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18歳で医師に性同一性障害と診断され、20歳からホルモン療法と乳房切除術を行う。その後…

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18歳で医師に性同一性障害と診断され、20歳からホルモン療法と乳房切除術を行う。その後、女性だけでなく、男性、ニューハーフさんと恋愛をしていく中で、自らが性別関係なく人を愛すパンセクシャル(全性愛者)だと気づく。

最近の記事

⑧FTMパンセクシャルの自叙伝

19歳~20歳 新宿・歌舞伎町のオナベバーで働いた。 高校時代にインターネットで出会ったオナベの先輩に誘われたからだ。 そこは歌舞伎町唯一のオナベのショーパブだった。 オープンしたてで、ダンスをするにはメンバーが少ないようだった。 僕はショーのポジションをもらってしまった。 つまり、僕がいないとショーは成り立たない。 週6、月曜から土曜、18時から1時で働いた。 1限がある時は6時起きだった。 睡眠時間が全然なくて、正直辛い時もあった。 早く治療費を稼ぎた

    • ⑦FTMパンセクシャルの自叙伝

      19歳 大学に進学。さすがに男性として社会生活を始めたかった。 大学には制服も何もない。 無理してスカートを履くこともなく、女性を演じることもない。 僕は大学には初めから「男性」という設定で通うことを決めていた。 それまでも私服であれば、たいていは男性と思われていた。 大学の出席を取るときでもうまく本名をごまかしていれば、なんとか男性で通るだろう。 なんて、大学生活がどんなものかよく知らない僕は甘く考えていた。 入学式には男性物のスーツを着て、ネクタイを締めて

      • ⑥FTMパンセクシャルの自叙伝

        高校進学を控えていた。 定時制に進みたいと思った。 制服が嫌だったから 私服で通える定時制に進学したかった。 それに早く働いて、お金を貯めて、治療費を稼ぎたかった。 イイ加減、制服のスカートが嫌だった。 学校に私服で行って、隣の席の女の子好きになって メアド聞いて、告白して、毎朝学校に一緒に行って、 みたいなTHE青春みたいな高校生活に憧れた。 僕が好きになる女の子は、 僕のことを「女」として見ていて、 いちいちそんなステップ踏まなくても もうメアドは

        • ⑤FTMパンセクシャルの自叙伝

          15歳 初めての「リアル彼女」 栃木に住む女の子と付き合った。 こないだの「インターネット彼女」とは違い、 今度はちゃんと会った。 中学生でお金がないから、 東京から鈍行を乗り継いで 栃木の宇都宮まで会いに行った。 初めて会う前から、 けっこうメールや電話のやりとりをしていた。 おばあちゃんの家だったら、 2階建ての戸建てで 2階の部屋は空いてるから、 初めて会う日も そこに泊まっていいと言われていた。 泊まっていいと言われたのだ。 会ったその日

        ⑧FTMパンセクシャルの自叙伝

          ④FTMパンセクシャルの自叙伝

          オナベの中学校生活 学校では、ジャージにいつも着替えていた。 いっつも学校指定の青ジャージ。 逆に制服を着ている日の方が不思議がられた。 先生に怒られて仕方なくスカートを履いてる時は 「あれ?何で今日スカート履いてるの?」 て聞かれるくらいだった。 髪もワックスでセットして、 スカートを履かずにいつもジャージ。 それだけで、あいつは何かしらの セクシャルマイノリティーだってことは感づかれるだろう。 性同一性障害じゃなくても、 あの子は女の子が好きなのか

          ④FTMパンセクシャルの自叙伝

          ③FTMパンセクシャルの自叙伝

          13歳 性同一性障害だと気付いたときの話   TVを見て【性同一性障害】という言葉を知る。 インターネットで調べていくうちに、 もしかしたら自分はこれに当てはまるのではないかと思った。 それまではレズビアンという言葉しか知らなかったから、 もしかしたらそれなのかもしれないと思ってた。 でも僕は「障害」なのだと思った。 【自分は病気なんだ】と思ったら、世界が変わった。 周りにいる全員が敵だと思った。 この事実を知ったら、友達、家族、学校の先生 全員が自分か

          ③FTMパンセクシャルの自叙伝

          ②FTMパンセクシャルの自叙伝

          12歳 制服を着なくていい私立に進学しようとするが、頭脳とお金が足りなくて断念。 中学進学となるとワクワクするのが普通だと思うが スカートを履くコト、ただそれだけが僕にとって屈辱だった。 中学生になったという自覚があったからか、 そろそろ「大人」らしくなりたかった。 「大人になる」ということは「女性らしくなること」なのかと思った。 まずはスポーツブラから大人がつけるブラジャーに変えてみようと思った。 母親からおこづかいをもらい、 自らスーパーの衣料品コーナー

          ②FTMパンセクシャルの自叙伝

          ①FTMパンセクシャルの自叙伝

          僕には子宮がある。 決して喜ばしいことではない。 僕はこの子宮に悩まされ、一時は苦しい想いをした。 だけど僕は開き直った。 憎かったその子宮を利用してやることにした。 子宮を使って僕は幸せを手に入れる。 子宮を使ってSEXもするし、子どもも産む。 僕は完全に割り切って物事を考えることにしたんだ。 これは社会的に男性として生きることを望む、1人の女性の物語。 おなべ(体は女性、心は男性)の僕が どのような人生を送ってきたのか おなべでありながら、 パンセ

          ①FTMパンセクシャルの自叙伝

          FTM当事者が教える 治療に関する情報とカミングアウト方法

          はじめに 本サービスは、FTM当事者でこれからの治療に関して悩んでいる方に向けて僕が実際に行ってきた治療やカミングアウト方法を紹介するレポートの提供です。具体的な内容としては、「比較的短時間で、安価で、確実に診断書を手に入れる方法」、「無駄な初期費用を払わず、男性ホルモンが打てる病院」、「早く仕事に復帰可能な胸オペができる病院」「親や友人、職場に正しく理解してもらうためのカミングアウト方法」をご紹介します。 それぞれのご事情によって早く診断書を手に入れたいと言う方もいらっ

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