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保育園留学に二人の子どもを連れて行ったら価値観がガラッと変わった話

こんにちは!さくら(@SAKURAs_letter)です。
2022年夏、息子と娘と共に2週間の保育園留学に行ってきました!

リモートワークが出来ない夫は現地へ(厚沢部町の居住宅まで)の送りと迎えをしてもらって、それ以外は東京にお留守番です(笑)この一大イベントに理解をし、送り出してくれた夫には大感謝です。

住まいからすぐにこの風景が広がっています

一人慣れない土地でのワンオペ保育園留学、初めはドキドキと期待と不安で落ちつかない気持ちでしたが、行ってみての感想は…“最高“でした!!!
こんなありきたりな言葉では勿体無いほどの体験となりました。

“保育園留学するよ!“保育園留学してきたよ“と話すと多くの友人から“どうだった??“と詳細を聞きたいと連絡をもらうことが多く、皆関心があるテーマなんだと留学から帰ってきてつくづく感じる日々です。

これから北海道厚沢部町への保育園留学の感想と、留学期間中の過ごし方を二回に分けて綴っていきたいと思います。

現在では北海道のみならず、熊本や新潟での保育園留学の募集も始まりました!移住に興味がある方や保育園留学そのものに興味がある方、そして私のようにワンオペでも行ってみたいなと思っていらっしゃる方の参考になりましたら幸いです。

1)保育園留学とは

Twitterで拡散されているのを見て、下記のHPに辿り着きました。

クリックして最初に飛び込んでくるなんとも素敵な画像に圧倒され、ひと目見た瞬間に「これだ!」と思ったことを昨日のように思い出します。留学プログラムの趣旨にも共感し、官民連携で町づくりに着手しているというところも魅力に感じました。

日頃、子どもたちは東京都内の保育園に通っておりますが、かねてから思っていた「こうだったらいいのに…」が全て叶う場所、そう思って夫に相談する前に申し込みボタンを押していました。(笑)
夫はリモートワークが出来ないので、留学するとしたらほぼワンオペ状態になるということはわかっておりましたが、どうにかなるだろうと安易に考え、えいや!と応募したのでした。
車が運転できる夫がいないとなると、留学期間中の移動手段をどうするのか、をよく考えもせず、応募に至りましたが、結果なんとかなりました。(後述します)私自身は車の運転免許は持ってはいますが、生粋のペーパードライバーのため、自転車が使える夏の留学を希望しました。

2022年1月中旬に9月の日程を申し込み、翌月中旬に日程確保のご連絡を事務局からいただいた際は夢かと思いました。
こうして保育園留学に向けて、様々な準備が動き出しました!

2)保育園留学を即決した理由

降園後はいつもお友達と遊んで帰りました!

保育園留学をひと目見て、申し込みを決意した理由は下記4点です。

①大自然を体感できる。
②日々の日常が当たり前ではないことを知る経験になる。
③子どもを預けながらのワーケーションが叶う。
④子育てをする上での自分の価値観が広がりそう。

①については自分自身が田舎で幼少期育ったこともあり、子どもたちには自然の中で制限なく、思いっきり遊ばせてあげたいなと常に思っていたことが起因しています。特に昆虫大好きな息子には常に昆虫と触れ合える環境に身を置かせてあげたいなと思っていました。
都内では公園も小さく、このご時世なので制限なしに好きなように遊ばせることも難しく、なるべく静かに周囲の人の迷惑にならないように遊ぶことが当たり前となっていることにも違和感を感じていました。
ただ草むらが広がっている、そんな大自然を経験させてあげたいと思っていました。

②については都内にいると徒歩数分以内にコンビニがあり、交通網も整っています。何をするにも便利な生活が当たり前だと思って欲しくないと思うところから子どもたちには日々の生活が当たり前ではないことを知ってほしいと思っていました。日頃の生活と異なる点が明らかになる保育園留学は魅力的だと感じました。

