振り返って、立春

立春。
続いていくと思っていた日々が明確に変わってしまった日はあって、そのショックの残り香を心の内に秘めながら、だけどそれなりにちゃんと楽しく過ごした日々。
コロナが流行り出す直前に訪れた変化は、私にはちょっと大きすぎた。(ってか世の中が物理的に窮屈になって2年、そう考えるとコロナ長いよ!ほんと!)

絶望して、絶望して、世の中は予定調和なんだ!どれだけ素晴らしいことを言っても、成し遂げても、人は人を欺くし、自分の利益だけを考えているし、なんて。不平不満のような、苦し紛れの強がりをついつい言ってしまいたくなる。

傷つきたくなかった、誰かのせいにしたかった。自分の存在が何だったのか知りたかった。そんなこんなで文句ばかり言う私は、つまるところ自分の利益を考えている。そんな矛盾に気付いたりするけど、それを昇華する言葉を知らなかった。
言葉は鏡で、私を写している。腹落ちしないことをぐるぐる考えては、誰かに言った言葉が、自分を写していることに気付きハッとする。

怒りと悲しみが無くなっても、日々は戻らない。日々は戻らない、という当たり前のことを知りながらも、それを受け入れるということはまた別のことであり…。受け入れようとすればするほど、納得すべき理由を探し、そのために生きてしまいそうになる。
そんな私にできることは、受け入れられないということをとりあえず受け入れる、ことだけだった。

日々は戻らないけれど、過去に戻りたいわけでもないから、この気持ちをうまく言葉にできない。

悩みながら過ごした数年を経て、今。とっても自分のことを大切にしているなぁ、と思えたことが大きな変化だった。
これから自分を待ち受ける、明るい未来の存在をふんわり感じる。

時間をかけて、自分を愛するという事について考える。自分を愛する方法を知る。
おお!きっと、他人も、愛せるなぁ。
あの頃には想像もできなかったような、穏やかな未来を自分で作り出せたことがうれしいのだ。

振り返って、心が成長したと思える日々に少しだけ胸を張りたいよ。

絶望することもあるけれど、それでも、物事をいろんな角度から見続けていたい。だいたいのことは、誰も悪くないのだから。

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