カスタード・バニラ・クリーム
カスタードクリーム、蕩けて咲いた。
バニラの香り、夢が散る。
甘い甘い、溶けちゃいそうだ。
歯が浮くような甘さがしみる。
僕のワイシャツに染みを作る。
君は悪戯っぽく笑って、それから戯けたようにスプーンでそれをすくって口に運ぶ。
一口で飲み込まれたカスタードクリーム。
鼻につく甘さ。
忘れられない甘さ。
柔らかい、その触感。
カスタードクリーム、甘すぎて。
くらりくらくら眩暈した。
黒いスラックスに、カスタードがしみついて、落ちてはくれなかった。
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