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一歩でたら、そこには光があった

私は髪のカットに行かず11か月もたっていました。少し恥じらいながら今コメント書いてます。そんな、私の引きこもり生活から第一歩を踏み出した、細やかな決断のお話をします。

私は90代高齢者と障害者2名がいる家庭で介護をしています。コロナ騒動から当然ソーシャルディスタンスを考えた生活になりました。私個人の行動で、我家の障害者・高齢者達が危険にさらす後悔をしたくない、そんな気持ちでいました。だから自分の外出行動を極力自粛するようになりました。よって、今まで外でしていた事を、家庭内でする様に心がけました。その一つとして「髪のカット」です。Amazonからカットセットを購入して、家族のカットを私がするようになりました。そして自分自身の髪も前髪程度はカットして過ごしておりました。

社会全体の影響による習慣とは、本当に恐ろしいものです。自宅カットが常識になるだけではなく、マスクしている事で、人は私の事を見ていない気分になっていたのです。
顔半分隠してるだけで、他はでているのに。全てが隠れている気分になっていました。

コロナからこの様な、引きこもり気分症候群は、きっと私以外多くの方が経験したのでしょう。一人暮らしなら気にしないのでしょうが、私の様な環境は、本当に悩みました。

神経質になるのも変ですよね。カット行くだけなのに。でも部分的な環境の変化ではなく、世界全体での変化だったのか、短期間で今までの様な軽い気持ちで、一歩が踏めない自分に育っていったのです。

また私は、物事をポジティブに捉えようとする癖があり、カットに行かせない様な、自分への洗脳までしていました。「この状態どこまで行けるのかな?」「あともう少しいけるね!」等、変なチャレンジを自分に掲げていたのです。

本当はどうしたいの?と聞いたら、即答「美容室行きたい」と答えます。でもこんなにも、行動を自粛する引きこもりの私になっていたのです。一歩が凄く重い。誰も行くなと言ってないのに。

入院して、ベットに寝たままで1ヶ月いると、全身の筋力がおとろえて、リハビリしないと歩けなくなる。まるで一緒です。心のリハビリが必要な状態なのです。

そこで、私は冷静になって、5年後の未来の自分の位置に立ってみたのです。そして、今の自分がこのまま歩み、未来の私と出会ってみたのです。そこで私はハットしました。それは全く出会いたくない自分がそこにいたのですから。

早速行きつけの美容師に連絡しました。「大変ご無沙汰しております。近日にカットお願いしたいのですが・・」

そして、表参道の美容室に行き、美容師の方に驚かれました。「よく、ここまでもちましたね」美しい状態では無いが、なんとかなっていたそうです。

事情を説明し、納得されていました。何かホットした気持ちでした。暗闇の洞窟から、脱出したみたいな、清々しいきもちでした。

髪を切るごとに、私の心にある、これから必要ない気持ちまで、切り落とされる様な気分で、座ってカットされていました。

私にとって、今日この日は記念すべき日となりました。社会の渦、介護の渦、自ら作った思い込みの渦。その渦から出て、どんな人生の歩みを今後するのか。新たな人生の出発だと感じました。

カットを終え、表参道を歩きながら考えていました。これから介護をしながら、このコロナ時代をどう楽しみながら歩んでいくか。

色々問題はあるのでしょうが、心まで引きこもりには、もうなるまい。そう決めました。どうしたいかを見失わず、何か突破口はないかを見出して、それをチャレンジして行こうと思いました。それが新しい時代を作る事になるのだと感じたからです。

今の世の中、本当に変化のスピードが速いです。価値観や常識がどんどん変わってきています。仕事の仕方も、リモートを取り入れたりと、危機や問題を通して、新しいスタイルに、変えています。それがこの時代を生き残る手段なのです。

この時代は、新しい時代へと移る節目をむかえています。淘汰されるもの、新しくうまれるもの。そんな激動期がこの今なのです。私は今だから言えるのでしょう。「とても面白い時代に生まれた、得をしたな〜」

これからも、社会的色々な危機が訪れるのでしょう。新しい未来を見出すまでは、まるで、赤ちゃんを産むように、陣痛が起きるのでしょう。でも、産道を通って新しい生命が生まれれば、輝かしい出発が訪れるのです。つまり、危機にはチャンスが隠れています。

そんな、激動期の今回の引きこもり脱出。私個人の新しい時代の幕開けを感じ、表参道をワクワクしながら歩いていました。そんな産声をあげた出発。私の目に入る全てのものが光輝いて見えていました。

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