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日本の根性論のようなものは海外にもあるのか?

海外における根性論

日本における根性論のようなものは、海外の国にもあるのでしょうか?

似たような考えとして、フィンランドに「Sisu」というものがあります。

「SISU(シス)」とは、過去の失敗から学び、勇気を持って前進する性質のことです。歯を食いしばって、戦いの犠牲をすべて払う気概を指す言葉です。

精神的な強さで、困難に立ち向かうという意味では、根性論に近いように思えます。


また、ペンシルバニア大学で提唱された「GRIT」という考えもあります。

Guts(ガッツ):困難に立ち向かう「闘志」
Resilience(レジリエンス):失敗してもあきらめずに続ける「粘り強さ」
Initiative(イニシアチブ):自らが目標を定め取り組む「自発」
Tenacity(テナシティ):最後までやり遂げる「執念」


このように、根性論と似た考え自体は存在しますが、果たしてこれらは根性論と同じものなのでしょうか?


日本の根性論との違い

日本の根性論は、ケースバイケースなのですが、どちらかというと自分以外の他者、例えば上司や教師、先輩から「もっと根性出せ」「根性が足りない」と発破をかける文脈で使われることが多いイメージです。


対して、SISUもGRITも、「自身の中から気持ちを奮い立たせる」ことを重要視しています(GRITのIはInitiative(自発)です)

他者から強要されるものではありません。

また、GRITなどはただの精神論ではなく、科学的にその効果は立証されており、そのための具体的な方法論も提示されております。

日本の根性論は、1964年の東京オリンピックの時から今の使われ方をされるようになったらしいのですが、当初どのような目的で使われていたのかは分かりませんが、今となっては悪用されがちなフレーズです。

正しい方向性で使われるようになれば、日本の教育やビジネスももっとポジティブな方向に向かうのではないかと思います。

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