さくほ通信club

「さくほ通信club」は長野県東部の佐久穂町で起きている出来事を魅力的に発信したい人た…

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「さくほ通信club」は長野県東部の佐久穂町で起きている出来事を魅力的に発信したい人たちの集まりです。 一緒にノウハウを学び、アドバイスや協力をしあい、メンバーそれぞれの発信力を高めていくことを目指して活動しています。 #佐久穂町 #信州南佐久 #さくほ通信club

最近の記事

さくほ通信club2023年の活動の振り返り

気がつけば2024年に入って既に2ヶ月以上が経っていますが、春を迎える前に、昨年のさくほ通信clubを振り返っておきます。 2021年に発足したさくほ通信club。最初の2年間は「メンバーの情報発信力を高める」こと、その結果として佐久穂町の情報が様々なかたちで発信されることを目指していました。 そんな2年間を振り返り、2023年は「自分たちがこの町を楽しむ」「この町でのよりよい暮らし方を考えていく」ということをメインの活動とし、情報発信はそれに付随する活動として、できる人が

    • 記憶にのこしたい町のお店・お宿〜「海瀬館」編〜

      千曲川のほとり、歩行者専用の栄海橋(よしみばし)のたもとに立つ海瀬館は、2023年に旅館としての歴史を終えた。最後の女将を務めた土屋伸子さんにお願いし、いまだ宿泊客のざわめきが聞こえてくるような館内を撮影させていただいた。 1階(玄関、応接室、食堂、洗面台、客室)立派な柱に支えられた軒をくぐって玄関に入ると、数々の動物の剥製たちが目に飛び込んでくる。かつては剥製の売り買いが盛んで、これらも昭和の時代に購入したものだそう。 玄関の右手の客間は、以前はお祖母さんの部屋だったと

      • 記憶にのこしたい町のお店・お宿〜「森田屋」編〜

        町で唯一の文房具屋さん……と思いきや、店内には洗剤や手芸用品などの日用品も取り揃え、夏は店先に色とりどりの花火が賑やかに並ぶ「森田屋」。 東町商店街の真ん中にあるこのお店には、長年の常連さんからお小遣いで駄菓子を買う小さい子まで、老若男女がやってくる。それをいつも笑顔で迎えてきたのが、輿水洋子さんだ。 その洋子さんと、勤めていた会社を定年退職後に経営に合流したご主人が、このたび引退される。祖父が創業したという森田屋の歴史や30年前にお店を引き継いでからの奮闘、お店のこれか

        • 記憶にのこしたい町のお店・お宿〜「市川屋」編〜

          国道141号を佐久市方面から小海町方面に向かって進む途中の八十巌橋の手前、千曲川の向こうに、庭木が立派に生い茂る大きな日本家屋が見える。昨年8月に創業から120年の歴史を閉じた日本料理店「市川屋」だ。 4代目の主人である市川信(まこと)さんと共にお店を切り盛りしてきた市川好子さんに、これまでの歩みと今の思いをうかがった。 群馬から来た曾祖母がうどん屋を開業市川屋が今の場所で営業するようになったのは、1981年(昭和56年)のこと。それまでは東町の、現在は「KOKYU」が営

        さくほ通信club2023年の活動の振り返り

          山遊びの達人と過ごした秋の1日

          八千穂レイクの周りで蝶を探した先月に続き、10月も八千穂高原へ! 今回は、栗やクルミを拾いながら山の中を歩き、お昼には秋の恵みをたっぷりいただきました。 山と地域とともにある島﨑夫妻八千穂高原の森の入口にある山小屋で私たちを迎えてくれたのは、島﨑和友さん・規子さんご夫妻です。 和友さんは、町の広大な森林を整備している南佐久北部森林組合の代表理事専務をされています。以前さくほ通信clubのインタビューで、林業の過去から現在までをとても詳しく教えてくださいました。 上のレ

