『感謝』を感じている人

私には感謝を感じている人が何人かいる。

私を産んでくれた母に・・・
不安なく暮らせるようにと思い、育ててくれた父に・・・
幼い頃の私にたくさんの愛情をかけてくれた祖父母に・・・
厳しかった新卒の頃お世話になった先輩看護師に・・・
社会から離れて田舎生活を一緒にしてくれて、子供を産ませてくれた元夫に・・・

私が生きてくる中で、みんな私を心配して、手助けして、支えてくれた人たちだった。
いつも一緒にいたかったし、一緒にいたら安心がいっぱいあった。


だけど、人は一人で生きているんだということを教えてくれた人は、一人だけだった。
自分が自分に責任を持つこと、責任持った一人の人間になれて初めて、誰かを尊重した生き方ができるんだと言うこと。
そういうことを教えてくれた人は一人だけでした。

人はもちろん一人では生きてはいけないし、協力して生きている・生かされている。

だけど、自分自身には責任を持っていなければいけない。
補い合うことと、協力するというのは、ちょっと違う。
在るがままの自分でいることと、自分らしくいることとも違う。

人はみんな一人で、一つで、ちゃんと存在するべきなんだと言うことを教えてもらって。それがどういうことを意味していて、どうすることを言うのかを知ることができて、よかったなと思う。

これまでは、ずっと助け合っていきたいと思っていて。
誰かの『できない』があってこそ、自分が役立てると感じていた。
だけど、誰かの不足も欠落もなく、それでも自分にできることがあるはずで。
そうやって、埋めることではなくて、さらに良くなるように何かできることがある。
そんな人同士のつながりを求めるようになれた。

前進できる人間関係。

家族や周りの大切な人との関係性は、どうでしょうか。
ネガティブな言葉や、埋め合わせる関係性ばかりではないでしょうか。

より善く、より人間らしく、これからの未来のために、
自分ができることは何かと感じて行動できること。

そんなことを自信をもって考えられる自分でいさせてくれる、
そんな未来を見せてくれて、伝えてくれて、感じさせてくれた
たった一人の人。

その人の存在の証明のために、
今の自分ができることを考えたい。

子供たちにも伝えられるように。

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