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白血病患者の全人工股関節置換術/友情に救われた術後6日目🌱

昨日は前兆もなく突然の病み期突入で、私自身もびっくりしていましたが皆さんはもっとびっくりしたかもしれませんね。(あるあるやなー、とも思われていたかもしれませんが……w)
ごめんなさいでした!もう元気になりました!

それもこれも、【いつもと違う】をキャッチしてくれる親友がいるからです。
もうほんまに、有難いことです。
『あー、はいはい、いつもの長期入院でひょこっと出てくる病み期ですね』で終わらせずに声をかけてくれる。こういう人に私もなりたい。なろう。なれるように、アンテナをしっかり立てておかなければと思います。
というか、本当はアンテナなんてなくてもナチュラルに感じて傍にいることができる人になれたら最高で、私にはそんな最高な存在がいるということに感謝です。

なにを食らったか

なんで病んだのか、ここを明らかにしておくことが私にとっては大切なので、改めてしたためます。
正直病み始めたキッカケは、スケジュールの余裕のなさからスタートしたのかな……と今は思います。
決められた時間に起きて、決められた時間に食事が配膳され、決められた時間内に食べ切り、決められた時間にリハビリをして、決められた時間にお風呂に入り、決められた時間にまたリハビリ……という、動かしづらい身体に対しての過密なスケジュールに『果たして今一生懸命にこなしているこの努力は本当に報われるのか?』という問いを自身の心に投げかけてしまったのです。

努力が報われないことも知っているから

努力することは美しいことです。我慢や忍耐は美徳です。でも、努力をしても報われないことがあるのは芸能をやっていれば、病人をやっていれば、ヒシヒシと身をもって実感するのです。
一緒に闘病していたけれど亡くなった仲間がいて、彼女の努力を私は知っています。夜中に病室を抜け出して一緒にみた夜景は生涯忘れることはないでしょう。
でも悲しいことに、残酷なことに、努力が報われないこともあるのです。
コロナが始まって3年。白血病患者としての私には、この未知の感染症はまだまだ恐怖の対象であることに変わりはなく、『罹患したら、死ぬかもしれないと思っていてね』と冗談とも本気ともとれるトーンで医師に告げられた言葉は重いものでした。とにかくコロナに罹ってはいけない、その気持ちが私を快適さで満たされた部屋に引き込み、外に出ない大きな理由の1つになりました。
劇場に入ることすら医師に良い顔をされなかったこの3年の間に、まだまだ若輩者でオリジナリティに欠ける私が空けた穴を埋められる役者は山ほどいることをSNSで感じました。
私じゃなくてもいい。私じゃなくても良かったんだ。再発をキッカケに降板した舞台、コロナで延期になった舞台でその現実が私の胸を突き刺しました。
主宰する劇団への想いも複雑なものでした。
劇団員の尾形やはむちゃんへ、私がいなくても前に進んで欲しい、演劇を楽しんで欲しい、2人の足枷になりたくない……と思うのと同時に、私がいなくても進んでいける2人をみてしまったら私は演劇を辞めるかもしれないとも思いました。
昨日も書きましたが私はとても中途半端で、動かない身体と動けない状況と動きすぎる心の狭間で周囲の成功を祈りながら、心の隅で置いて行かれることの恐怖心で周囲の失敗を望む小狡い自分を見つめていたのです。
とはいえ、コロナと骨壊死の痛みは私に【諦める理由】をくれました。
医師から止められているから劇場に行けなくても仕方ない。車椅子で劇場に行ったら迷惑をかけるかもしれないから仕方ない。身体が痛くて動けないから仕方ない。そうやって逃げる口実をいつでも探していたように感じます。諦める理由があるから、諦めているんだという安心感にズブズブに嵌っていたのです。

逃げ道を失う焦り

めちゃくちゃダサいんです、わたし。
手術が終わって日に日に取れていく痛みと動くようになっていく足に喜びを感じながら『このまま、また演劇が出来るようになるかも!』なんて希望を持ったときに『でも今の私の演劇偏差値ってどれぐらい?今の私に需要ってあるの?動けます!って声高らかに宣言して誰からも声が掛からなかったらどうしよう…』と突然の不安に駆られました。
思えば高校生の時から弱小演劇部で、教えてくれる人がいないなら自分で探せばいい!と思って演劇人の諸先輩方に捨て身タックルしていた私です。
出番がないなら増やせばいい!と勝手にアドリブを考えては挑戦することを恐れなかった私です。
客演で呼ばれる芝居がないなら自分で劇団を旗揚げして書けばいい!と、得意でなくても脚本を書いていた私です。
そんな私の戦意はすっかり失われていて、若さだけで行動できたあの頃に戻りたいとすら思いました。
そして、それをキッカケに途端に何も出来る気がしなくなったのです。というか、これ以上リハビリを頑張ったら今の自分に何も無いことを突き付けられるような気がして怖くなったのです。
逃げ道を探している自分自身に、心底残念に思いました。
私はここまで、今まで、何してたんやろなぁ。
毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、毎日。
何してたんやろ。
ただ、痛い、つらい、苦しい、悔しい、って言っていただけで何もしてなかったこと、代わりに出来る努力が他になかったのか、やりたいことはなかったのか、闘病生活も含めたこの3年間を全否定するまでに至ったのです。
ステージⅣのGVHDを起こした時に死んでおけばよかったものを、もがいてあがいて生きてしまった。生き残ってしまった。あの時、確かに死にたくないと思っていたにも関わらず、あの時ならば、今頃にはちゃんと家族も親友も仲間も恋人も傷が癒えて前に進んでいるだろうに、私は生きてしまった。まるで悪いことかのように考えては、亡くなったあの子にも思いを馳せてその自分の都合の良さに『なんて自分勝手なんだろうか』と更に自分を責めて、どこまでいけば底なのかも分からない沼に足を踏み入れていました。

救ってくれる人がいて良かった!!!

