杜氏の希少性について
以前の記事「日本酒業界について」でも簡単に触れさせていただきましたが、杜氏の希少性というのは非常に高いと思っています。
杜氏とは酒造りを取り仕切る最高責任者のことを指します。
杜氏はこれまで減少傾向にあり、1000人にも満たないと言われています。
また、杜氏の平均年齢は60〜70才と言われており、若手に技術を伝えていくことが今後の要になる気がします。
逆にいうと、杜氏という存在は非常に希少性の高い人材とも言えますね。
日本の人口が約1億人なので、
杜氏人口:1000人 ➡︎ 10万人に1人の人材になるわけです。
この記事についてもう少し深掘りしてみたいと思います。
10万人に1人の人材ってどれくらいなの?
有名な超難関資格ランキングの上位トップ5から抜粋して比較してみようと思います。
《税理士》
全国で計77,942人
→(約8万人とした場合):1250人に1人の人材
《公認会計士》
全国で計38,163人
→(約4万人とした場合):2500人に1人の人材
《司法書士》
全国で計22,632人
→(約2.5万人とした場合):4000人に1人の人材
《杜氏》
全国で計1000人
→(約1000人とした場合):100000人に1人の人材
※この計算はあくまでも実際の数値で計算しているので、希少性が高いから凄いとか、価値が高いということではありません。
何故こんなに希少性が高いのだろう?
こんなに杜氏の数が少ないのか?自分なりに考えてみました。
答えは単純で ”知らない” からだと思います。
税理士、公認会計士、司法書士、これらは超難関の国家資格で知っている方は多いと思いますし、資格をとってしまえば武器となり生涯の収入が安定すると分かっています。
逆に、杜氏(日本酒業界)の働き方や生き方を知っている人は少ないと思います。
知る機会が極端に少ない業種でもあるとも思います。
知る機会が少ないが故の課題
現状の日本酒業界は、杜氏の減少や高齢化によって後継者不足が課題です。
それでも、近年は日本酒業界が少しずつ認知されており、若い人(僕もですが)の求人が増えているみたいです。
日本酒業界で働く魅力や、そもそも日本酒の魅力に触れる機会が多くなれば少しずつ盛り上がっていくと思います。
幸い、発信できる環境は時代の変化(IT技術)によって整っているので最大限に活用していきたいと思います。
まとめ
今回は杜氏の希少性についてまとめてみました。
シンプルに数字だけ見ると、10万人に1人という”プレミア感”のようなものに魅力を感じます。
実際は、いくら希少性が高くても、最高の物、求められる物を造れなければ意味がありませんが、、、
しかし、希少が故にそっくりそのまま業界の課題になっていることも事実です。
この事実を受け止め、少しでも日本酒の魅力を伝えられるようになっていければと思います。
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