sakimaro

まろごー

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最近の記事

フルムーン

久しぶりに、親友と会う。 私が東京から引っ越す前は、お互いの近所でフラッと会い、ファミレスで何時間もおしゃべりしていた。この数年間当たり前に続いていたそんな日々が終わりを迎え、滅多に待ち合わせしない街で久しぶりに会い、コロナで店が開いてないからフラフラ歩く。 こんな時でも新宿は人が多い。そして、歩くだけでも楽しい友人がいることはとっても幸せなことであると思う。 まろは、見た目がポップでワチャワチャしてると思われがちだけど、本当はすごく静かで凪みたいだよね〜。と言われ、そうな

    • 振り返って、立春

      立春。 続いていくと思っていた日々が明確に変わってしまった日はあって、そのショックの残り香を心の内に秘めながら、だけどそれなりにちゃんと楽しく過ごした日々。 コロナが流行り出す直前に訪れた変化は、私にはちょっと大きすぎた。(ってか世の中が物理的に窮屈になって2年、そう考えるとコロナ長いよ!ほんと!) 絶望して、絶望して、世の中は予定調和なんだ!どれだけ素晴らしいことを言っても、成し遂げても、人は人を欺くし、自分の利益だけを考えているし、なんて。不平不満のような、苦し紛れの強

      • 雨との日々

        雨は、面白い。 朝からコーヒーミルを挽いていると、音が怖いらしく、ウゥ〜と小声でうなる。 ついさっきまで甘えていたのに、私がミーティングを始めると、おとなしくしてくれる。 小さな子には、優しい。 暑そうだったから、サッパリしちゃってください!と頼んだら、想像以上にサッパリして、本人も困惑。ごめんね。 一緒に暮らすようになってから、毎日のように友人と会わせたり、一緒に実家に帰ったりしたからか、移動も好きになったし、自分を可愛がってくれる人には誰にでも懐いていると思う。

        • 小さな絶望と想像

          がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。 あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。 これは、上野千鶴子さんが述べられた、東大入学式での祝辞。 世の中には、素敵な言葉がちゃんとあって救われる。 私は、素直に「がんばったから報われたこ

        フルムーン

          5年前のバス事故のこと

          ちょうど5年前の今頃、カンボジアは連休(プチュンバン)で、海が綺麗なケップという町に向かっている時、友達と一緒に乗ったバスが、死者も出る事故に遭った。 そんな出来事を思い出すこともなく、日々を過ごしていたけれど。 先週渋谷で、カンボジアに住んでいた頃の友達と久しぶりに飲んだ。飲みながらあんなことがあったね、こんなことあったね、と話してとても懐かしくなった。 そして、私たち2人が遭遇したあの出来事もちょうど5年前の今頃だねと話をして、たまたまだけれど、なんだか不思議なタイミ

          5年前のバス事故のこと

          未来のことなんて考えられない夜に

          これまでの経験上、辛いこと悲しいことがあったら、このためにあの経験があったんだ、と思える出来事が上手いこと起こってきた。 客観的に見た実際のところはわからないけど、そう捉えるように意識的に思っていたのかもしれないし、どうであれ自分の身に起こることくらいポジティブに捉えた方が良いに決まってる。 悲しい時、すぐにそのような意味ある出来事が起こればいいけど、たいていはそうではなく。 ですが時間はかかれど、そう思える日はくるので、きっと上手いことできているのだと思うし、それこそが

          未来のことなんて考えられない夜に

          私を不幸にしたい人のためには不幸になれない

          2008年3月某日、高校受験の日。 休憩時間にトイレに行ったら、たまたま会った友達に、面と向かってすごく嫌なことを言われた。 なにも受験の日に言わなくて良いのに!と思ったけど、一緒にいた友達からは、あの子はさきちゃんを落としたいんだなって思ったよと言われた。 あ〜なるほど。たまたま会ったわけでもなく、きっと確信犯。その事実にまた、胸がちょっと痛くなった。 ずっと気にしながら、受験は終わって、数日後。 私は受かっていた。あの子も受かっていた。 なんとなく中学生なりにも、ど

          私を不幸にしたい人のためには不幸になれない

          そこにいなくなるということ。

          死ぬということ。 その人が書くカレンダーの予定が、もう更新されないのだということ。 冷蔵庫の味噌が食べ終わらないまま、ずっと残り続けるということ。 ばあちゃんが、あっという間にこの世からいなくなってしまった。 お葬式が終わったとき、雨が降り出した。 みんなが帰れるまで、雨は降らなかった。最後まで、ばあちゃんらしいなぁと思った。 雨の匂いがして、なんだか懐かしい気持ちになった。目を閉じると、今でも声が聞こえてきそうな気がする。 年齢で言えば長寿、それでも、いまだに信じられ

          そこにいなくなるということ。