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Buen Camino_Portugués-Ex4【pilgriming】ポルトガル巡礼の靴はどうしましょう

これまでのあらすじ。
スペイン巡礼道の1つ、ポルトガル巡礼路を歩き切りCatedral de Santiago de Compostelaに到着。ボタフメイロに再び立ち会い香炉で祝福を受けた。
今回はExtra編、巡礼者同士でも議論は尽きない、巡礼に重要な靴のお話。

こちらは前回のお話

Buen Camino_Portugués-Ex4【pilgriming】ポルトガル巡礼の靴はどうしましょう

まずはどういう道を歩くのかについて考えましょう。
あ、「私は裸足でいいので」と言う方は読まなくてよいと思います。
さて、前回の復習も兼ねて、改めて道の分類から。

石畳。結構凸凹。濡れていると滑りやすい。ストックが刺さって引っかかることもある。


アスファルト登り。足元しっかり。ゆっくり歩こう。


小石の舗装路。これが1番歩きやすい気がする。足への負担もアスファルトよりは少ない気がする。雨でも水たまりがあまりない。


土の山道。踏み固められて歩きやすい一方で、雨が降るとぐちゃぐちゃと泥だらけになりやすいところも。
山道。少し石大きめ。荒れ目。足を取られないよう注意が必要。浮石にも注意。

アスファルト、石畳、土+砂利、土、未舗装の山道などある。
凸凹していたり上り下りのある道を10kg程度のバックパックを背負って歩くことになる。
そして追加の要素として天候がある。
ポルトガルやスペイン(フランスは割愛)は、結構雨が多い。
そのため雨対策もするかどうか決断が必要となる。

巡礼者が履いている靴の種類は例えば以下の通り。

巡礼宿の靴箱

足首以下のトレッキングシューズやトレランシューズが多め。
または登山靴。
人によってはサンダルや普通のスニーカーの人も。クロックスで歩いている人もいた。

雨対策が必要なのは、私の場合、濡れた状態で長時間歩くとふやけた足がこすれて皮膚が切れたり、豆が出来やすくなるため。
1日程度で終わるトレランなどであればその足裏の状態で走り切ることも可能かもしれないが、長期間の巡礼旅ではキツイと思う。
そのため、濡れない対策が必要と考える。
私以外の外国の人は、濡れていても問題ない人が多かった。皮が厚いのか?
2~3日、雨の中トレッキングシューズで移動していてずぶ濡れになっているのにもかかわらず、ちょっと足の皮が白いぐらいで済んでいる人もいた。
体の組成が違う。
そういう方は日本人にもいらっしゃるかもしれないので、「雨は気にしなくていいや」という方はそのアドバンテージを大事に巡礼ください。
靴についても、濡れるという点を考慮せず問題ないかもしれません。
その場合は靴が蒸れにくいトレランシューズやサンダル、クロックスも選択肢に入るかもしれません。

巡礼にはどの靴が良いか巡礼者の間でも話になりました。
どこに行っても話題にあがるコンテンツの一つ。
軽いのがいいけど。やっぱり自分の足に合うのがいいねという結論になった。
人によっては1日で豆ができたり、こすれて赤ただれていたりするひともいた。また、ひざや股関節にダメージが来ている人もいた。
歩き方にもよるのだろうが、靴の影響は大きい。
そういう人は次の日歩けなくなっていたし、場合によってはリタイヤして帰る人もいた。
つわものは、靴を新しく買ってきて履き替えて巡礼を継続している人もいた。
巡礼の時間が限られている人もいる。皆自分の目標を達成するのに必死なのだ。

個人的な結論としては、ローカットのハイキングシューズでゴアテックスの素材が使われていて水を通さず、ソールが固い靴がいいのではないかと思う。
私のように足首が捻挫しやすいなどケガを持っている人は最初からハイカットの登山靴でもいいかもしれない。重いけど、毎日毎日テーピングをする必要がなくなる。
しかしながら、外部から濡れにくくなりますが、内部は湿気がこもりやすくなります。
足も呼吸しているんですね。汗をかきます。

新聞紙などが宿にあるようであれば丸めて入れて、時間が経ったらまた新しいのと交換してをやってみてください。これでかなり靴の中の湿気や濡れは解消できるはずです。
いい巡礼宿は新聞紙を用意してくれています(偏見)。
これは雨が降って靴が濡れた際にも有効です。ほっておくと靴が臭くなります。臭い靴は私もみんなも苦しめて臭い思い出の巡礼となります。

ちなみにこちらヨーロッパは日本と違って部屋の中も靴を履く文化。
その中で巡礼宿では巡礼中の靴は泥や馬の糞が付いていて衛生上問題があるという名目でベットルームに入れられず履き替えることを指示されることがほとんどである。
そのため、ビーチサンダルなど内履きの履物をもって巡礼する必要がある。
人によってはそれを予備の靴として利用している人もいる(果たして倫理的にはいいのか?)。
そういった方法で2つ目の靴を持っておいて、天候や歩く道の状態によって変えるというのも一つの手段だと思う。
私は室内はサンダルでしたが。
(シャワーを浴びて濡れたままそのまま素足でサンダルを履ける。床は結構汚いし、その汚れた足でベットや寝袋に入りたくないため)。

靴は靴下と組み合わせて事前に体力づくりも兼ねて、事前に使い込んでおくべきだと思う。
つまりは、しっかり歩いておくことをおすすめする。
これは体づくりの回でもまとめたことであるのですが、可能であれば歩く想定をしている距離(今回だと最長34km)とある程度の回数を連続して歩いておくことが重要だと思う。
1回であれば30Kmや40㎞は歩けるが、次の日以降につながらない。
巡礼を続けたいのであれば、次の日も荷物を背負って25km程度は歩ける体力が必要になる。

ということで、持って行く靴と靴下を決めて、その装備で想定する荷物あるいは重さ(10kgとか13kgとか)を背負って40kmぐらい数日連続して歩くというトレーニングをしていたら、安心して巡礼を始められるだろう。
なぜなら1回はもうその距離を今の年齢で歩いているから。
1回出来たら何とかなるものです(ブラック企業のクレドではない)。
過去は関係ない。今歩けるかが重要なので、歩く筋肉をつけて合う靴を履いて歩いてください。
たどり着いたらそこがスタート。

それでは今日も良い一日を。

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