          山遊びの達人と過ごした秋の1日

          蝶に会いに八千穂高原へ

          さくほ通信clubによる佐久穂の自然を楽しむ活動、9月は八千穂高原にあるため池「八千穂レイク」周辺で蝶を探しました。 子どもと一緒に虫捕り名人に今回のガイド役は、佐久穂町と隣接する佐久市の田口地区で育ち、現在は長野市にお住まいの井出新吾さんです。息子さんが虫、なかでもチョウ類に深く興味を抱いたことがきっかけで、親子で虫捕りを楽しむようになったそうです。 日本には約250種類の蝶がいて、そのうち約150種類が長野県内に生息しています。でも、その150種類がいっぺんに見られる

          蝶に会いに八千穂高原へ

          魚と川のプロに学ぶ釣りの楽しみ

          さくほ通信clubによる佐久穂の自然を楽しむ活動、8月は釣り体験教室を開催しました。 海はなくとも魚が美味しい佐久穂町「海なし県」の長野にありながら、佐久穂町では魚が身近です。 町の真ん中には千曲川が通り、その支流である大石川や抜井川を上っていけば、豊かな自然のなかで渓流釣りを楽しむ人たちがいます。 八千穂高原の麓の八千穂漁業では、長野のブランド魚「信州サーモン」に「信州大王イワナ」をはじめとする淡水魚を手間暇かけて育てており、それらは近隣のお店で購入したり、町内外のレ

          魚と川のプロに学ぶ釣りの楽しみ

          初参加! 4年ぶり開催の伝統のお祭り

          京都だけじゃない「祇園祭」7月28日、29日の2日間、佐久穂町の中の高野町というエリアで「祇園祭」が開催されました。 この町に越してきたとき、商店街である我が家の前の通りは、祇園祭で大いに賑わうのだ、と教えてもらいました。「祇園祭って、京都だけじゃないんだ…」と驚いたことを思い出します。 調べてみると、祇園祭は京都・八坂神社のご祭神であるスサノオノミコトを祀る神社の例祭として、全国各地で行われているのですね。 こちらでは、高野町にある諏訪社という神社の氏子である4つの町

          初参加! 4年ぶり開催の伝統のお祭り

          採って食べて、タケノコの楽しみを知る

          2023年のさくほ通信club、5月の山菜採りに続き、7月初旬にタケノコ狩りを楽しんできました。 いっぱいもらって困っちゃうモノ?「ご近所から旬のものを大量にいただく」というのは"里山の暮らしあるある"のひとつです。タケノコも、同時期にたくさんもらって「わ、どうしよう…」となることが、あったりなかったり……。 でも、恐れることなかれ。佐久穂町のあたりで収穫されるのは「淡竹(はちく)」という細長い品種でアクも少なく、タケノコといって一般的にイメージされる「孟宗竹(もうそうち

          採って食べて、タケノコの楽しみを知る

          山菜採りデビュー! 今年は佐久穂町を楽しみ尽くします

          2023年度の「さくほ通信club」が始動しました。 この活動がスタートしたのは2021年。 今は他の場所で暮らす町出身の方や、移住先として町に興味を持ってくださる方などに、「今の佐久穂町」を伝えたい。そのために、町での日常や自身の商い、活動について発信したい人が集まり、互いに学びながら情報発信していこう、というのが最初の目的でした。 2年間やって、情報発信のネタ作りに…とやってきた「大人の社会科見学」や町の自然を満喫する活動が予想を超えて楽しかったし有意義だった。 ーー

          山菜採りデビュー! 今年は佐久穂町を楽しみ尽くします

          さくほ通信club2022年の活動の振り返り

          こんにちは。さくほ通信clubのやつづかです。 前回の投稿からほぼ1年が経ってしまいましたが、その間も、さくほ通信clubでは様々な活動をしてきました。忘れないうちに、昨年の活動を振り返りたいと思います。 継続メンバー・新メンバーで活動開始2022年6月、前年から継続してくださる方、新たに参加してくださった方、合わせて21名でキックオフをしました。 新規の方と、希望される継続メンバーの方にはガイダンスとワークショップに参加してもらい、自分がどんな目的で情報発信をしたいの