もうこれに尽きます😭✨
親友のあかりちゃんがすかさずLINEをくれて、尾形が謎の勘でLINEをくれて、2人がそれぞれの言葉で私を救ってくれました。この2人のフォロー率はとてつもなく高く、それぞれのアプローチでしっかり見事に私を救いあげてくれたのです。消灯後の病室で声を押し殺して結構ガチで泣いていた私の涙をピタッと止めて、笑えるぐらいにまでしてくれました。
長年の付き合いは尊いもので、2人とも私の元気のツボを良く分かってるなぁと思い、溺れかけていた私を救ってくれる存在に感謝の気持ちでいっぱいです😌
持つべきはものは友達だと本当に思いました。
他にもTwitterで声をかけて下さる方や、言わずとも見守ってるよと伝えて下さる方に感謝です。
本当にありがとうございます🙏✨
このnoteでは恋人でとまっていましたが、私と入籍してくれた主人も朝に電話をかけてきてくれました。昨日は早く寝ていたようで、なんの前触れもなく病んでいた私に驚いてました。
そりゃそうです、昨日も面会にきてその時にはケロッとしていた人間が起きたらメンタルブレイクしているのだからびっくりですよねw
電話口で主人もまた、彼らしく彼の言葉で優しく私を気遣って支えてくれ、昨日に引き続き今日も面会に来てくれました。
以前は恋人だったのが今は家族として面会に来てくれるのだから、嬉しいようなこそばゆいような、やっぱり嬉しい……そんな気持ちでした。
ダメダメな私が、愛の溢れる優しい人ばっかりに囲まれている不思議。
何も怖がる必要ないよ、これからまた一緒に頑張ろうと前後左右どっちを向いても支えてくれる人が必ずいることの幸せ。
それを忘れがちなのが私の悪いところですが、感謝して差し伸べられた手をしっかり握って、一歩ずつ前に進もうと思いました!

ダサい自分とは決別しよう!!!

このまま、ダサいままの自分でいることは嫌なので、とりあえず今できることを行動に移すことにしました!
もっと若い頃に戻りたーい😭あの時の行動力戻ってきてー😭なんて言ってる場合やありまへん。
なければ創る、いつだってそうしてきたじゃないかと奮い立たせて、大学の同期でいつも勝手にライバル視していて、尊敬もしている【黄色団の近藤輝一】にLINEをして『稽古場見学させて欲しい』とお願いしました。同期であるが故に変なプライドもありましたが、そんなプライドも今の私には邪魔なだけで、快諾してくれた輝一くんに感謝です🙏✨
いざお願いしてみれば『こっちから連絡するべきだったんだけど、声をかけて良いタイミングが分からなかったから連絡してくれてありがとう!』なんて優しいことも言ってくれて、『あぁでもない、こぉでもない』と起こってもいない未来に恐怖を抱いていたことが馬鹿みたいだなぁと思いました。踏み出して行動を起こせば、迎え入れてくれる人もいるんだと、稽古の邪魔にはならないように同世代の演劇熱を感じられる場所に行ってダメ元でも自分で行動を起こせば、またチャンスとして私の順番が回ってきた時に爆発的な芝居が出来るように少しでもヒントを盗もう!という、気持ちです。
待ってるだけではなく、チャンスは自分で掴みにいくもんだ!と強く再認識出来たのも私を前向きにしてくれました。

そしてやっと今日のこと

今日も中々の過密スケジュールでした‎꜀( ꜆-ࡇ-)꜆wリハビリは回を重ねる毎に難易度も上がっていき、朝昼晩の自主筋トレも追加されました。
2回目のリハビリでは『お外の空気吸いに行きましょうか🤗』という言葉に騙されて(と言えば人聞きが悪いですがw)、外に少し出たタイミングで1階のフロアをグルリと歩き、誘導されるままにリハビリ室に行って、鏡を見ながら歩く練習を5往復程繰り返し、ベッドに戻ってきたら筋トレもする……という割とハードなメニューでしたw
決められたリハビリの隙間にお風呂も入ったのでヘトヘトです😇w
明日も3回リハビリがあるのですが、採血にエコーやレントゲンも追加され、その間にお風呂の時間も確保しなければならないので、noteの更新は出来ないかもしれません🙏

気づけば4000字overになってしまった、昨日から今日のこと。
長くなりましたが、最後まで読んでくださった方、支えてくれたあかりちゃん、尾形、主人、他にも沢山の方への感謝を胸に今日はしっかり眠れそうです😌🤍
本当にありがとうございます!!!
また明日、、、更新できるかなぁ…🤔
出来たらで頑張ります☺️
それでは皆様、おやすみなさーい( ˘ω˘ )zzz


髙道屋 沙姫

白血病の私はコロナや特発性大腿骨頭壊死症などで働くことが難しいのが現状です。頂いたサポートは医療費や生活費として大事に使わせて頂きます。私の経験がお役にたてば、応援して頂けると幸いです😌