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立ち上げ4年で売上53倍のECサイトでやったこと。

SEOはオワコンではない。

大阪でECサイトや企業サイトのSEO・コンテンツマーケティング、やSNS活用の伴走をしている株式会社ユウキノインの代表です。
みんなからは「さこっち」と呼ばれています。

はじめましての方で、お前は誰や?という方は、上記のサイトよりプロフィールをご覧ください。

その自社サイトのブログ「SEOは死んでない。オワコンでもない。変化を続けているだけ。」でも書いたのですが、SEOはオワコンじゃないと思っています。

少なくとも僕がお手伝いしているお店さん、企業さんでは。
と云うと、さも自分が凄いように語っているように思われるかもしれませんがそうではありません。

伴走とある通り、実際に走る(コンテンツを作る)のはお店の中のひと。
SEOをしてお店や企業の売上を伸ばしていく中で、僕はペースを考えたり、練習メニューを考えたり作戦を考える役目です。

SEOは「Search Engine Optimization」検索エンジン最適化、その名の通り検索者のニーズ・ペインに対して最適にしておくことですので、SEO対策という言葉は余り好きではありません。

この記事では、上図にあるサイトなどで実際に施した内容を記していきたいと思います。

当該のサイトでは2018年の8月から、2020年3月までで1年半近く伴走していきていますが、2020年の1月~3月の売上は立ち上げ初年度2016年度1~3月比で5312%なので、4年後に53倍というタイトルをつけました。

この他のサイトでも行っている基本施策に違いはなく、再現性は1/1ではないので、少しでもお役に立てれば幸いです。

「最適」とはどういうことかを考える。

のべ100サイト以上を看させていただいて、常時10数のECと企業サイトの伴走をしているので、そこはかとなく経験値はあると思います。

ちなみにサイトを「看る」という言葉が大好きで、アクセス解析をするときにも「監視」ではなく「看視」するという言葉をよく使います。

前章も触れた通り、SEOは最適化するのであるということがとても大切です。誰にとって最適かというのは、もちろん皆さんの会社、お店のお客さんと、これからお客さんになってくださる方、ですよね。

そしてもう一つはやはり、国内の検索エンジンのシェア90%以上になっているGoogleのアルゴリズムアップデートに順応していくことは重要です。

下記のサイトは顕著な例。2019年9月24日頃にあったアルゴリズムアップデートで検索順位が大幅に下落、アクセスは1/5ほどに激減しました。

交通ルールなどと同じく、知らないでは済まされない死活問題になりかねず、切ないかなGoogleには巻かれるしかないのが現在のサイト運用の実情なのです。

先ずは訪問し、購入、問い合わせをしてくださるお客さんのこと、次にそのお客さんが検索するであろうキーワードでGoogleのガイドラインに抵触しないようにサイトを最適化しておくことですね。

SEOに絶対は無いからこそ、入り口が大切。

Googleの方ですら「SEOに絶対はない。僕たちにもわからない」と言います。

ですので、「Googleの方から来ましたー」というような昔あった消化器の訪問販売のようなSEOの営業には易く乗らない方が得策です。

僕の見知る方で、本当に実力のあるSEOコンサルタントには、電話営業をしている方がいないからという感覚値ですが。

SEOの入り口はひたすら強みの研磨。
SWOT分析というのがありますが、先述の通りSEOには絶対がないからこそ、最初に取り掛かるのはSWOTのS=ストレングス・強みからです。
むしろ、暫くの間はそこしかやりません。

特に初めて伴走するサイトでは、少しでも早く変化を体感していただけないと、「やっぱりだめか」という諦めムードが漂いますので、どんなにロングエールでもいいので検索上位を獲得することから着手します。

とはいえ、誰も検索しないワードで1位を取っても意味はないですし、それではSearch Consoleなどにも検出されないので、少しでもアクセスが取れる=検索されているキーワードを入り口にします。

最初の間口は狭いですが、まずはここが出入りしやすい玄関にすることから始まります。

小さな会社はPDDDDDDCAぐらいがちょうどいい。

SWOT分析とともに、PDCAという言葉がマーケティングで使われることがあります。

Plan・Do・Check・Action
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
ですね。

多くの企業・ECサイトがひたすら、Doだけで終わり、やりっぱなしであることを垣間見てきました。

最初のPlanからDo、そしてこのDoが多いほど、Checkをする際のデータが豊富になります。Google Analytics、Search Consoleを導入していることは大前提になりますが。

ECサイトでのDoは、コンテンツが最優先です。商品、カテゴリ、それらのページにリンクを貼るブログ。
つまり、コンテンツマーケティングを基軸としてDoを増やしていきますが、当然のことながら、Doを増やすにおいて、最初のPlanはとても大切です。

ECサイトの場合、下記の5W・1H・1Rでコンテンツ計画を立てていきます。
僕がお手伝いする時のDoの最初の目安はブログで20-30本の投稿をお願いしています。
こうして、最初の自社の強みの仮説から、それが当たるかどうか・・・ですね。

魚釣りの撒き餌のようなもので、リスティング広告も同じような感じですが手持ちのデータの無いまま広告を打つことは、出血多量になりかねません。

この経験は「ECのミカタの連載コラム 第4回」で詳しくご紹介していますので、こちらもお読みただければ幸いです。

まずはPlan。下記のように、まずは自社の商品やサービスへの解像度を上げてコンテンツ執筆に備えます。

撒き餌だってお金がかかります。リスティング広告ならなおさら・・・。
かつて自分がECサイトをしているときには年間1,300万円もの広告費を投じていました。
最近では、広告運用会社を通じて月間200万円の出稿、100万円しか売上が取れなかったというサイトの相談もありました。

夏休みに蛇口締め忘れた学校のプールかよという大事故です。
(時々えげつない水道代が請求されたってニュースありますよね)

話が逸れましたが、資金的にもゆとりのない中小ECでは撒き餌にお金を使いすぎるのは体力に直結しますので、広告のかわりにコンテンツを用いるのです。

コンテンツは時間がかかります。ですが、やった分はちゃんと身につきます。SEOに絶対はないけれど、コツコツは裏切りません。確実に進歩してきます。

DoができたらCheckとAction

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