見出し画像

ロンドンで出産① 陣痛~入院

正産期は37週からですが、週数に関わらず、

・破水 (waters break)
・不正出血 (vaginal bleeding)
・胎動不全(moving less than usual)
・正産期前の陣痛

の場合には、病院へすぐ連絡する必要があります。

また37週以降で陣痛が起こった場合には、

・60秒以上継続
・5分間隔

になると、病院へ指示を仰ぐこととなっています。5分感覚であっても、痛みが微弱な場合は来院せず待機となることもあるよう。

日本だと
・初産婦は10分間隔
・経産婦は15分間隔
で連絡と言われる病院も多いので、なかなか違いがありますね。

持ち物は、
・病院支給のファイル
・入院グッズすべて(別記事参照)
・スマホや充電器忘れずに

よく聞くのは、「NHSでは容赦なく家に帰される」という体験談。家が近い場合は良いのですが、家からのアクセスが良くない場合にはゴリゴリの交渉が必要かもしれません。経産婦の場合は、以前の出産の陣痛の進み等をまとめておいて、説得材料にするのも良いように思います。

「初産の時でも陣痛◯分間隔から分娩まで◯時間しかかかりませんでした!第二子なので進みが倍くらいの可能性がありますよね?今から帰宅して病院に戻ろうとしたら間に合わないかもしれません!」という感じで。

日本人は痛みの表現がマイルドで、あんまり騒がないので、余計に「まだまだなのでは?」と思われてしまうこともあるようです。交渉には表現力も必要かもしれません笑

また日本では前期破水がわかった場合には即入院となるように思いますが、NHSのHPをみる限りは、感染や出血等が確認されない限りは一旦帰宅となるように読めます。

・胎動減少 (moves less than usual)
・破水の色や匂いの変化 (any change in the colour or smell of any fluid coming from your vagina)
・体温上昇(起きている間は4時間毎に計測)

等があった場合に、病院へ連絡してくださいという待機の指示になるようです。促進剤投与は24時間経過が目安となるようです。

病棟へ付き添いができるのは、事前に名前を挙げていた2名 (帝王切開の場合は1名)のようです。2名までなら誰でも入れ替わり立ち替わり、ということはできません。

また子供は産後病棟のみ、決められた時間のみ、の面会となることが一般的なようです。出産への子供の立ち会いを強く希望する場合には、自宅出産の選択肢を考える必要がありそうです。

また付き添い(birthing partner)の中の1名を「ドゥーラ」(doula)さんに依頼するという方法もあります。これは助産師さんとはまた違い、非医療面で出産前後のサポートをする職業で、病院と関係なく個人的に雇うものです。以下のようなことをしてくれるものと理解しています。

・精神面 : 励まし安心感を与える、常に付き添う、ヒプノバース等の痛み緩和法の補助など

・身体面 : マッサージや体位の補助など

・知識面 : 出産準備の手伝いや、各種相談など

ロンドンでは、ドゥーラとして活動している日本人の方がいらっしゃるようです。言語面も含めて助けてくださるかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?