見出し画像

交代人格さんたち。4~流花くん~

小学生低学年のちいさい男の子。

こんにちは。sakuraです。
最後にご紹介する現在確認されている私の交代人格、”流花(るか)”くん。
年齢は8歳~9歳のおとなしく従順な性格の男の子だそうです。

7年前に解離性同一性障害が酷くなり始めた頃にも、よく流花くんが現れていました。
”流花”の役割として分かった事は「暴走するお姉ちゃん(ハナさんのことだと思われる)はボクが止めなくちゃいけない」という使命をもっていること。

ただ、2021年の再発時から、つい数週間前までは5年以上、彼に解離することはありませんでした。

幼少期の「母のトラウマ」

解離性同一性障害という診断を受け、現在診ていただいている病院に通院するようになった頃にいろんな治療法があることを教えてもらいました。
その中で私が選択したのが「自分が経験してきた幼少期から現在までのトラウマノート」を綴る、という作業。
いわゆる催眠療法も選べると聞かされてはいました(退行催眠のようなものだそう)が、人間の持つ「パンドラの箱」を開けてしまうリスクがあるという説明もありました。パンドラの箱なんて、開けたくないな・・・

そう思い、入院中にノートを購入して、当時思い出せる範囲で、幼少期のことからいろんなことを箇条書きしたり、文章にすることで自分の半生の中にあった沢山のトラウマのようなものをピックアップしていくことができたわけです。

おそらく”流花”の存在というのは、幼いころから私が「母の求める理想の娘に近づかなくてはいけない」という既成概念が具現化したような人格だと思っています。

私の母は、良く言えば「かなり厳しい教育ママ」、裏を返せば今でいうところの「毒親」にあたるようなトラブルメーカーなちょっと世間の感覚からズレているところのある女性でした。
いつもどんなときにも、母の顔色をうかがい、母を怒らせたりガッカリさせてはいけないのだ、私は長女だから母に期待されていて、だからそれを裏切ることが無いようしっかりしなくては。長女だから我慢もしなければ。という生活を自然と送ってきたように思います。

「お姉ちゃんを止める」とは。

以前、流花くんが現れたとある解離状態のときに(確かハナの自傷の直後、夜間救急で処置中に流花だったと聞かされた記憶があります)
彼がこんなことを言ったそうです。
「ボクね、お姉ちゃんが怒ってるのがみえるの。だからそれをボクが止めてあげないと、sakuraが困っちゃうんでしょ?」
4人いる交代人格の中で、人格同士が意思の疎通をはかれるかどうかは、いまのところ定かではないけれど、少なくとも”流花くん”は”ハナ”の苛立ちや怒りや憎しみの感情のようなものを感じ取っているようです。

とはいえ、じゃあ”流花”は本当に”ハナ”の自傷行為を止めてくれているのか?と考えると疑念も多々。うーん。
やっぱり解離性同一性障害(DID)という病気はよくわかりません。

まるで本当にちいさな男の子、そのもの。

つい数週間前に、自宅にいた状態から解離を起こし、自宅でいつもの知人男性と電話した状態から戻ったことがあるのだけど。
始めは華ちゃんになって、寝ている娘を起こさないようにと、そっと家を抜け出して深夜のお散歩に出たそうです(そこで知人男性に電話をしている)。24時間営業のスーパーへ行って、カフェオレが飲みたいからお散歩しながら買ってくるね~!と電話を切ったあと、どのタイミングなのかはわかりませんが警察署の入り口から、私がいまにも泣き出しそうな不安な顔で「ごめんなさい、おまわりさんボク迷子です、お家に帰りたいけどわかりません。助けてくれますか?」とやってきたとのこと。
5年以上現れていなかった流花くんがひさしぶりに姿を見せました。

経緯だけで言うと、流花くんの状態だったのはほんの15分程度で、その後は華ちゃんに変わって、いつものお調子者らしく外へ出て煙草を吸ったり、カフェオレを飲むと言ってスーパーへ買い物行ったり(スーパーの目の前が警察署なのですw)お薬管理アプリが鳴ったからお薬飲まなきゃ!と💊お薬を飲んでくれたり。そのうちに、持ち歩いているヘルプカードから緊急連絡先にしている父に連絡がいき(私のパパは新聞配達をしているので夜間は配達に出なくてはいけない)、近所に住んでいる(あまり交流はないけれど)実の妹が警察署へ迎えにきてくれたそうです。
私は妹が迎えに来た時にはまだ華ちゃんで、家に帰るまでもずっとその状態だったとのこと。玄関先で妹が「少し中に入ってもう少し一緒にいようか?」と尋ねると「Mさん(いつもの知人男性)とすぐ電話したいから、だいじょうぶ!!○○ちゃんは送ってくれてありがと~!また遊ぼうね!!」とMさんに電話をかけ始めたそうです。

再び現れた”流花”の意味・・・

私自身は家にいたはずで、あれ???なんでMさんと電話してたんだろう。何があったん??と気が付いたときにはすでに深夜3時近くてビックリはしたけど、、Mさんから大まかな経緯を聞き、すぐに妹と警察署にも電話をしました。
そこで初めて対応してくださった警官の方から「迷子になったと、ほんとうに小さい子どものような口調で不安そうに貴方がやってきてね、名前を聞いたら”ボク流花っていいます”、と名乗ったんだよねー。で、一瞬の間に様子が全く変わって、ニコニコしながら僕たちにねぇねぇ警察のお兄さーん、ここどこの警察署ですか??華ちゃんね、お散歩中だったの!!もう帰歩いてれるから平気だよっ」と人格交代が起きたと。
その後は持っていた手荷物類をすべてチェックされ(ヘルプカードと障害手帳は常に携帯してます)無事帰宅することができた模様。

今回は華ちゃんの状態から、流花くんが現れたと考えられるので
何かを思い出したり(たとえば目の前の警察署を見たからとか・・)不安に駆られてハナが暴走しそうになったのを彼が止めてくれたのかもしれませんが・・・
どうあがいても、解離が起こった間の記憶は私自身にはないので分からないものは分かりません。その日は気が付いたら深夜3時で、さっきまでなかったハズのすこしぬるくなった甘めのカフェラテが目の前にありました。

でも、主治医のいうように「交代人格にはそれぞれの役割がある」のだとしたら、果たして寛解(すべての交代人格さんが、本来あるべき私自身の内側におさまってくれて人格の交代が起きない状態)とはどうしていけばそれに近づけるのでしょう。

まあ、そこまで突き詰めて考えてもわからないものはわかりようがないし、今の私にできるのは「ストレスフリーに生きること。」
あれをやらなくちゃ、これもやんなきゃ、みたいなマルチタスクが今はビックリするくらい苦手なんですね。いちいち今自分がやっていることを口に出して、いつもブツブツ独り言を言うので、ついこの間さすがに娘から「ねぇ、独り言うるさいよ??」って言われてしまった。w

今日も晴れ空のようにこころを穏やかに、ゆるりと過ごすことにします♡
最後まで記事を読んでくださってありがとうございます!

もしよかったらフォローやスキを送ってくださると嬉しいです。
↓twitterはコチラ。

sakura

この記事が参加している募集

#自己紹介

232,727件