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デンマークの公共図書館(Bibliotek)でデジタル書籍を借りよう@デンマーク【Learning】

私は図書館が好きです。
本が好きなことに加えて、本のある景色や空間にいると安心します。
また、大体の国で公共図書館は自由出入りできますし、夏は涼しく冬は暖かい、そして長い間ただ佇んでいても、勉強しても怒られないし、トイレも借りられるという最高の施設です。
(海外はトイレが有料だったり、街の中に日本ほど無料のトイレが無いことが多いと思います。急な腹痛にも安心)。

さてデンマークですが公共図書館があります。いろんな街に施設があり利用することが可能です。
また市民や在留カードを持っていれば本を借りることも可能です。

コペンハーゲンには王立図書館もありこちらも利用可能ですが、王立図書館:通称ブラックダイヤモンドについてはまた別の話、いつかまた別のときに話すことにしよう。

デンマークの公共図書館では本や雑誌の他、音楽や音声CD、DVDやブルーレイなどの映像作品、ゲームソフト(PS5、XBOX、Switchなど)が借りられます。
またデジタル書籍やオーディオブックなどもアプリを通じて借りることができます。

ここで書いてある情報はどんどん古くなっていくため最新の情報で利用するようにしてくださいね。


例えば、とある図書館はこんな感じです。

本が分類ごとに並んでる。
本にはバーコードや電子チップなどが搭載されておりID化
本の分類が階段にも。
色とアイコンでわかりやすく。
図書館や町のイベントの連絡掲示板も


横道にそれましたが、
さて今回は、デジタル書籍を借りる方法です。
図書館は好きなのですが、本を返すのが大変だったりします。
よく忘れそうになる。いや、忘れる。
でも次の人のためにもちゃんと返したい。

しかし天気が悪かったり体調が悪いとなおさら返却が大変です。
それを解決する手段の1つがデジタル書籍。
電子書籍というわけです。

本の置き場に悩んだり、コーヒーをこぼす心配もしなくて済みます。

電波さえあればどこからでも通信が可能です。
デンマーク以外の海外からでも行けました。
そんなわけで私はデジタル書籍を選択しています



使用を開始するまでの手順としては、ざっくり以下の感じ。

  1. 登録したい図書館のサイトにアクセス

  2. 新規登録を選択(基本デンマーク語なので英語ページを選択するか、翻訳機能を使うと便利。Registrationとか New userを選択)

  3. MitIDを使い図書館へに情報の紐づけに合意する

  4. 必要事項の記入。PINcode(パスワード)の設定をする

  5. 登録完了の通知を入手。

  6. 利用開始。


事前の準備としては、

  • MitIDの取得。

  • CPR番号の取得。

  • 登録する図書館を決める。

  • 登録する図書館に個人情報を提供する文書を確認する(登録時でも可)。


MitIDは、オンラインバンキングでの送金や、skat.dk、borger.dk、sundhed.dkのような公共デジタルセルフサービスソリューションへのログインなど、さまざまな目的に使用できるデジタルIDです。

図書館への登録には各個人に割り当てられた個人番号であるCPR番号と共に使います。
日本でいうマイナンバーと同じようなものです。

デンマークで生活するには、MitIDとスマホなどの電子機器が必須。
国からの通知や公金の給付や納税の連絡などを受け取るのに必要となります。



では実際の登録の一例。

自分が使いたい地域の図書館を検索サイトで調べて登録です。
今回は、デジタル書籍なので直接関係はないですが、訪問できる近所の図書館を選択することをおすすめします。

今回は、コペンハーゲンのメインライブラリーを一例とします。
#1.登録したい図書館のサイトにアクセス

これが現在のページ




ここから初回の登録を開始するには、画面の上にある三本線マークをクリック。

#2.新規登録を選択(基本デンマーク語なので英語ページを選択するか、翻訳機能を使うと便利。Registrationとか New userを選択)

create an account をクリック。


#3.MitIDを使い図書館へに情報の紐づけに合意する
#4.必要事項の記入。PINcode(パスワード)の設定をする

ここで準備しておいたMitIDで登録を進めます。

これで登録ができたら通知を入手できます(#5)。
これで本を借りる準備が整いました(#6)。


さて、デジタル書籍を読むにはリーダーアプリの電子機器へのインストールが必要になります。
これも図書館のサイトで推奨アプリが紹介されているのでこちらを参考にしてください。


これ以外にもあります。
MitIDでの個人情報紐と登録した図書館情報の紐づけ、PINcodeを使用してのログインが必要

これらのアプリを使用して図書館の電子書籍リストにアクセスできます。
使用方法はアプリによって異なると思いますので、それぞれの使用方法をご参照ください。

リーダーアプリをいくつか使いました。
使いやすい点はいくつかあって、

1.リスト表示もできますが本のカバーページを並べて表示する機能もあり、表紙借りもできます。

2.試し読みもできる機能もあるため、借りたり予約したりする前に立ち読みも可能です。

3.タグつけ機能や履歴機能があり、借りたいものリストが作れたり、重複してかりるのを防いでくれます。

4.デンマーク語以外にも英語の本やオーディオブックもたくさん借りられます。
オーディオブックで読み上げてくれるのはリスニング強化もなるかも。

ちなみに貸し出し期間は個別の図書館ごとに違うので確認しましょう。
本やCD、ゲームなど実物を図書館から借りる場合は通常は7日から14日で設定されているようです。
デジタル書籍は通常21日で自動的に返却される仕組みでした。

予約がない場合は延長して借りることも可能です。
最大7日程度で各図書館は設定されているようです。
延滞、破損や紛失などをした場合は、お金の支払い義務が生じます。
実際に見たり起こしたりしたことがないのでこちらは実際のところはわかりませんが、普通に考えると補填や賠償が必要ですよね。
ちなみに賠償義務が生じた場合はborger.dkにて通知や請求情報の確認ができます。
borger.dkはデンマークの公共ウエブポータルサイト。
いわゆる市民ポータル。
個人登録情報に税金や教育支援、お薬手帳や兵役の情報まで色々記録を確認できます。
逆に言えばここ以外で確認する方法が見つかっていないのですが。


さて、図書館への登録が済んだ私はとりあえず「NARUTO(英語版)」や東野圭吾作品(英語版)を読んでみました。
漫画のナルトや東野圭吾の小説はデンマークでも話題に上がった作品。
デンマーク人も読んでいて(日本語は全く話せない方)
私が日本から来たから気を使ってくれたと思いますが好きな共通項で話ができるのは楽しいですし盛り上がりますね。
もともと日本語で読んでいたのでその知識で話ができた。

ナルト第3巻読込中のキャプチャー。
(元の本棚画像は鮮明です。写真にしたら粗くなった)



ルールはどんどん変わっていくので本を借りる際は最新の情報をお使いください。


それでは今日も良い一日を。



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