③私自身がリモートワークが叶うので、ワーケーションを探していたのですが、ワーケーションという名のプログラムや宿泊施設は沢山目にしましたが、託児付きのプログラムがあまりなく、託児があったとしてもお部屋の一室で何時間も過ごすものだったりと、なかなか「これ!」と思うものに出会えず、保育園留学を見つけたときにはまさにこれだ、と衝撃を受けました。

④保育園留学を決めた理由にはこの自分自身の価値観を確かめたかった、というのも大きな理由の一つでした。子育ては本を読めば読むほど、講演を聞けば聞くほど、ママ友と話せば話すほど、その時々での価値観が揺れ、一体我が子にベストな子育てとはなんだろう?と考えていた私にとって、この情報過多なカオスな日常から抜け出して、考える機会を持てることは非常に大きいと思いました。

3)留学に向けた様々な準備

留学に向けて様々な準備が五月雨式にスタートします。働きながら準備できるかな?と思いましたが、事務局の方々の丁寧なフォローもあり、無事に準備が出来ましたので、そこはご安心ください。

実際に留学当日までにどんな準備が合ったのかをご紹介します。
・保育園留学座談会(オンライン)
・利用申込書の記載※
・利用料金の振り込み
・キッズリーの登録
・保育園の利用申し込み関連の書類※
・はぜるの保育園の先生方との面談(オンライン)
・現地での滞在スケジュール表※
・PCR検査、検査結果のメール送付
・アクティビティの申込み
※は全てGoogleドキュメントを使用しました。

ざっとですが、上記が留学までに対応することになります。
事前に留学までにどんなスケジュールで何が必要になるのかいただけるので、それを目安にして進めますが、仕事をしながら準備をしていると気づくともう期限が間近!ということも私の場合はあったので、スケジュール管理が肝となります。

まだまだ先と思っていてもあっという間にやってくるので、私の場合は留学当日まで実感が湧きませんでした(笑)


2週間お世話になった大好きなお家

そして冒頭に記載しましたが、この保育園留学中に車が交通手段として使えないのが唯一の心配な点でした。私たちが住む住宅棟から保育園までは車では約5分の距離でしたが、子どもが歩くとなるとおよそ40分ほどの道のりのため、子どもを二人連れての片道40分を毎日は非常に辛い…どうしようと悩んでいました。
申込当初は隣町にあるタクシーを利用しようとも思っていましたが、留学に行く前に隣町のタクシーが廃業となるお知らせをいただき、タクシーも使えないことがわかりました。
ママチャリも子ども一人乗せしかレンタルできるものがないと聞いていたのですが、事務局の方に状況をお伝えして検討してもらった結果、急遽子ども二人乗せの電動自転車をご用意いただけることになり、本当に安心しました。
(事務局の皆様、本当にありがとうございました!!!)
そのご配慮のおかげで、留学期間中はどこに行くにも自転車をフル活用し、子どもたちを連れていろんなところに赴くことが出来ました!

どこの住宅棟も保育園から少し離れているので、車か自転車登園ではないとなかなか毎日の登園は難しいのではないかと思っていますが、0歳の赤ちゃんをだっこして毎日歩いて通われている方もいましたが、私には無理でした…!

4)保育園留学を通して変わったこと

保育園留学中の滞在記は別途記していきますが、保育園留学を通して一番変わったのは私と、私の話を聞いて感化された夫の価値観でした。

子どもたちは水を得た魚のように毎日の生活を心から楽しみ、たくさん日中に体を動かすこともあり、年長の息子は普段21時すぎにならないと寝なかったのが19時にはリビングで寝落ちしていました。

夕食後食べ終えるといつも机の下で寝ていました(笑)

大自然の中で思いっきり身体を動かし、みんなで料理を作ったり、収穫体験に行ったりと都内の保育園では年に一度の一大イベントしてあるようなものが3日に1回くらいの頻度であり、息子も娘も毎日楽しみに参加していました。