          さくほ通信club2022年の活動の振り返り

          佐久穂町の2022年〜「ちいろばの杜」園長・内保亘さんインタビュー

          3年で潰れるかと思っていた園が、10周年を迎えた-- わたにぃにとって、2022年の町のニュースは? なんでしょう? やっぱり、10周年ですよね。「ちいろば」ができて10年経ちました。 -- 長かったですか? 短かったですか? 色々あったので、とても10年という枠に収まらないような、そんな感じですよね。もっと長くやってたような気がします。 -- ちいろばを立ち上げるとき、町の人は「森のようちえん(※)って?」という感じだったのでは? そうですね。「森のようちえん」っ

          佐久穂町の2022年〜「ちいろばの杜」園長・内保亘さんインタビュー

          佐久穂町の2022年〜中間教室指導教員・小田良男さんインタビュー

          小中学生が通う「中間教室」がスタート-- 小田先生にとって、2022年の町のニュースは? 私は今、不登校の子の相手を仕事にしていまして、それが今年から「中間教室」という形になったことが一番のニュースですね。 -- 今年始まったのですか? 実態としては去年も一昨年も同様のことをやっていたのですが、今年になって正式な中間教室ということになりました。旧佐久町中央小学校の跡地にある「こどもセンター」でやっています。 -- 中間教室の役割は? 今、誰が不登校になってもおかしく

          佐久穂町の2022年〜中間教室指導教員・小田良男さんインタビュー

          森林エキスパートに聞いた 意外と知らなかった林業のせかい

           〈海があるけど山がない千葉県〉から〈山があるけど海がない長野県〉に移住して3年目の主婦です。毎日山に囲まれていたら林業のことが気になり始め、森林エキスパートにお話を伺う機会をいただきました。  タイトルで「世界」を「せかい」としたのは、ちょっと難しそうな林業について易しく書いてみたい、知らざれる林業ワールドを覗き見するワクワクを伝えたいという思いからです。お読みくださった皆様が「林業」や「森林」について今までよりも興味を抱けるようになられると嬉しいです。 今回お話をうか

          森林エキスパートに聞いた 意外と知らなかった林業のせかい

          SAKUHO worker’s file No.2(油井大輔さん)

          社会人の一日ってどんな感じ?どんなふうに今の仕事にたどり着いたの――? 佐久穂町出身・在住で、佐久地域で仕事をしているお二人にお話を聞きました。お二人目は保険の営業マンとして働きながら小中学生のバスケットボールのコーチも務める油井大輔さんです。 油井大輔さん(38) 川久保在住 保険営業 ジブラルタ生命株式会社 佐久中央小学校、佐久中学校出身 様々な職業、働き方を経て今の仕事に 油井さんは個人のお客様に保険を販売する営業マン。話を聞いて最適な保険プランを提案する。「保険

          SAKUHO worker’s file No.2(油井大輔さん)

          SAKUHO worker’s file No.1(高橋 木乃香さん)

          社会人の一日ってどんな感じ?どんなふうに今の仕事にたどり着いたの――? 佐久穂町出身・在住で、佐久地域で仕事をしているお二人にお話を聞きました。お一人目は看護師として働く高橋木乃香さんです。 高橋木乃香さん(25) うそのくち在住 病棟看護師 佐久市内病院 八千穂小学校、八千穂中学校出身 実は夜勤の方が好き 木乃香さんは佐久市内の総合病院で循環器科の入院病棟の看護師として勤務している。夜勤がある交替制だ。夜勤と聞くとかなりハードなイメージがあるが、意外にも木乃香さんは夜

          SAKUHO worker’s file No.1(高橋 木乃香さん)