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山菜採りデビュー! 今年は佐久穂町を楽しみ尽くします

2023年度の「さくほ通信club」が始動しました。

この活動がスタートしたのは2021年。
今は他の場所で暮らす町出身の方や、移住先として町に興味を持ってくださる方などに、「今の佐久穂町」を伝えたい。そのために、町での日常や自身の商い、活動について発信したい人が集まり、互いに学びながら情報発信していこう、というのが最初の目的でした。

2年間やって、情報発信のネタ作りに…とやってきた「大人の社会科見学」や町の自然を満喫する活動が予想を超えて楽しかったし有意義だった。
ーーそんな振り返りから、今年度はまず「自分たちがこの町を楽しむ」「この町でのよりよい暮らし方を考えていく」ということを主眼に、情報発信はそれに付随する活動として、できる人がやっていこう…という方向性になりつつあります。

なので今年のさくほ通信clubは「私、SNSとか苦手で……」という人でも、佐久穂町を楽しむことに積極的なら歓迎です。

昨日は第一弾の活動として、「さくほ通信club体験会〜八千穂高原と山菜編〜」を開催しました。

雪のないスキー場で山菜採り

冬には何度もスキーに訪れた八千穂高原スキー場で山菜採りができると聞いて、楽しみにしていた当日。

雨予報だったのですが、降り出す前の1時間ほどでたくさんの「こごみ」を採ることができました!

私ひとりでこんなに。もっとたくさん持ち帰った家族もいました。

こごみは、地面から何本かまとまってニョキッと顔を出し(「チンアナゴみたい」と言う人も)、その先端がクルッと丸まっているのが特徴です。

「ぜんまい」や「わらび」にも似ていますが、ぜんまいは全体的に綿毛に覆われている、わらびは先端の巻いている部分が小さくいくつかに分かれている、といった違いがあります。また、こごみはアク抜きの必要がないのも特徴のひとつ。さっと茹でて手軽に食べられるので、山菜ビギナー向きとも言えそうです。

昨日はとりあえず全部湯がいて、一部を生姜醤油和え、ごまドレッシングがけ、卵とじにて楽しみました。今日のお昼は和風パスタに。残った分は冷凍保存にしました。

ヨガで身体をあたためて

町中だと昼間は暑さも感じる最近の佐久穂町ですが、曇り空の八千穂高原は気温5〜7度くらいでまだまだ寒い!

でも、さくほ通信clubのメンバーでヨガインストラクターの櫻井麻美さんの指導のもと準備運動やヨガの呼吸をしていると、身体が暖まってきました。

冷たい風に身体が縮こまっていたところ、あえて背筋を伸ばして目を閉じ、風や周囲の音に神経を集中させてみる。そうするうちに「寒っ!」という気持ちがだんだん消えていくのも不思議でした。

今後も、麻美さんが参加できるときは活動のはじめにヨガをやってくれるそうです。嬉しいですね。

毒草「トリカブト」があちこちに

最初に、こごみは手で簡単に折れること、来年も生えてくるよう、数本まとまって生えているうちの2〜3本は残すように、ということを教えてもらいました。

同時に、毒草「トリカブト」に気をつけるように、もし触ってしまったら手を洗うように、という注意も受けました。

これがトリカブト。一度「これだ」と分かると、あちこちで目にとまるように。

トリカブトって殺人事件などに登場する植物として名前はよく聞くものの、実物は見たことがありませんでした。それが、草原のあちこちに生えていて、「え、こんなに身近にたくさんあるの!?」とビックリ。
秋には紫色のきれいな花が咲くそうで、ちゃんと知っておかないと危険ですね……。

達人の導きで「こごみ」の群生地へ

素人集団である私たちに山菜採りを教えてくださったのは、山の近くで暮らしたいと東京からこの地域に移住して8年という中山さん。

春にはどっさり山菜を採り、丁寧にパックに詰めて東京のお客さん達に送っているそう。この日お昼をいただいた「八千穂山荘」さんでも、中山さんが塩漬けにしたというわらびをいただきました。

草原に入っていく前に中山さんから、山菜採りに夢中になるあまり山の中で迷い子になってしまう人もいること、山の斜面に生えている山菜を上から採ろうとして転がり落ちるという危険もあるから、必ず斜面の下にまわって採ることなどを教わりました。

そしていよいよ、こごみ探しです。

この辺りでは、よーく探さないと見つかりませんでした。

最初、何度もスキーで滑ったゲレンデの隅っこで「ここにあるよ」と教えてもらったときは、枯れ草に隠れて小さなこごみが少し顔を出している……という感じ。「これは、よくよく目を凝らして探さないと見つからないな〜。そんなにたくさんは採れないかも」と思いました。

林の中を分け入っていくと……

ところが、スキーでいうところのバックカントリーのエリアに入り、小川を超えて林の中に進むと、そこら中にこごみがニョキニョキと生えているのが、探さなくても目に入ります。

「あっちにも、こっちにも!」と夢中で採るうちに、道に迷ってしまう人もいるという話にリアリティが感じられました。

こんなに大きく育ったものも。

山菜料理にカレー、パン…盛りだくさんの山荘ランチ

お昼前に雨が降ってきて、こごみ採りは終了。
スキー場のゲレンデに隣接する八千穂山荘さんにお邪魔し、中山さん、アシスタントとしていらしてくださった渡辺さんのお話を伺いながら、お昼ごはんを待ちます。

中山さんは、東京から長野に移住された経緯、自然の中に暮らすこと、特に山で得られる伏流水が健康に良いことなどを、ご自身の経験に基づいてお話くださいました。
渡辺さんからは、こごみの処理の仕方、美味しい食べ方を教えてもらいました。

お待ちかねのお昼は、子どもたちにも大人気のカレーライスに、ウドのカルボナーラ風やわらびの煮物、こごみとサーモンのサラダ、手作りのパンなど盛りだくさん。おかわりもたっぷり用意してくださり、デザートにフルーツポンチもありと、大満足のランチタイムでした。

バイキング形式で、いろいろなものを味わいました。

食べ終わって、子どもたちが広い館内で遊んでいる間、大人たちは「今後の活動、何したい?」にいろんなアイデアや希望を出し合いました。

次は山菜採り第2弾か、はたまた虫取りか、鉄平石を始めとする佐久穂町の石について学ぶ会か……決まり次第告知しますので、お楽しみに。

(さくほ通信club 部長 やつづか えり)


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