保育園からの先生からいただく連絡帳(アプリ配信されます)にもイキイキとした表情で映る子どもたちの表情と様子を伺うことができ、なんだか別の人生を歩み始めたそんな気さえしました。

そんな子どもたちをみて、私もいつの間にか注意することが減り、ワンオペにも関わらず滞在中怒ることはほぼなかったなぁと思います。ワンオペ中はどうしても自分に余裕がなくなり、注意してしまうことが多いのですが、広大な土地に果てしなく続く草むらに目が届くのと、そもそも車や人があまり通らないので、安全面に気を使うことがなく、ただただ目の前の子どもたちの躍動感に心を踊らされたでした。

またはぜるの保育園では年少さんでも2メートル以上の高さにも数秒で登ったり、飛び降りたりを繰り返したり、年長さんは跳び箱8段跳べたりと、子どもたちの運動能力が非常に高いことを目にして驚かされました。

先生方に聞くと、毎日沢山身体を動かしているうちに出来ることが増えていったこと。また子どもたちのやりたい気持ちに寄り添った結果、どんどん運動能力が上がってきているということでした。皆こうした力を本来は持ち合わせているものなんだと、子どもたちの底力を気付かされました。

そう考えると、教育や子育てってなんなんだろう?と初心に立ち返されました。できれば良い環境に、そして良い教育を、そう思ってしまいますが、そもそも良い環境とはなんなのでしょう?

子どもたちがありのままでいられる環境、やりたいことを見つけて、やり抜くことができる環境、そもそもの選択肢を狭めず、自分で選び、自分でトライすることが出来る環境、、?

実は保育園留学をしながら、小学校受験をしようと一念発起し(以前のnoteではやめた理由を記しましたが紆余曲折ありました)、私立小学校の願書を書き始め、添削も始まっており、オンライン面接の練習も留学中に並行して受けていました。

しかしそもそも小学校受験も我が家の場合は私たち夫婦が決めたレールに子どもを乗せてしまうことにはならないか、と何度も何度も夫婦で話し合い、小学校受験を辞める決断をしました。(小学校受験を否定しているわけではありませんので悪しからず)

またそれだけではなく、都内から転居することを決め、関東ではありますが、今の便利な暮らしから一度遠ざかることも我が家は決断しました。

我が家の場合は保育園留学をする前とした後ではすっかり価値観が変わり、子育てや教育に関する価値観を徹底的に夫婦ですり合わせるきっかけとなりました。子育ての話は割とする方の夫婦かなと思っていましたが、今回の一連の経験を通して、本当の意味でのすり合わせ(お互い心の中で思っていることまで)はしきれていなかったんだなと気づくこともできました。
まさかこの2週間の経験が、こんなにも私たち夫婦、そして家族にとって意味のあるものなるとは思ってもみませんでしたが、本当に宝物の2週間となりました。

5)留学を経験した子どもたち


どこにでも虫籠を携えて、虫採りに励んでいました

息子と娘の二人にとってもこの経験は特別だったようで留学から3ヶ月が経った今でも「○○(保育園の先生)、元気かな?僕たちのこと覚えているかな?」「あの時食べたじゃがいも美味しかったよね!」と頻繁に話をしてくれます。

見知らぬ土地で、初めての保育園と先生やお友達と毎日楽しく幸せに暮らした経験や時間は我が子たちにとっては大きな自信にも繋がっているのだなと感じます。

もし留学を検討されている方がいらしたら、全力でおススメいたします!行けばわかるさ、とはよく言ったもので、行ってみてわかることが沢山あります。今後は全国にこうした保育園留学先ができ、いつでもどこでも好きな時に留学が出来るといいなと思いました。官民連携のこうした取り組みが増えていくことを願ってやみません。

どなたかのご参考になりましたら幸いです。


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