を発見しました。こちらで以前ご紹介させていただいた作品で知った文学賞なのですが、受賞されたのは本当に素晴らしい作品ばかりです。(2022.5.17発行)


『天国への電話』

天国への電話
ラウラ・今井・メッシーナ/著

最後は翻訳作品です。イタリア人の作者が記したこちらの作品は、イタリアで刊行後ベストセラーとなり30カ国以上で翻訳されているそうです。

題名や絵からおわかりの通り、震災後に人々が実際に訪れた回復の場所「風の電話」がモチーフとなっています。時には詩のようで時には小説のようであり、全体的に初めて知るリズムで構成されていてまさに風を感じました。自分に無い視点で描かれたお話だからこそ、日常にある幸せについて気付きを得ることが出来ました。(2022.6.15発行)


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ご存知の作品はありましたか?
絵本と児童書は夏らしい作品でした。そして、最後は翻訳されたお話と日々出版される本の幅の広さを実感する“新しく入った本”となりました。この場所はまだ誰も借りていない本が多く一人目の読者になる可能性もありますね。ピカピカの新しい作品が今日も沢山の人と出会いますように。



お読みいただきありがとうございました。





夏だより。
きのう見つけた大輪の向日葵と蝉。


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