入院生活56日目

無菌室に入りました。

入院してると無限に時間があるし特にやることもないから、考える時間だけがたっぷりあります。そうするとやっぱり考え込んでしまって、ご飯もあんまり食べたくないなぁとか夜寝る時も上手く眠れなかったりして、でも部屋にいるとマダム達にも心配かけてしまうから、あまり人の来ないデイルームでボーッと空を見ていました。


そしたらマダムがやっぱり心配して来てくれて、話しを聞いてくれて、一緒に泣いてくれました。『私にはあなたのことも大事だから、自分の体調のことも気にして欲しい。悲しみいっぱいのまま無菌室に行って1人で考え込まないで』と泣きながら言われて私も泣いて……
すっかりソウルメイトみたいな感じになっちゃって、今朝も無菌室まで移動する時に手を握って『頑張ってくるのよー!』と声をかけてくれました。


マダムみたいにちゃんとお話しを聞いて仲良くなれる人もいるし、昨日書いたおじさんみたいに聞いてみたら嫌なことを言ってくる人もいます。

自分の命の限界を感じた時に、誰かに何かを残したい!自分が考えたことや感じたことを聞いて欲しい!って思う気持ちは全く否定しません。理不尽な病いと直面した怒りや悲しみも理解できるし、カウンセラーや看護師さんみたいな健常者に心情を吐露するのが嫌な人もいます。私も聞いてあげることで相手が楽になるなら聞こうと思うし、その時間が惜しいとは思いません。でもその時に、私の若さを(羨ましいを装って)馬鹿にしたり、私が女であることを利用して【教えてやる】という話し方をされると腹が立ちます。ここは病院で飲み屋じゃないんですよ?という気持ちです。お話しをしたいのであれば、笑顔で聞けるお話しにして欲しいなぁと思います。


とはいえもう無菌室入っちゃったので、そんなおじさんとはお別れして今日から3週間弱は1人でのんびりしようと思います。今朝は最後に庭園に出て外の空気を吸いました。3週間後に外はもっと暑くなってるかなぁ。私に出来ることは何もなくて想うことしか出来ないんだけど、ジュースを2つ買ってベンチに座って空を見上げました。彼女は優しくて明るい人気者だったので沢山の人が彼女を想っていると思います。彼女自身も彼女を想う沢山の人のところに飛んで行くのに忙しいだろうけど、一緒にジュースを飲んでくれたらいいなぁと思いました。

白血病の私はコロナや特発性大腿骨頭壊死症などで働くことが難しいのが現状です。頂いたサポートは医療費や生活費として大事に使わせて頂きます。私の経験がお役にたてば、応援して頂けると幸いです😌