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タンシノタグイ

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タンシノタグイをまとめています。 自由律俳句とも一行詩とも言えるけど何とも言えない文字列もあるし、短歌、自由律俳句も含みます。
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記事一覧

タンシノタグイ

タンシノタグイ

2024first half

Jan.2024

旬ではない野菜がくれる彩り

歯を磨く終わった恋のマグカップ
            サステナブルとはこういうことか

打ち解けるまでに時間がかかる様に
             皮の剥きづらい蜜柑は美味しい

Feb.2024

紅梅が咲いても羽織る黒のダウン
                    春は名のみの三寒四温

空中の春が

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タンシノタグイ   Jun.2022

タンシノタグイ   Jun.2022

気まぐれな魂がゆらゆらと脈打つ

淋しさも心地よい夕方のチャイム

肌寒さ残してドアを閉める

一粒万倍日寝過ごす

おくれ毛に絡めとられた少年の恋は夏服

ブレーカー落ちて静寂MAX耳鳴りがする

つぶせない暇に永遠をみている

麦茶の氷がカラリと鳴った扇風機は右回転

ありがとう、ごめんなさい。から夜ごはん

噴水からくる風に小型犬も目を瞑り口を開ける

喧騒に耳澄ますカフェは音楽

カーテン

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タンシノタグイ Jul.2022

タンシノタグイ Jul.2022

夏の匂いの数分後降り出した雨

三日月の眼をつくり過剰適応していたような

無機質なスマホから音の波空気震わせ心震わす

浅い眠りを取り疲れて肩凝る

隣りが越してくる前に花火がしたい線香花火だけでいいんだ

スマホを持った悪いウサギの夢を見て土砂降り

連休初日雨降りピザ屋吉祥寺

サブスクかけて変な踊り夏の夕方愛好家

その爪はピアノのようにスマホを弾きどんな想いを伝えたのだろう

猫飼えない

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タンシノタグイ  Aug.2022〜Sep.2022

タンシノタグイ  Aug.2022〜Sep.2022

行く先は今日も同じ陽炎でかすむ消失点の向こう

頬に畳の跡ついた 蝉が鳴いてる

田舎の本家の床の間で走馬灯廻る

夏の終わりがはじまるような静かな朝

逃げる夢の非常階段トリックアートで空を飛ぶ

答えあわせすべきか迷ううちにする術が無いことを知る

諦めが飽和した9月の朝は月曜日の匂い

剥がれかけた夏を除光液とコットンで拭う

心に墓地がある時々線香たてる

月を眺め残像を部屋に持ち帰る

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タンシノタグイ Oct.2022

タンシノタグイ Oct.2022

季節の螺旋は小さくなって中心で待っているのは何?

一週間の乱雑を拾い上げてく土曜日の朝

お気に入りの妄想が白昼夢の主成分

握り締めたら粉々になる乾いた心を秋風飛ばす

ゆるい哲学を振り回し自分に酔っている帰宅途中も肩がぶつかれば謝る

薄日射す午後の窓の結露消えている

隣のビルが夕陽に染まるほんのいっとき「後ろ見てみて!」業務外チャット

ポケットに手を突っ込んで枯葉を踏む季節それはそれで

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タンシノタグイ

タンシノタグイ

Nov.2022〜Dec.2022

枯れ枝から破れた蜘蛛の巣が揺れる光と

スマホで溶ける時間に今日が冷めてゆく

猫のように部屋の鬼門でしゃがみ込んでいた

夜空見せてくれ月サムネイル

冷たくなったと手をつないだ立冬

イルミネーションの下、あの子はきっと恋をしている

昨夜の月蝕みたいなイヤーカフ

木枯らし冷たく廃屋の風鈴鳴り続ける

クリスマス前にやって来たのは保育園から聞こえるピアノ

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タンシノタグイJan.2023

タンシノタグイJan.2023

光の粒子 春を探し始める

マスクの内の水滴は溜め息から生まれた

ぎこちない毎日を覆う時間はなめらか

小さな春のかたちは陽だまりで昼寝

「俺の黒歴史」語り合うランドセルの少年たち

目を瞑って伸びて幾何学模様が眩しい

落としたくても光っているラメ粒みたいな記憶

何もない夜にSyrup16g

向かい風で私のカタチを自覚する

目で追いもせずスクロール何探してる

倒れた自転車が横たわる獣

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タンシノタグイ

タンシノタグイ

Apr.2023〜May.2023

心地良い眠りを夢見て眠れない脳

昼前にエナジードリンク飲み干して生えた翼はもうボロボロだ

躑躅の立体視は南国を感じる遊び

濡れた落花を踏みつけて走るほどの用事でもないのに

いつだって世界に属し属されて良くも悪くもつながっている

曖昧な確定してない閃きのレプリカ言葉の箱に納める

夏の皮膚感覚で春の花の香りがしている

日常と非日常をつなぐ新幹線 旅の

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タンシノタグイ

タンシノタグイ

Jun2023〜Dec2023

1歩ずつ歩く速度で 風感じ 湿気にめり込む 日本の夏だ

何度も思い出したから少し焦げて苦い

百日紅が砕けたように散るアスファルト

靴の中で泳ぐ指 濡れたデニム 日傘じゃ凌げない雨が降る

良くも悪くもなかったあの日はもう泥濘の微睡みの

来年の手帳が並びだす9月 人それぞれの時間軸がある

衝動が空を切って何もしない

旧校舎 西日の反射で琥珀色 吹奏楽部は

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