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Saki Kimura / Sake Journalist
2020年1月14日 15:05
「スピットができない」という話をしたとき、こちらを呆れたような目で見ていたBeau社長ですが、一度ふたりでのテイスティング会にて、わたしに合わせてスピットせずにトライしてくれたことがあります。優しい人だなぁ。これ、描いたのが7月なのですが(次の漫画を描いてから投稿する、という自分ルールを設定しているため、いつまでも投稿できずじまいに……)、最近は状況に応じてできるようになってきました。しか
2019年9月11日 08:49
電話などで商品の問い合わせがあったときに、「まったく正しい発音ができる気がしないが、行くぜ!」という前置きとともに、「デワ……クラ……ジュンマイダイ…ジンジョー……」と一生懸命読み上げてくれるのを聞いていると、珍妙な言語で申し訳ないな……という気分になることしばしば。日本語のローマ字表記、英語圏の人にはとんでもなく読みづらいようですね。特にSAKE(日本酒)は酒造名+ブランド名+カ
2019年6月4日 10:14
米国への輸出100年以上、現地法人30年の歴史を持つ米国月桂冠を率いる31歳の若手杜氏・河瀬陽亮さん。日本全国で125人しかいない清酒官能評価の認定者のひとりでもあります(取得した当時は弱冠23歳、実技試験は一発合格だったとか)。この日はわたしが働くTrue Sakeへプライベートでいらっしゃっただけなのですが、初めてお会いしたのは、米国月桂冠が位置するフォルサムの地。フリージャーナリ
2019年5月20日 13:56
前回の投稿でなんの前触れもなく登場させてしまったのですが、サンフランシスコ初のローカル酒造・Sequoia Sakeのご家族のおうちのお部屋を借りてはや一年が経とうとしています。取材時は大学(UCLA)に通うため、まだLAに住んでいたころ。LAからSFは飛行機で行かなければならない距離にあるので、はじめは「電話インタビューにしようかな」などと考えていたのですが、「小旅行ついでに行ってみよう!
2019年5月14日 14:19
日本でSAKEの味わいを説明するとき、ワインのソムリエのような比喩を使うことに違和感を覚え、そういった表現をするのはなるべく避けていました。単純に、自分がそれらの説明を聞いてパッとSAKEの味をイメージすることができなかったからなんですけど。そのため、True Sakeの仲間が「シトラスのような香り」「シルクのようになめらか」「ハチミツやカカオを思わせる味わい」といった”単語並べ立て表現
2019年5月8日 11:17
『Hot-Dog Press』(講談社)の日本酒特集や、『もっと好きになる 日本酒選びの教科書』(ナツメ社)でご一緒させていただいた四谷三丁目の人気店「animism bar 鎮守の森」店主・竹口敏樹さん。複数のSAKEをブレンドし、その味わいを芸能人にたとえるエピソードは、当時のブログでも4コマ漫画にさせていただいておりました。日本人にしかわからない、日本人だからこそわかる超ハイコンテク
2019年5月1日 08:56
日本で唎酒師として&ライターとして活動する際にも「SAKEの味わい」を表現する機会は何度もあったのですが、True Sakeで初めてテイスティングしたときは衝撃でした。このテイスティング、要は「あるSAKEを飲んでみて、自分が思い出す味わいを並べ立てる」ということをみんなでしてゆくのですが、前回の記事で書いたように、わたしは味わいを表現する英語のボキャブラリーのニュアンスがわからないのに加え
2019年4月27日 11:37
たとえば、「『甘い』という言葉の意味を説明してください」と聞かれたら、どう説明しますか?『舌をぎゅっとつかむようで、奥ゆきがあり、心地よさをもたらす味わい』とか……?(なんじゃそりゃ?)砂糖をスプーン一杯差し出して、「これが『甘い』です」と言うのが、いちばん簡単で、伝わる方法であるように思えます。それくらい、味覚を表す言葉を頭だけで理解するのは難しい。ちなみにrobustな味わいとい
2019年4月24日 13:41
米国初のSAKE(日本酒)専門店「True Sake」で働いているSAKEジャーナリストのSakiです。働きはじめたばかりのころ、お客さまに訊かれてキョトンとしてしまったワード、「Mushroomy」。どうも、旨味がしっかりしていて、どっしりとした、燗向きのSAKEの味わいを表しているようです。きのこ類の持つ”くんっ”とした独特の香りも要素に含まれていそうですが、まだそこまでは解明でき