24の春に
桜バースデー公演『桜まつり』、無事終演。ほっとすると同時に寂しくて、まだふわふわしている今日この頃。noteで、そっと振り返ってみる、24歳になった私のこと。
去年、人生初めての企画を、バースデー公演をやろう!と決めた。
きっかけはたしか、身近な人や、大好きなアーティストがバースデーイベントをやっているのをみて、素敵だなぁて思った、という単純な理由で。それから、一度ソロ公演をしたいという欲が以前からふつふつと沸いてもいた。私は褒められても、それを受け取れない、いや受け取るのがずっと怖かった。たとえばインプロ(即興芝居)をやった時によかった、と人から言われても、他のメンバーがすごいからだよ、私は助けてもらっただけだよ、てちょっとひねくれたことを考えていて、自分なんか、という思考に陥りがちなところがある。そういう自分をいさましく打ち払って、言い訳をなくしてみたかった、自分の足でもっと舞台に立ちたい、私なりの精一杯の体当たり挑戦を。とにかく勢いのままに私はえいやーやるぞ!と宣言して見切り発車をした。
ちなみに、バースデー公演の企画書に私がどどどっと書いた想い↓
改めてみると、これが私にとって、等身大の全力の決意で、それに向かって、もがきながらも、沢山周りの人に支えられながら、無事やれた公演だったと思う。やっと、希望と向き合って抱きしめる覚悟くらいは、できたのかもしれない。23歳は、今までめそめそしてばかりいたわたしを、私自身がすくいあげることができる、それにやっと気づけたような一年だった。
自分で企画をする、ということは、当たり前だけど沢山の決断をする、ということで、私はそれがめちゃくちゃ怖かったり頭を抱えて悩んだりもした。(わぎゃーってテンパってる私のお尻叩いたり力づけてくれた方々には感謝しかない…)自分に改めて向き合う時間で、できないことがいっぱいある、でもだから挑戦できるし人に困ったら助けてもらえるから大丈夫、て学んで考える機会をもらった期間でもあった。こうして初めてnoteに自分のことを書いている今も含めて、本当にこの表現でいいのか、とかうまくみせたいなぁなんて躊躇や葛藤を繰り返して、それでも私はやっぱり今ここにある自分の感情をすくいとって、脆いままの私でも、沢山人と関わって、そういう日々を抱きしめて進んでいける人でいたいなと思っている。わたし自身にもう嘘をつかずに、やりたい、芝居が好きだと、正直にまっすぐに生きる私に。少しずつでもわたしが赦せる、愛せる私になれていたらいいなと願いをこめて、これからも。
余談だけど、今回劇場でラス曲(幕開けの暗転時に流していた)として使わせていただいた「アトリエ」という歌に、「愛されたら 逃げることから逃げるかい」という歌詞がある。初めてそれを聴いた時、わけもわからず涙をぽろぽろこぼしていた。初めての挑戦に震えそうになって、それでもたくさんの人が見守っていてくれる舞台に踏み出す瞬間、この音に、そして今まで巡り合ってきたもの全部繋がって、背を押されて、ここまできたと思った。言葉には尽くせないけど、私の人生に関わってやさしく触れてくれた人、もの、その一つ一つがゆっくりと、でも着実に私の希望になって世界をあったかいものにしてくれた。表現を通して傷ついたり泣いたりしたけど、同時に本当に生かされてきた。愛することができた。いつか、恩が返せるだろうか。もらった光を、きっと、届けていけるように。精進します。
ちらりですが、こちらの動画の最初に流れている音楽が「アトリエ」です↓
さてさて、初めてnoteにエッセイのようなものをかくのは緊張したけど、ついつい長々かいてしまいました。終わり方が難しくって、ちょっと最後に敬語でかしこまってみる。
バースデー公演のアーカイブ配信チケットは、4月30日まで購入可能です(視聴期限は延長したため、5月8日までできます)。
アーカイブ配信チケット↓
配信昼回
sakutan1.peatix.com/view
配信夜回
sakutan2.peatix.com/view
まだみてないよ、て方、ぜひご覧いただけたら嬉しいです…!あとこちらのツイートで、即興芝居の一部が観られますので、よかったらぜひ。
最後まで読んでくださり、本当に感謝だし、幸せです。またきっと試行錯誤したり、躓くかもしれない、でも私はいっぱい舞台に立ち続けます、やりたい、大好きな表現を模索します。わたしのnoteに触れてくださった貴方様に、またどこかでお会いできますよう。ここまできてくださり、ありがとうございます。
愛をこめて。(これは、ちょっとかっこつけて言いたくなってしまった…!笑)
【写真】西澤譲 https://twitter.com/photoyuzu
※ラス曲について
「アトリエ」松下譜割
(「アトリエ」気になる方は、Youtube検索するとすぐでてくるのでおすすめです)
(敬称略)