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読書

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活字中毒者の本にまつわるお話です
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#本好きな人と繋がりたい

3月の購入本

3月の購入本

2月に購入した本もろくに読めぬまま、3月もまた本を買ってしまいました。

東京百景が好きなので、評判も聞かずに又吉先生を信頼して購入。

どこかで書評を見かけ、気になったので。

新潮文庫でばかり読んできた。どこぞに紛失してしまったため、気分をかえて角川文庫を購入。宮本がラジオで始まりの一節を読んだと聞き、全て宮本が朗読していると妄想しながら読むことにする。

4月の課題図書。と言ってもまだ3月の

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2023年2月の購入本

2023年2月の購入本

本は買えるものならいくらでも買いたい派です。電子書籍ではなく、紙の本。紙の質感をじっとりと楽しみたい。
近所の大型書店にはありがたいことにポイントカードシステムがあり、500ポイント(5万円分購入)貯まると500円券がもらえます。そして月に一度、ポイント3倍dayがあるので、その時まで欲しい本をチェックしておいて一気に購入するようにしています。
だがしかし、ポイントdayまで待てない本もあるわけで

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【読書日記】「ねじの回転」本当に怖いのは誰だ?

【読書日記】「ねじの回転」本当に怖いのは誰だ?

筋書きとしては簡単なのに、なぜこれほどまでに難解な作品に仕上げることができるんだ、ヘンリー・ジェイムズ!
イギリス郊外の貴族屋敷を舞台に、両親を失った幼い兄妹と、家庭教師として雇われた「私」、そしてそこに存在する(?)「幽霊」の物語。

結論から言って、恐ろしいのは幽霊ではなく、①家庭教師を雇う際の雇用主が出した条件「俺を一切煩わすなよ」、②家庭教師の心理状態の極度の不安定さ、③幼い兄妹、特に兄マ

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【読書日記】夏の情婦」佐藤正午

【読書日記】夏の情婦」佐藤正午

知り合いと佐藤正午の話になった。最近読んでいる小説は何かと私が聞き、佐藤正午を読んでいるという答えが返ってきた。交わした彼に対する感想は「佐藤正午は瑞々しい」で見事一致。
その時まで、私は佐藤正午の年齢を実際より10歳以上若く見積もっていた事に気づかされ、軽くショックを受けた。それから佐藤正午を積極的に読んでいる。
デビュー直後の恋愛短編集。もうすでに小説の巧みさは抜きん出ている。義理の兄の傘の話

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